金プラチナ相場情報
Let's GOLD

★金プラチナ短期相場観★

6月のドル円下落率はリーマン級!?
更新日:2016年06月28日(火)
週明けもEU離脱ショックの余波は続き、バークレイズの17%安など金融株の下落が牽引する形で欧州株は連日の大幅安、英国10年債利回りは過去最低の1%割れ、ドイツ10年債利回りも過去最低で再びマイナス圏へ。米国の10年債利回りも3年11カ月ぶり低水準となるなど日米欧の金利も全面安状態。この日は格付け大手2社、S&Pとフィッチが英国債を格下げし、英国不安は続きます。
為替もポンド安が止まらず、対ドルでは一時1985年以来30年ぶりの安値水準となる1.315ドル台まで下落し、対円でもこの2日で23円、14.6%もの暴落状態。

この影響を受ける形でドル円の6月の下落率は27日時点で前月末比-7.89%に達しています。
過去10年余りで月間騰落率が-5%を超えたのは3回しかなく、今年4月の-5.49%、今年2月の-6.91%、2008年10月の-7.13%がワースト3となっています。
このまま行くと、リーマンショック直後の-7.13%を超えてワースト1となります。そしてワースト4のうち3回が今年に集中します。

ドル円・月足チャート 2007/8 - 2009/3また、2008年の時は9月から翌2009年1月までの5カ月連続で下落し、合計で-17.34%の下落率。
今年は、5月の4.05%上昇を含めて2月から6月までの5カ月間の下落率は-15.75%となっています。
6月のドル円下落率がリーマン級となっているだけでなく、今年前半の下落率もリーマン級に達しています。

なお、8年前には、5カ月続落の翌月、2009年2月には8.58%、10円超もの急反発となっていました。
今年は複合要因による円高のため、なかなか急反発とはいかないかもしれませんが、タイミング的には大幅反発もありそうな頃合いには入ってきています。

NY金・日足チャート 2016/5/26 - 6/2727日のNY金相場は0.17%の小幅続伸。英国のEU離脱ショックから週末をはさんで少しは落ち着きを取り戻した様子も、急騰後の戻り局面も限定的となり、1330ドル前後の高値揉み合い状態が続く状況。本来なら調整局面がもう少し進行してもおかしくはないところ、しかし英国の混乱状態継続を背景にリスク回避ムードも後退しない状況が続くようなら、再び1350ドル程度までの上値トライも。SPDRゴールドシェアの金ETF残高もこの2日間で30トン超もの急増で947.38トンとなり、2013年7月5日(961.99)以来ほぼ3年ぶりの高水準に。目先は1320ドルから1340ドル近辺を中心に保ち合い状態形成か。

NYプラチナ・日足チャート 2016/5/26 - 6/27NYプラチナ相場は0.8%の反落。990ドル台から980ドル台へと水準を切り下げての揉み合い状態に。金の上昇一服に欧州株安、南アランド安など、買い材料には乏しい状態。990ドルライン突破にはこの日も失敗し、960ドル台から990ドルまでの保ち合い状態継続へ。上限突破できれば大台回復で1020ドル近辺までの上値余地も、下限割れの場合には910ドル付近までの下落余地。金との価格差は連日の過去最大更新で345.5ドル。

ドル円・日足チャート 2016/5/27 - 6/27ドル円は0.32%の小幅ドル安円高で続落、2014年7月28日(101.85)以来、1年11カ月ぶりの円高水準に。止まらないポンド売りにリスク回避の流れ継続で連日のドル高円高。ドルインデックスは2日間で93ポイント台から97ポイント手前まで4ポイントの急騰となり、1カ月半ぶりのドル高水準に。ドル円は反発したくてもできないもどかしさを抱えながら102円前後での揉み合い状態が継続。ポンド売りが一服し、米指標上振れなどの何らかの好材料待ちか、逆に英国絡みの悪材料などで2番底を付けに行くような動きにならないと現状打開は難しい状況か。まずは24日終値102円台前半を上抜けることが必要。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場6/27終値とチャート

28日の国内金価格は0.83%安で3日ぶりの反落。短期的には上値目安4710円程度までの上振れ余地を残す状況も、4700円付近が抵抗線となりつつある感も。中期的には6月3日と23日の4550円割れ水準を底値とするダブルボトムを形成、ネックラインとなる4700円付近を上抜けた場合には最大で4850円付近までの上昇が見込まれることに。NY金が再び上値トライへと向かうようならこれもありか。

プラチナ価格は1.37%安となって3日続落、1月25日(3419)以来5カ月ぶりの安値水準に。短期的には小幅保ち合い下抜けに伴う下値目安3450円近辺に到達したことでいったん底打ちの可能性も。ただし、NYプラチナの保ち合い下抜け、あるいはドル円の下値再トライ加速の場合には1月19日につけた今年安値3334円がチラつく展開も。
※参考:金プラチナ国内価格6/28とチャート

2016年06月28日(火)時点の相場
国内金:4,651 円 6/28(火) ▼39(0.83%)
国内プラチナ:3,456 円 6/28(火) ▼48(1.37%)
NY金:1,324.7 ドル 6/27(月) ▲2.3(0.17%)
NYプラチナ:979.2 ドル 6/27(月) ▼7.9(0.80%)
ドル円:101.97 円 6/27(月) ▼0.33(0.32%)
→6/27(月)のその他主要マーケット指標

←イングランドは1週間で2度めの大失態 06/29(水)
→EU離脱ショック後の国内金価格 06/27(月)
→英国の選択は歴史的決別、世界を震撼させたEU離脱ショック 06/25(土)
→緊迫する英国民投票、各地区開票結果に荒れる東京市場 06/24(金)

→ 最近よく読まれた記事
→ 明日の国内金プラチナ相場価格リアルタイム予想
→ PIVOT指数から見るNY金相場サポート&レジスタンスライン
→ PIVOT指数から見るNYプラチナ相場サポート&レジスタンスライン

トップページへ
金プラチナ短期相場観
金プラチナ価格予想
PIVOT指数
主要マーケット指標
地金相場週間推移
相場情報メール
年間高値安値
国債格付一覧
チャートギャラリー
相関性RANK
トレンドワード
純金積立
マーケットトピックス


★PCサイトはこちら★
★iPhone/スマホ★