金プラチナ相場情報
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★金プラチナ短期相場観★

楽観と慎重さが交錯するイエレン議会証言もハト派継続
更新日:2016年06月22日(水)
上院銀行委員会での半期に一度の議会証言に立った(着席した)イエレンFRB議長は、従来どおり利上げに対しては慎重姿勢で臨むことを改めて表明し、ハト派路線継続を示しました。
そのなかで、最近の雇用統計の失速には失望したことを素直に認め、第1四半期の成長の弱さを反映したものであるとしながらも、第2四半期に向けては成長ペースの加速とともに労働市場の回復も見込まれるなど、楽観的な見通しと希望にも言及しました。

また、フォワードガイダンスにはあまり依存しない、として6月FOMC時点で7月利上げを示唆していなくとも、7月の利上げを否定するものではないとの含みをもたせる強気姿勢も垣間見られた様子です。その反面、将来の見通しが立て難い、予想が当たらない、というじれったさも。

英国のEU離脱が決定してしまった場合の、その後の世界の金融市場や米国経済への悪影響などの不透明感も予測困難であるのと同様に、EU残留決定後の安心感とともに再び市場の注目を集める米国経済回復と利上げ動向への不透明感もまた、予測困難な状況が続くことにもなりそうです。

NY金・日足チャート 2016/5/20 - 6/2121日のNY金相場は1.52%の大幅安となり、3日続落。およそ1カ月ぶりの大幅下落で2週間ぶりの安値水準に。英国民投票への警戒感後退を背景に欧州株などの3日続伸に逆相関の流れが加速。ブレグジット懸念が急速に高まる以前の水準まで値を下げたことにより、一服感も出やすいところ。しかし、早めの警戒感後退でEU残留を想定した流れへと金融市場全体が傾斜しており、最終的にある程度の差をつけての残留が確定した場合、現状の流れがもう一段進行することも予想される。21-90日移動平均線が収束してきた1250ドル前後までの追加下落は十分に想定される。
また、金相場下落に伴い、金ETFの買いは一段と進行し、SPDRゴールド・シェアの残高は2週間前から30トン超、3.5%の増加となり、2年9カ月ぶりの高水準。相場価格一段安なら、さらなる買いも見込まれる状況でNY金の反発支援材料に。イエレンFRB議長の認識もハト派姿勢から変わらず。英国民投票終了後には、もう一段下げた後には買い戻し優勢の展開へ。

NYプラチナ・日足チャート 2016/5/20 - 6/21NYプラチナ相場は0.58%の小幅反落。金の大幅安に足を引っ張られた形で好転しつつあった流れをわずかに引き戻されたような状態に。揉み合い状態を形成しながらも流れとしては上方向へのトライが若干優勢。980ドル台半ばから990ドルまでの狭いレンジに集束した9-90日までの全ての移動平均線をまとめて上抜けできれば1000ドルの大台回復は堅い状況へ。ただし、960ドル台半ばのサポート水準を割り込んだ場合には急落の展開も予想され、その場合の下値目安は920ドル付近まで。

ドル円・日足チャート 2016/5/23 - 6/21ドル円は0.77%のドル高円安で8日ぶりの反発。リスク資産反発の流れに遅れ馳せながらの追随で久々に円安の展開。短期的には急速に相関性が高まる日米金利差との関係で30日間の相関係数は0.85台まで上昇。金利差縮小から拡大への急反発にも連れてようやく反発。東京市場でつけた安値103円50銭台は16日の安値103円50銭台と並び2番底を形成した形。高値ではネックラインとなる17日と18日の高値104円80銭台を上抜けて一時105円台を回復。これを維持できれば少なくとも106円台までの反発も期待されたものの、やはり失速。現状では103円近辺を目指す下落基調継続が優勢。再度105円台へと反発できれば106円台が視野に。英国民投票終了後のリスクオンの流れが加速した場合には107円台も。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場6/21終値とチャート

22日の国内金価格は1.06%の大幅続落。リスク回避局面後退の流れが続いたことで小幅保ち合い状態も長続きせず、下方ブレイク。6月3日(4547)以来、約3週間ぶりの安値水準となり、目先はその3日の水準4550円近辺までの短期下落トレンド継続が見込まれる。若干の行き過ぎはあったとしても、ブレグジットリスク終息後の反転も予想され、当面の上値抵抗水準となる4640円を上抜けできれば、いずれ4700円台回復を目指す展開へ。

プラチナ価格は0.59%の反落。安値圏での保ち合い形成への動きとなり、底値反発の展開も予想可能、しかし現時点ではまだ下値トライ継続優勢の状況。下値目安3460円近辺までの一段安が見込まれる。その水準まで下落するか、もしくは3500円の大台ラインで支えられての反発後、3550円を突破できれば3600円の大台回復を目指す展開へ。
※参考:金プラチナ国内価格6/22とチャート

2016年06月22日(水)時点の相場
国内金:4,571 円 6/22(水) ▼49(1.06%)
国内プラチナ:3,528 円 6/22(水) ▼21(0.59%)
NY金:1,272.5 ドル 6/21(火) ▼19.6(1.52%)
NYプラチナ:981.5 ドル 6/21(火) ▼5.7(0.58%)
ドル円:104.74 円 6/21(火) ▲0.80(0.77%)
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