過去の円安ピークから1年後の円高水準
更新日:2016年04月25日(月)
あと1カ月余りで、昨年の円安ピーク125円80銭台を記録した6月5日から1年が経過します。
過去、円安ピークをつけた日から1年後に、どれだけの円高が進行していたのかを振り返ります。
2007年6月22日:123円80銭→2008年6月20日:107円31銭
1年間で16円49銭の円高、ドル円相場の下落率にして-13.3%。
2002年2月8日:134円70銭→2003年2月7日:120円26銭
14.44円の円高、ドル円下落率-10.7%。
1998年8月11日:147円26銭→1999年8月11日:115円39銭
31.87円の円高、ドル円下落率:-21.6%。
1990年4月17日:159円90銭→1991年4月17日:136円35銭
23.55円の円高、ドル円下落率:-14.7%。
歴史上、トレンド転換後には最低10%の円高、最大で20%強、平均では15%ほどの円高が進行していました。
昨年高値125円80銭から、10%の円高なら12.58円下落することになり、その水準は、113円20銭台。
20%の円高となった場合、下げ幅は25.16円、想定される円高水準は100円60銭台。
15%の円高では18.87円、目標となる円高水準は106円90銭台。
超長期の円高トレンドは終了していると仮定した場合、20%の円高水準へと向かう可能性は極めて低いと見ることもできそうです。
2週間前の4月11日には107円60銭台までの円高が進行し、14.5%の円高水準まで下落していたことになります。
円安ピークから1年後の円高水準としては、ほぼ過去の平均的な水準に、既に到達しています。
25日の国内金価格は前週末から20円、0.43%の上昇で4月1日(4763円)以来の高値水準へ。週末の行き過ぎた円安急進の流れが若干巻戻され、大幅下落となったNY金はわずかに戻す展開の週明け。FOMCと日銀会合、複数の米国経済指標の発表が続くゴールデンウィーク直前週、序盤は動き難い展開が予想される。メインとなる日銀の追加緩和の有無の前に、今回は追加利上げ見送り確実の米FOMCでも6月に向けたメッセージや、タカ派勢力拡大への思惑も影響し、若干のドル高傾向が週後半の円安?をサポートするような展開も考えられる。NY金は比較的底堅く推移することも想定され、国内金価格は堅調推移へ?3月高値11日の4941円からスタートした急落トレンドからは脱した状態にあり、上値目標4780円台辺りを目指す展開も。
プラチナ価格は前週末比-9円、0.23%安となって小幅に2営業日続落。先週までの急上昇がやや行き過ぎだったこともあり、調整は自然な流れ。しかし、下げ幅としてはやや控えめ。NYプラチナが時間外で1000ドル台へと水準を切り下げ、大台割れへの警戒感も高まる状況にあり、国内プラチナ価格もいったんは調整幅拡大の動きとなる可能性も。短期的な流れは上向き優勢の展開も3800円割れ程度の調整はありか。中期的には1月安値19日の3334円からゆるやかな上昇トレンドを形成し始めている状態で、2015年1月起点の長期下落トレンドの抵抗線を上抜けつつある状況。
※参考:
金プラチナ国内価格4/25とチャート
2016年04月25日(月)時点の相場
国内金:4,720 円 4/25(月)
▲20(
0.43%)
国内プラチナ:3,825 円 4/25(月)
▼9(
0.23%)
NY金:1,230.0 ドル 4/22(金)
▼20.3(
1.62%)
NYプラチナ:1,011.2 ドル 4/22(金)
▼20.7(
2.01%)
ドル円:111.75 円 4/22(金)
▲2.30(
2.10%)
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