ワシントンD.C.を含む首都圏エリア=リッチモンド連銀製造業指数
更新日:2016年01月27日(水)
米地区連銀の第5管轄地区、リッチモンド連銀のエリアは東海岸中央、ウェストバージニア、バージニア、ノースカロライナ、サウスカロライナ、メリーランドの各州とワシントンD.C.を含む米国の首都圏エリア。この地域は全米GDPの約9%を占めると言われます。
リッチモンド連銀が発表した1月の製造業指数は市場予想どおりの+2となり、12月の+6からは低下。9月からの3カ月間で-5、-1、-3とマイナス圏に落ち込んだ状態からは2カ月連続のプラス圏へと回復した状況ですが、6カ月平均の推移で見ると、2014年末をピークに低下傾向。1月には-0.2となり、2013年6月以来、2年7カ月ぶりのマイナス圏となっています。
内訳では出荷が0から-6へと大きく低下し、新規受注、稼働率、就業者数などもやや低下傾向となったようです。ただし、6ヶ月先の見通しとしては全般に上向き予想となっています。
米国首都圏エリアの製造業の景況感は、
ダラス連銀エリアと比べれば、好調とは言えないまでも、それなりの状態をなんとか維持している、といった状況のようです。
しかし、他の地区連銀エリアの状況を踏まえると、1月の
ISM製造業景況指数は3カ月連続の節目50割れ、が濃厚と言えそうす。
FOMCで昨今の金融市場の混乱への配慮が示されるかどうかに関わらず、FRBの年内利上げ回数見通しは鈍化し、少なくとも3月の現状維持も濃厚、という状況です。
26日のNY金相場は1.35%の大幅続伸。原油安に上海株の大幅安、日本株安に円高ドル安の流れとなった東京時間に堅調推移、1110ドルの抵抗水準を超えたことにより、上値トライの勢いが増した形。欧州時間に原油・株価が持ち直し、ドル高円安へと反発後も金の下押しは1110ドル付近まで。超えたばかりの抵抗水準がサポートラインとなり、対円以外でのドル安傾向にも支えられ、11月2日以来ほぼ3カ月ぶりの高値水準となる1120ドル台へ。目先の上昇余地は1130ドル台まで。FOMC声明文にハト派寄りの文言が入れば金の堅調推移はもうしばらく継続へ。
NYプラチナ相場は1.79%の上昇で4日続伸。リスク回避の巻戻し傾向と金の堅調推移が重なったことにより連日の大幅高、
目標水準880ドル付近にも早々の到達。底値圏から脱し、地合い好転の形もいったん上値を押さえられやすい水準にも到達。さらに上値を試す為には調整も必要か。
ドル円はわずか10銭ほどのドル高円安。東京市場での円高基調で117円60銭台まで下げて切り返す往って来いの展開、118円台半ばから上では上値が重い状態。118円台後半にかけての水準が抵抗線となる前に突破できれば119円台半ばまでの上昇余地、円高方向には118円割れ付近がサポートライン候補に。ドル高円安材料をそれほど期待できない今回の日米の金融政策会合通過後も揉み合い傾向継続優勢か。
※参考:
金プラチナ相場とドル円 NY市場1/26終値とチャート
27日の国内金価格は1.29%の大幅高で5日続伸。先月高値4595円をつけた12月7日以来、7週間ぶりの高値水準。5日続伸となるのは昨年5月以来8カ月ぶり。1月半ばに今年安値をつけて以降続く短期上昇トレンドは2週間弱経過し、9月末から10月半ばにかけて以来、3カ月ぶりとなる上昇トレンドを形成中。当面の目標水準4610円付近まで、もう少しトレンド継続が見込まれ、第2目標水準4670円付近まで上値を伸ばす展開となった場合には、長期的なトレンド転換をかけた攻防へ。
国内プラチナ価格は2.58%上昇し、3日連続2%超の大幅続伸。為替の安定状態とNYプラチナの堅調推移により、売られ過ぎからの反発基調が加速。反落懸念も高まるなかで21日移動平均線を大きく超え、1月7日以来3週間ぶりの水準を回復。NYプラチナにも一服感が見られそうな状況となり、国内価格にも調整余地。金に連れてさらに水準が引き上げられるような展開も想定可能だが、長期下落トレンドが続いている限りはそろそろ反落警戒水準に。
※参考:
金プラチナ国内価格1/27とチャート
2016年01月27日(水)時点の相場
国内金:4,557 円 1/27(水)
▲58(
1.29%)
国内プラチナ:3,584 円 1/27(水)
▲90(
2.58%)
NY金:1,120.2 ドル 1/26(火)
▲14.9(
1.35%)
NYプラチナ:876.9 ドル 1/26(火)
▲15.4(
1.79%)
ドル円:118.41 円 1/26(火)
▲0.12(
0.10%)
1/26(火)のその他主要マーケット指標
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