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米求人件数はまたも過去最高、JOLTS求人労働異動調査は堅調推移
更新日:2016年09月08日(木)
月次求人労働異動調査(JOLTS)求人件数 2016年7月米労働省が7日発表した7月の月次求人労働異動調査(JOLTS:Job Openings and Labor Turnover Survey)で、求人件数は587.1万件。市場予想の563万件程度を上回って過去最高を更新。
求人件数は、調査開始直後の2001年1月に527.3万件を記録したのが最高水準、という状態が14年余り続いていました。これを昨年4月に558万件でようやく更新。その3カ月後の7月には578.8万件へとさらに更新。そして今年4月には584.5万人へと更新し、7月にも再び更新。
特に今年は1月から7カ月連続で550万件超の高水準となり、年間平均でも2015年の531.5万人を大幅に上回る567.9万人に達する好調ぶりです。

求人率も3カ月ぶりの高水準となる3.9%に上昇し、自主的な退職を示す退職率(離職率)は2.1%で前月から変わらず、解雇率も1.1%で横ばい推移。但しこれら3指標はリセッション前の水準を既に100%以上回復した状態。
採用率も3.6%で横ばい推移ながら、5カ月前にはリセッション前の水準3.8%に到達し、100%回復を一度達成。その後3.5%まで低下後、再上昇の兆し。

JOLTS求人労働異動調査で見る雇用市場はかなりの好調が続きます。雇用統計でも、非農業部門雇用者数の伸びと失業率は既に十分なレベルまで回復した状況にあります。

雇用統計での労働参加率(リセッション前の66.1%に対して62.8%)、長期失業者の割合(低下目安19.1%に対して26.1%)、広義の失業を示すU6失業率(回復目安8.8%に対して9.7%)、賃金上昇率(前年比2.6-2.8%程度まで上昇すれば十分か?最新は2.4%に低下)、そしてFRBの労働市場情勢指数を除けば、
米国の労働市場は十分に好調と言える状態まで回復していますが・・・。

NY金・日足チャート 2016/8/8 - 9/77日のNY金相場は0.35%の小幅安となって4営業日ぶりの反落。時間外では前日高値をわずかに上回り、8月19日(1357.9)以来半月ぶりの高値水準となる1357.6ドルをつけ、その後は調整安の展開。9月に入って3日間で40ドル超の急反発と好転した流れも1360ドルの抵抗水準が意識されて一服。買われ過ぎではないものの、目前の壁を突破するにはやや材料難となってきた様子も。目先は保ち合い状態を形成し、日米の金融政策と当面の見通しを確認後、その内容次第で1360ドル台手前の壁を突破することになれば、年初来高値更新で1400ドルの大台ライン付近まで上値を試すような展開も。

NYプラチナ・日足チャート 2016/8/8 - 9/7NYプラチナ相場は0.9%安となり3日ぶりの反落。前日の大幅高からの反動安で1100ドルの大台ラインも維持出来ず、しかし下値も1090ドルラインでは底堅さも。1100ドル台まで下落してきた21日移動平均線にも上値を押さえられた形となって、短期上昇トレンドスタート、とは言い切れず、いったん保ち合い形成の様相も。下値は90日移動平均線の1060ドルまでではサポートされやすく、1100ドル台の抵抗感が強まる前に突破できれば、とりあえずは1130ドル前後まで上値を伸ばしやすく、上昇トレンド進行という展開も。

ドル円・日足チャート 2016/8/9 - 9/7ドル円は0.28%のドル安円高で3日続落。ISMショックをきっかけに大幅安となった流れは東京市場午前中につけた101円20銭付近が安値となって下げ止まり、反発の動きへ。しかしNY市場での101円80銭台までと上値も限定的。ベージュブックでは比較的楽観見通しのなかでも相変わらず物価上昇圧力の弱さが指摘され、利上げ見通し改善へのネックとなっている様子。101円台を割り込まなかったことで、悲観的な流れはいったん小休止となりそうな状況も、上値も103円から102円台へと切り下がる今年の長期抵抗線が意識され、目先はこの近辺まででの保ち合い形成か。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場9/7終値とチャート

8日の国内金価格は前日比-3円の小幅安。円高リスク再燃が一時的にとどまった状態となり、短期上昇トレンドが大きく巻き戻されるような展開は回避。ほぼ横ばい状態で急場を凌ぎ、ゆっくりと上昇トレンド再開の可能性につなげた状態。水平状態が続く90日移動平均線をゴールデンクロスへと向かう9日移動平均線にサポートされる形となれば、まずは4770円台の上値目標トライへ。

プラチナ価格は0.7%安となって4日ぶりの反落。上値目標3850円台到達後の一服感も手伝って前日の上げ幅を帳消し。円高リスク小康状態に伴い、上昇トレンドスタートに向けては仕切り直し。前日価格を上抜けて3860円台へと抜け出すことが出来れば、3900円台を当面の目標水準とする堅調推移の展開へ。水平状態の90日移動平均線を下回るようだとやや苦しい展開に。
※参考:金プラチナ国内価格9/8とチャート

2016年09月08日(木)時点の相場
国内金:4,718 円 9/8(木) ▼3(0.06%)
国内プラチナ:3,830 円 9/8(木) ▼27(0.70%)
NY金:1,349.2 ドル 9/7(水) ▼4.8(0.35%)
NYプラチナ:1,092.8 ドル 9/7(水) ▼9.9(0.90%)
ドル円:101.73 円 9/7(水) ▼0.29(0.28%)
→9/7(水)のその他主要マーケット指標

←世界のプラチナ需給 2016年第2四半期 09/09(金)
→ISMショックでドル売り円買い、金買いも再燃 09/07(水)
→国内金価格は4700円台後半の攻防へ、プラチナは4000円方向へ 09/06(火)
→レイバー・デー後の為替と金とプラチナの攻防ライン 09/05(月)

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