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米大統領選第2回テレビ討論会、勝者なし?不透明感続く
更新日:2016年10月11日(火)
昨日行われた米大統領候補の第2回テレビ討論会では、1回目に続きクリントン氏優勢との評価が多く、本選に向けては圧倒的にクリントン優勢との見方も強まりつつあるようです。
事前にはクリントン氏は政策論争へと持ち込みたいとの思惑とも予想され、対するトランプ氏はクリントン氏の新たな暴露ネタで反撃も?といった見方もありました。しかし、討論会直前には、逆にクリントン側からの暴露ネタとも思われる、トランプ氏の女性蔑視発言発覚により、これに対する弁明を司会者に求められる苦しいスタートとなったトランプ氏。

これに対してトランプ氏は、大統領就任の暁には特別捜査官を置いてクリントン氏のメール疑惑を追求することなどを表明するなどして応戦。
CNNの世論調査での見方はクリントン勝利57%に対し、トランプ勝利34%となったようですが、今回も誹謗中傷合戦に終始した感も否めず。
米国内での視聴者数も前回の8千万人台から今回は6千万人台へと大きく減少したとの調査結果もあり、米国市民も2人の候補者の子供の喧嘩のような戦いに辟易しつつある面もあるのではないか、とも推測されます。

今回、もし討論会開催前に大統領選挙が実施されていた場合でも、クリントン氏が95%の確率で当選の見通し、との調査結果も報じられているようですが、大勢の流れとしてはやはり、クリントン氏有利の情勢は動かない様子。マーケットもトランプリスク後退を既に織り込み始めている様子です。

米国市民の見方としても、クリントン優勢のほうが勝る状況のなか、勝者クリントン、とする声に紛れて勝者トランプ、とする声以外にも、「勝者なし」との声も聞かれるようです。この場合の敗者は・・・米国市民。
この見方こそが、最も的を得た評価とも言えそうです。
どちらが勝利しても不安要素は残り、大統領選に向けての不透明感も、もうしばらく続くことになりそうです。

NY金・日足チャート 2016/9/9 - 10/1010日のNY金相場は0.68%高となって7営業日ぶりの反発。先週末安値1243.2ドルをつけてからの反発の流れは続き、10日時間外には一時1266ドルまで上昇。200日移動平均線に支えられて反発した形だが、NY市場にかけてはドル高優勢の流れに押されて1260ドル前後で揉み合う展開に。反発への最初の目安となりやすい、今年高値から1243.2ドルまでの下落幅に対する23.6%戻し1274.9ドル手前では3日連続で上値を押さえられており、反発力はまだ限定的。目先1250ドルが下方向への節目となり、あらためてここを下回るようだと1230ドル付近までの下落も予想される。

NYプラチナ・日足チャート 2016/9/9 - 10/10NYプラチナ相場はわずかに0.29%の小幅高で7日ぶりの反発。足元での高値は3日連続で980ドル前後までで押さえられ、いったん下げ止まりとの判断もしかねるような状態。3月~4月の安値水準940ドル前後までの一段安への警戒感も残るところ。現状水準で耐え続けることができれば下押し圧力も徐々に緩和方向へ。

ドル円・日足チャート 2016/9/9 - 10/10ドル円は0.62%のドル高円安へと反発。サウジアラビアの産業鉱物相が11月のOPEC総会での減産合意に楽観的な見方を示し、でプーチン・ロシア大統領もOPECの減産合意に追随する姿勢を示したことで原油相場が急騰、NY原油は昨年7月15日(51.4)以来1年3カ月ぶりの高値水準となる51ドル台まで上昇。これを好感した株高ドル高の流れで欧州時間以降はコンスタントに上値を伸ばす展開で103円台後半へ。今朝には1カ月ぶりに17000円台回復の日経平均とともに104円台トライへも。週末の雇用統計を受けたドル高の流れ一服も年末利上げ見通しは変わらずで堅調維持。一目均衡表の雲の上限割れから再度上抜け、104円の節目超えなら105円付近まで上値拡大へ。ただし、102円90銭へと切り上げたサポートラインを割れた場合には102円割れへと調整局面入りも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場10/10終値とチャート

3連休明け、11日の国内金価格は前週末からわずか1円の上昇。週末の円高金安を週明けの円安金高分で相殺、1月以来の安値水準での横ばい推移状態となり、もう一段の安値トライへの警戒感も継続。4490円台前半以下へと下値を切り下げた場合には4450円近辺までが目先の下値目安に。現状水準以下では年初来安値4385円との2番底形成への展開も予想される。円安基調継続の有無とNY金の下げ止まりの動向に振り回される状態が継続。

プラチナ価格は0.32%の続落となり、6月28日(3456)以来の安値水準を更新。短期下落トレンドは終盤を迎えている可能性は高く、6月安値との2番底形成なら反発へ目安、目先の抵抗水準は3600円近辺まで。しかし1月安値との2番底形成へと向う可能性も残る微妙な状況に。
※参考:金プラチナ国内価格10/11とチャート

2016年10月11日(火)時点の相場
国内金:4,499 円 10/11(火) ▲1(0.02%)
国内プラチナ:3,464 円 10/11(火) ▼11(0.32%)
NY金:1,260.4 ドル 10/10(月) ▲8.5(0.68%)
NYプラチナ:965.4 ドル 10/10(月) ▲2.8(0.29%)
ドル円:103.60 円 10/10(月) ▲0.64(0.62%)
→10/10(月)のその他主要マーケット指標

←2009年以来7年ぶりの低迷続く労働市場情勢指数(LMCI) 10/12(水)
→雇用統計はそれなりの好結果で日米3連休前に材料出尽くし 10/08(土)
→世界の中央銀行も買い支える金価格 10/07(金)
→ISM非製造業景況指数は急反発、雇用指数も好調、インフレは? 10/06(木)

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