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ISMショックでドル売り円買い、金買いも再燃
更新日:2016年09月07日(水)
ISM非製造業景況指数とPMI 2016年8月米サプライマネジメント協会(ISM)が6日発表した8月の非製造業景況指数は51.4となり、市場予想の55.0程度を大きく下回り、7月の55.5からも4.1ポイントの大幅急落となりました。2010年2月以来、6年半ぶりの低水準へと落ち込み、前月比下落幅では2008年11月以来7年9カ月ぶり。1日のISM製造業景況指数が半年ぶりの節目50割れへと急落したのに続き、非製造業も追随する形となり、2015年末から年明けにかけての低迷状態から反発の兆しが大きく崩れ、腰折れ状態となりました。
これに伴い、ドル高の勢いが完全に逆流する、ISMショックとなりました。
なお、初回利上げの昨年12月時点では、11月分の製造業は48.4、今回8月は49.4と上昇、非製造業は昨年11月の56.6から大きく低下。
9月利上げどころか、年内に回復基調に戻るかどうかが注目されます。

労働市場情勢指数(LMCI)2016年8月さらに、同時刻にFRBが発表した8月の労働市場情勢指数(LMCI)も-0.7と低調ぶりを示す結果となっています。今年1月から6月までマイナス推移が続き、7月に+1.3と反発したものの8月に再びマイナス圏へと反落。底入れの兆しと見るには苦しい状況が続きます。
例によってこの指標は過去分全般に渡っての修正が加えられ、今回は特に大幅修正され、プラス圏はさらにプラス、マイナス圏はさらにマイナス方向へと修正され、方向性がより明確となったようです。

労働情勢としては、着実に低下傾向にあり、過去のリセッション時期、利下げ時期に準じる低迷期に片足踏み込んだような状態にあります。
しかしながら、現状はほぼ「完全雇用」なのだそうです。

NY金・日足チャート 2016/8/5 - 9/63連休明け、6日のNY金相場は2.06%の大幅高、3営業日続伸となって8月18日(1357.2)以来の高値水準に。休日時間外からの堅調推移で1330ドル台へと水準を切り上げ、NY市場ではISM非製造業景況指数の下振れを受けて1340ドル台へと急騰。その後もドル安の流れで1350ドル台半ばへと一段高。1300ドルの大台ラインと90日移動平均線に支えられて反発した流れが急加速し、9-21日の短期移動平均線もまとめて上抜け。7月高値と8月高値で形成するダブルトップのネックライン下抜けも回避し、流れは好転へ。8月半ばに2度上値を押さえられた1350ドル台後半から1360ドルの節目水準を上抜けることが出来れば、年初来高値更新トライで上値目標は1390ドル近辺へ。

NYプラチナ・日足チャート 2016/8/5 - 9/6NYプラチナ相場は3.81%の大幅高で2営業日続伸。上げ幅40.5ドルは3月4日の43.6ドルに次いで今年2番めの大幅上昇。ISM非製造業景況指数の発表前には既に1090ドル台まで水準を切り上げており、金と同様に週末以降の堅調推移が継続。指標発表後には1100ドルの大台超え、8月23日(1111.3)以来、2週間ぶりの高値水準に。抵抗線化しつつあった90日移動平均線を上抜けて急加速の状態でほぼ下落トレンドからは抜け出した状態も、21日移動平均線(1107)でいったんストップ。8月後半高値、1130ドル台半ばが当面の抵抗水準となりり、節目の水準に。

ドル円・日足チャート 2016/8/8 - 9/6ドル円は1.35%の大幅続落。東京市場では浜田内閣官房参与の「FOMC前の追加金融緩和は控えるべき」発言で103円台後半から前半へと円買いの急落。NY市場ではISMショックに労働市場情勢指数の下振れも加わり、ドル売りの急落で103円30銭付近から102円ちょうど付近へ。そして今朝には日経平均の売りとともに101円台前半へ。結局103円台後半の目標水準到達後、中長期的な節目水準となる103円後半から104円の水準を突破できずに急反落。今年ここまでの流れを再現する形の円高リスク再燃。日銀会合とFOMCの2週間前に早くも100円の大台ラインもチラつきそうな展開に。2011年のドル円最安値75円台から2015年高値125円80銭台までの上昇幅の半値戻しとなる100円70銭の水準での攻防も再開。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場9/6終値とチャート

7日の国内金価格は0.15%の小幅安。ISMショックで円高リスク再燃となり、NY金の堅調推移とドル円の底堅さが並立するレア状態は早々に崩壊。単体チャートで見る限りは短期上昇トレンドの流れが大きく崩れた訳ではなく、4770円台辺りまでの上昇余地は継続。そのためには水平状態の90日移動平均線が位置する4700円ラインは維持しておきたいところ。

プラチナ価格は0.7%高となって3日続伸。8月19日(3868)以来の高値水準となり、上値目標水準3850円台に到達。下落トレンド中の戻り高値の範疇を超えて、新たな流れを形成し始めている可能性も高まるところだか、円高リスクが足を引っ張る懸念も。
※参考:金プラチナ国内価格9/7とチャート

2016年09月07日(水)時点の相場
国内金:4,721 円 9/7(水) ▼7(0.15%)
国内プラチナ:3,857 円 9/7(水) ▲27(0.70%)
NY金:1,354.0 ドル 9/6(火) ▲27.3(2.06%)
NYプラチナ:1,102.7 ドル 9/6(火) ▲40.5(3.81%)
ドル円:102.01 円 9/6(火) ▼1.40(1.35%)
→9/6(火)のその他主要マーケット指標

←米求人件数はまたも過去最高、JOLTS求人労働異動調査は堅調推移 09/08(木)
→国内金価格は4700円台後半の攻防へ、プラチナは4000円方向へ 09/06(火)
→レイバー・デー後の為替と金とプラチナの攻防ライン 09/05(月)
→適度に下振れた8月雇用統計、利上げ観測後退で適度なリスクオン 09/03(土)

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