国内金プラチナ価格差は再拡大で2カ月ぶりの1000円超
更新日:2016年06月13日(月)
国内金価格とプラチナ価格との価格差は、6月13日時点で1028円となりました。先週末時点の978円から急拡大し、4月11日の1021円以来、2カ月ぶりの1000円超となっています。
ピークは今年3月4日の1221円。価格差が1200を超えたのは後にも先にもこの日だけで過去最大。この時の金価格は4925円で今年高値圏、プラチナは3704円と現在の水準から少し上。
その後は急縮小で1100円台から1000円台での乱高下、そして約1カ月後に1000円を割れると、さらに縮小スピードを速め、さらに1カ月後の5月2日には、ほぼ年初来最小圏となる821円まで縮小しました。この時の金価格は4725円で現状水準より少し上、プラチナ価格は3904円と今年高値圏でした。
足下では、英国のEU離脱懸念の高まりや米国の追加利上げ時期の先送り観測などの影響で金価格は堅調推移の方向へ、プラチナ価格はやや軟調傾向の推移となり、価格差は更に拡大しそうな勢いとなってきました。
結果の見えない重要イベント通過後、その結果による市場インパクトも推し量り難い状況からは、価格動向自体も乱高下の展開も予想されます。
ただし、国内金とプラチナの価格差が再び1100を超えるような水準まで拡大し、その後再び急縮小へ、というパターンも予想可能です。そうなった場合、価格差の推移はダブルトップを形成し、トレンド転換へと向かう可能性も高まります。
もう少し時間はかかりそうですが、価格差再拡大後の再縮小で、ネックラインとなる800円台前半を割り込んだ場合、さらなる大幅縮小も見込めそうな展開も想定されそうです。
その時には、国内プラチナ価格も本格的なトレンド転換を迎えている?ということもあり得ます。
13日の国内金価格は0.54%上昇し3営業日続伸。英国のEU離脱懸念も高まる状況で迎えた週明け、早朝から米フロリダでは史上最悪の銃撃事件などもあり、リスク回避優勢の東京市場。日経平均の下げ幅は400円を超え、為替は円全面高の勢いでドル円は106円30銭割れへと前週末比0.6%の円高水準、時間外のNY金は一時1280ドル超えもその後失速中。重要イベントを控える今週は、国内金価格も上下に振られる展開も予想される。ただし、FOMCも日銀も最有力シナリオとしては現状維持か。その場合に予想される当面の価格変動範囲としては4580円から4700円台前半まで。4580円割れの場合には4500円近辺までの追加下落も。
プラチナ価格は0.68%安となって続落。NYプラチナの失速状態も続きそうな気配で、今朝のNY時間外でも990ドル台から980ドル台へと一段安のスタート。NY金に比べて軟調気味の状態が続き、円高リスクも高まりつつある状況が、今週の米日金融政策会合をきっかけに反転する可能性もなくはないが、次週の英国民投票までは大きくは変わらない可能性。国内プラチナ価格も軟調気味の推移優勢の展開も予想される。目先は3600円から3730円までのレンジ内推移を予想。確率は低いが日銀が動けば上方向へ、日米ともに現状維持は予想どおりもやや失望売りで下方向へ。3600円割れの場合には50円程度の続落も。
※参考:
金プラチナ国内価格6/13とチャート
2016年06月13日(月)時点の相場
国内金:4,688 円 6/13(月)
▲25(
0.54%)
国内プラチナ:3,660 円 6/13(月)
▼25(
0.68%)
NY金:1,275.9 ドル 6/10(金)
▲3.2(
0.25%)
NYプラチナ:994.2 ドル 6/10(金)
▼9.6(
0.96%)
ドル円:106.95 円 6/10(金)
▼0.13(
0.12%)
6/10(金)のその他主要マーケット指標
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