更新日：2016年06月24日(金)
投票終了まではEU残留優勢を見越した市場はリスクオンの展開でリスク資産高で欧米株高、安全資産安で債券安の金利上昇、貴金属安。為替市場もリスク通貨高に安全通貨安でドル安・円安。なかでも欧州株はドイツDAXが今年3度めの5日続伸と堅調推移、緊張感高まる英国のFTSEも今年初の5日続伸となり、EU残留への期待感も込めた先取り状態に。
投票終了後の今朝6時過ぎ、調査会社ユーガブ（YouGov）の、投票済の人を対象とした世論調査結果で「残留52％、離脱48％」が伝えられるとその流れは一段と加速、ポンド円は160円まで、ドル円も106円80銭付近まで急騰し、金は1250ドル台前半まで急落。
しかし、その後は波乱の展開へ。
各地区の開票結果が発表され始め、サンダーランド地区の結果が「残留39％、離脱61％」と発表された8時過ぎにはリスク資産は急落。ポンド円は151円まで、わずか2時間前から10円近くの急落。ドル円も103円付近まで4円弱の暴落状態に。
その後、持ち直しの動きも、全382地区中、10地区の開票が終了した9時過ぎには「残留46.3％、離脱53.7％」と依然として離脱優勢の序盤。
その後まもなく、15地区終了時点で「残留48.5％、離脱51.5％」と離脱派優勢も残留派がジワリと追い上げ。
71地区開票時点の10時半過ぎには「残留50.6％、離脱49.4％」と残留派逆転も接戦が続く状況。
11時、100地区時点では「残留50.1％、離脱49.9％」。手に汗握る展開が続きます。
前日時点ではEU残留が圧倒的優勢を示していた大手ブックメーカー、ベットフェア（BetFair）のオッズも今朝には残留2.1程度に離脱1.8近辺と拮抗した状態で流動的に。
予想以上の接戦で波乱の結果への警戒感も高まるところですが、最終的には、ユーガブの調査結果の信頼性が明らかになるのでは？と予想しますが・・・。
各地区の開票結果が伝えられる毎に一喜一憂の状態は最終局面まで続きそうです。
結果がどちらに転んでも、他のEU加盟国のEU離脱派を刺激する一大イベントになってしまったようです。
※参考：金プラチナ相場とドル円 NY市場6/23終値とチャート
24日の国内金価格は0.75％高となって4日ぶりの反発。下値目安4550円到達後の反発も下値リスクも拭い切れない状態は継続。開票結果に予断を許さない状況もEU残留決定なら上方向優勢、ただし4600円台前半は減速しやすい水準、4640円を超えると4700円台も視野に。下値は4540円台でサポートされない場合には4500円近辺までは下落しやすいところ。
週間ベースでは-31円（0.67％）で続落。
プラチナ価格は0.34％の反落。急変動リスクを孕みながらの安値保ち合い状態継続。3520円割れの場合には3450円近辺までが下値目安、3540円台を超えると3600円台前半へと急反発の展開へ。
週間ベースではわずかに+1円（0.03％）で小幅反発。
※参考：金プラチナ国内価格6/24とチャート
2016年06月24日(金)時点の相場
国内金：4,583 円 6/24(金) ▲34(0.75％)
国内ﾌﾟﾗﾁﾅ：3,528 円 6/24(金) ▼12(0.34％)
NY金：1,263.1 ﾄﾞﾙ 6/23(木) ▼6.9(0.54％)
NYﾌﾟﾗﾁﾅ：966.3 ﾄﾞﾙ 6/23(木) ▼17.2(1.75％)
ﾄﾞﾙ円：106.15 円 6/23(木) ▲1.76(1.69％)
6/23(木)のその他主要マーケット指標
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