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★金プラチナ短期相場観★

利上げ躊躇の理由=労働市場回復とインフレ動向とのミスマッチ
更新日:2015年10月17日(土)
イエレン・ダッシュボード2015年10月版米労働省が発表した8月JOLTS求人件数は537万件となり、市場予想の558万件を下回りました。しかし、統計開始の2001年以来の最高水準を更新した4月以降5カ月連続530万件超の高水準を維持しています。
イエレン・ダッシュボードでの9指標中、前月から後退したのはNFPと労働参加率、求人率の3指標。改善したのは長期失業者の割合とU6失業率の2指標。その他4指標は前月から変わらず。うち解雇率は前月分が1.1%から1.2%に下方改訂されたことによる横ばい。採用率は前月の3.5%が3.6%へ上方修正されたことに伴う現状維持。回復率100%到達が3指標のみという状態は1年以上前から変わらず。

イエレン・ダッシュボードの回復率平均の推移 2015年10月全9指標の平均回復率は過去最大となった前月の89.4%から87.4%へと後退。過去の推移を見ると、2014年末にかけて急速に改善傾向を示した労働市場は2015年前半の足踏み状態を経て、年後半にかけてさらに一段の回復、という状況。失業率の低下が進むと雇用者数の伸びは必然的に減速する、といった見方も出始めており、労働市場全般の回復傾向がある程度進んだことで各指標の改善傾向も頭打ちになってきている、という見方もできそうです。

ミシガン大学消費者信頼感指数と政策金利の推移 2015年10月ミシガン大学消費者信頼感指数の10月速報値は92.1となり、9月の87.2からは大きく反発しましたが、今年1月の98.1からは大きく水準が下がっています。順調に上昇してきた数値は年初にピークをつけて低下傾向へ向かい始めた可能性もありそうです。3カ月平均での95近辺は2000年台前半のピーク水準にも一致します。この指数がピークを経て下落基調が始まる時、過去にはFF金利も利下げをしてきました。
この指標とFF金利の関係だけを見れば、現状は利上げフェーズを終了し、そろそろ利下げフェーズに入ろうかという時期に差し掛かっていてもおかしくない状況かもしれません。

ミシガン大学期待インフレ指数 2015年10月1年後のインフレ率を予想するミシガン大学の期待インフレ率は9月の2.8から10月は2.7へと低下。3カ月平均では2014年10月まで3.0以上を維持し、その後水準を切り下げて今年はほぼ2.8で落ち着いています。リセッション後間もない2009年頃とほぼ同一水準です。

労働市場は2015年にかけて比較的順調な回復傾向となっているのに対し、消費マインドはピークを過ぎた可能性があり、インフレ見通しもピークを過ぎ、2015年に入ってさらに低下、上昇の兆しが見られない状況です。

労働市場の回復と消費・インフレ低迷というミスマッチが、FRBが利上げに躊躇する理由の一つであり、FRB内部で見方が分かれる原因の一つとなっているものと思われます。

NY金・日足チャート 2015/9/17 - 10/1616日のNY金相場は0.37%の小幅安となり6日ぶりの反落。5日続伸で40ドル超、3.8%の上昇で4カ月ぶりの高値水準を回復し、短期上値目標1180ドル台にも到達した直後の週末とあっては利益確定売りがやや優勢となるのが自然の流れ。それでも堅調さも維持し、1180ドルをはさんでの揉み合い状態に。米9月の鉱工業生産が2カ月連続で前月比マイナス圏となった直後には1180ドル台半ばまで買われ、10月のミシガン大学消費者信頼感指数が予想を上回り3カ月ぶりの水準へと上昇すると再び1180ドル割れへ。小幅レンジでの上下動を繰り返した後、今朝にかけては1170ドル台後半。短期上昇トレンド一服後のニュートラル状態で次の展開へ。
週間ベースでは+27.2ドル(2.35%)の続伸。

NYプラチナ・日足チャート 2015/9/17 - 10/16NYプラチナはこの日も1.66%の大幅高で3日続伸、8月21日以来ほぼ2カ月ぶりの水準となる1020ドル台へ。10月1日に終値ベースでの安値903.2ドルをつけた翌日以降の全11営業日中、前日比マイナスとなったのはわずか3.3ドル下落した13日のみ。10日間での上昇値幅は120.5ドル、上昇率13.3%の急騰局面を形成。この日は安値990ドル台半ばから高値1020ドル台後半まで30ドル超の大幅上昇後、今朝にかけて1010ドル台半ばへと調整の動きとともに不安定さも。
週間ベースでは+42.3ドル(4.31%)の大幅続伸。

ドル円・日足チャート 2015/9/17 - 10/16ドル円は0.51%のドル高円安で続伸。119円をはさんでの揉み合い状態からミシガン大学消費者信頼感指数の好結果をきっかけにドル高優勢へ、NY時間には株高の流れとともに119円60銭台まで急騰。レンジ下方ブレイクに伴うドル売り円買いポジションが一気に踏み上げられた形に。118円台での底堅さは想定以上で、117円台前半を目指す下値トライへの流れは前日の118円00銭台までで力尽きてしまった可能性も。現時点では円高方向やや優勢の状態で下値トライへの可能性もわずかに残る状況か。週明けの中国GDPなどで波乱がなければ再びレンジ状態へと出戻りの可能性も。
週間ベースでは-0.77円(0.64%)の反落。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場10/16終値とチャート

2015年10月17日(土)時点の相場
国内金:4,840 円 10/16(金) ▼5(0.10%)
国内プラチナ:4,133 円 10/16(金) ▲49(1.20%)
NY金:1,183.1 ドル 10/16(金) ▼4.4(0.37%)
NYプラチナ:1,023.7 ドル 10/16(金) ▲16.7(1.66%)
ドル円:119.49 円 10/16(金) ▲0.61(0.51%)
→10/16(金)のその他主要マーケット指標

←28年ぶりのブラックマンデー回避でプラチナ価格も下支えへ 10/19(月)
→CPI上昇もドル高懸念の製造業景況指数は低迷続く 10/16(金)
→足並み乱れるFRBコンセンサス、指標低迷で市場コンセンサスは後ずれ 10/15(木)
→ディーゼルから電気へ、逆風に立ち向かうVWとプラチナ 10/14(水)

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