国内金価格は昨年後半安値圏へ、プラチナは3年ぶり安値更新も
更新日:2015年09月07日(月)
7日の国内金価格は前週末比-1.38%の大幅安となり、4営業日続落で今年安値を更新、昨年11月11日以来の安値水準。円高圧力の高まりに伴い、4650円のサポートラインを大きく下抜け、最初の安値目安4600円付近をクリア。円高余地は拡大し、NY金もやや軟調気味となる現状ではさらにもう一段安へ。長期的なサポート水準となっていた4600円台前半から後半までの水準を割り込んできたこともあり、下げ幅拡大の可能性。次の下値目標水準としては、4500円を割り込み4480円台へ。昨年後半の安値、10月の4478円辺りまでが当面の安値水準として意識されやすい水準に。
反発に転じて流れが変わる為には、直近高値4730円台を超える必要。
8月後半からの急速な円高の流れに伴い、大きく水準を切り下げた国内金価格も、為替と同様に世界同時株安の動向に振り回される状態となっています。先週末時点では下方圧力が再び拡大した状態となっていた日経平均は、今朝には一段安でのスタート後に大きく切り返す展開となり、為替も円安方向へと大きく持ち直しつつある状況に。4連休明けの中国・上海株も1%超の上昇スタートとなり、今のところはリスク回避一服。
G20で中国株がバブルだったことを認めた中国人民銀行の周小川総裁は今朝、中国株の大幅下落は終わりに近づいている、との声明を発表したようです。
これが効いたかどうか、さらには終わりに近づいているとの見方についても甚だ疑問も残る状況ですが、ボラティリティが高まり、乱高下状態にある状況のなかでの一つの反発局面に過ぎない可能性にも十分に警戒しておかなくてはなりません。
国内プラチナ価格は、2.76%の大幅続落。4160円のサポートライン割れに伴い、NYプラチナの大幅安に円高のダブルパンチで下げ幅拡大。目安となっていた4090円付近をオーバーラン。市場全体のボラティリティ拡大に伴い、国内プラチナ価格のボラティティは倍増状態となり、さらなるオーバーランも。当面の下値目安としては4010円台。2012年9月以来3年ぶり安値となった8月安値4026円が意識され、ここから4000円の大台ラインまでの水準が長期的なサポート水準として意識されるところ。
反発への目安は4210円台。
※参考:
金プラチナ国内価格9/7とチャート
2015年09月07日(月)時点の相場
国内金:4,589 円 9/7(月)
▼64(
1.38%)
国内プラチナ:4,056 円 9/7(月)
▼115(
2.76%)
NY金:1,121.4 ドル 9/4(金)
▼3.1(
0.28%)
NYプラチナ:992.4 ドル 9/4(金)
▼17.7(
1.75%)
ドル円:119.00 円 9/4(金)
▼1.06(
0.88%)
9/4(金)のその他主要マーケット指標
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