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1月シカゴ連銀全米活動指数、一時的反発か減速継続か微妙な状況
更新日:2016年02月23日(火)
シカゴ連銀全米活動指数の推移 2016年1月シカゴ連銀が発表する全米の活動指数1月分は0.28となり、昨年7月以来半年ぶりのプラス圏。全米の経済活動全般を示す指数としては、過去の平均に対して0.28ポイント上回った状況となり、減速傾向が5カ月間続き、ようやく下げ止まりの兆しを示しました。
4つの構成指数のうち、2つがプラス圏で2つがマイナス圏。生産・所得関連は6カ月ぶりのプラス圏となる0.27へと反発。雇用・労働時間は4カ月連続プラス圏も12月の0.16から0.12へと小幅低下。売上・受注関連は4カ月連続小幅マイナス圏で-0.03。個人消費・住宅関連は-0.08の小幅マイナス。しかし、2007年6月以降、8年7カ月もの間マイナス圏が続いています。つまり、個人消費と住宅関連の状況としては、8年半以上にわたって縮小傾向が続いていることになります。

労働市場の回復傾向が続いているのに対して、個人消費関連は冴えない状況が続き、PCEデフレーターの低迷、物価が上昇しない状態を裏付ける状況のようです。
また、総合指数の3カ月平均では12月の-0.3から-0.15へと反発も4カ月連続のマイナス圏にあり、2014年前半からの下降基調が続いています。
米国の経済活動は、全般的には減速傾向が進行中で、底入れしたかどうかの判断は現時点では難しい、微妙な状況にあるようです。

なお、マークイット発表の米製造業PMIの2月分速報値は51.0となり、こちらも2009年9月以来、6年5カ月ぶりの低水準へと落ち込み、下降基調が鮮明となっています。

NY金・日足チャート 2016/1/21 - 2/2222日のNY金相場は4営業日ぶりの反落で1.68%の大幅安。主要産油国による原油生産量凍結合意期待の進展や米石油リグ稼働数減少などを背景にNY原油が2週間ぶり高値となる32ドル台まで急反発したことを受けての欧米株全面高、英国のEU離脱懸念に伴うポンド安、ユーロ安進行に伴う相対的なドル高基調などを受けて金相場は調整フェーズが加速。但し、サポートラインとなる1200ドルの大台ライン付近では底堅さも見られる状況。1200-1230ドルへと保ち合いレンジを縮小し、保ち合い継続の可能性も残しつつ、もう一段の調整進行への可能性も高まる状況。大台割れなら2月前半までの大幅上昇に対する38.2%戻しとなる1180ドル付近までの調整が見込まれる。

NYプラチナ・日足チャート 2016/1/21 - 2/22NYプラチナ相場も1.88%の大幅反落。高値保ち合いを形成してきたレンジ下限930ドルを割り込んだことで調整局面入り、一時920ドルまで下落もその後は下げ渋り。しかし、目先は調整継続優勢で2月11日までの上昇幅に対する38.2%戻し910ドル付近が目安に。950ドルラインが当面の抵抗水準に。

ドル円・日足チャート 2016/1/22 - 2/22ドル円は0.23%の小幅ドル高円安。原油高株高の流れとともにドル高円安方向への反発基調も前日高値113円30銭台までで頭打ち。欧州通貨大幅安に伴うドル高と資源国通貨高に伴うドル安でトータル的にはドル高でドルインデックス上昇、円安材料に乏しいドル円は平均的なドル高基調に支えられた形。今朝にかけては早速、戻り売り優勢の展開へ。円高リスク高めの状況は変わらず、112円台前半を割り込むと11日急落時の安値付近、111円前後が下値目安に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場2/22終値とチャート

23日の国内金価格は1.24%の大幅続落。NY金の大幅調整を反映しての急落で高値保ち合いレンジ下限4710円台を下抜け。方向感も下向きとなり調整局面入り、当面の下値目安は4620円近辺。NY金の調整進行にさらなる円高が重なるようなケースとなれば一段安も。その場合には90日移動平均線が水平状態に横たわる4600円辺りで下げ止まるかどうか、という展開も。

国内プラチナ価格は0.69%下げて3日続落。2月4日以来の安値となり、直近の下値目安3600円前後に到達。これで調整一服を予想したいところだが、NYプラチナと国内金価格の下落余地拡大、さらには円高リスク再燃の兆しも見られる状況からは、調整幅拡大も余儀なしか。調整延長の下値目安は3540円辺りまで。
※参考:金プラチナ国内価格2/23とチャート

2016年02月23日(火)時点の相場
国内金:4,695 円 2/23(火) ▼59(1.24%)
国内プラチナ:3,604 円 2/23(火) ▼25(0.69%)
NY金:1,210.1 ドル 2/22(月) ▼20.7(1.68%)
NYプラチナ:927.8 ドル 2/22(月) ▼17.8(1.88%)
ドル円:112.90 円 2/22(月) ▲0.26(0.23%)
→2/22(月)のその他主要マーケット指標

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