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★金プラチナ短期相場観★

2009年以来7年ぶりの低迷続く労働市場情勢指数(LMCI)
更新日:2016年10月12日(水)
労働市場情勢指数(LMCI)と雇用者数(NFP)3カ月平均 2016年9月FRBが発表した9月の労働市場情勢指数(LMCI)は-2.2となり、市場予想の+1.5程度への反発との期待に反して8月の-1.3(-0.6から下方修正)に続いてのマイナス圏をさらに深掘り。今年4月から8月分までで合計-1.6ポイント下方修正され、今年1月以降は7月の+0.8を除いて全てマイナス。

今年最低となった5月の-3.8は2009年6月(-3.8)以来6年11カ月ぶりの低水準となり、7月の+0.8まで反発後再びマイナス圏へと反落した状態、2014年4月の+8.3をピークにきれいな下落トレンドも継続中。
6カ月平均では6月に-2.13まで低下、2009年9月(-5.70)以来6年9カ月ぶり低水準となって以降の反発も限定的となり、9月も-1.68。4月以降、6カ月連続のマイナス圏推移。
LMCIの今年ここまでの推移は2009年以来、7年ぶりの低迷状態となっています。

なお、昨年12月に利上げを決定した時点(2015年11月分)では+3.2(6カ月平均では+2.23)。
LMCIと相関性が強い非農業部門雇用者数(NFP)の前月比増減数の3カ月平均では、昨年12月時点では+24.13万人。4カ月ぶりの高水準となり、2011年以降のレンジ推移のなかでも相対的に高水準となる20万人超に達していました。
しかし、9月分でのNFPの3カ月平均は+19.17万人となり、ボーダーラインとなる20万人をわずかながら割り込みました。

12月まで、あと2回の雇用統計でNFPの3カ月平均が+20万人超へと上昇する可能性は十分にありそうですが、LMCIがせめて+2.0ポイント台、6カ月平均で最低プラス圏となるには、かなり厳しい状況と言えそうです。

NY金・日足チャート 2016/9/12 - 10/1111日のNY金相場は0.36%の反落。ドルインデックスが3月以来7カ月ぶりの高値水準となる97.70ポイント台まで急上昇するドル全面高となり、ドル以外の通貨とともに金も売り優勢に。CMEフェドウォッチでの12月0.25%以上の追加利上げ確率も74.5%(0.25%:67.1+0.50%:7.4)まで急上昇。反発の流れは続かず、1260ドル台半ばで上値を押さえられてのジリ安の展開で1250ドル台半ばへ。12月利上げの織り込み進行とともに上値の重い展開が続くことが予想れる。目先は1250ドルから1260ドル半ばまでの小幅保ち合いを形成し、上抜けなら1280ドル台までの反発余地、下抜けなら1230ドル台までの下落余地。

NYプラチナ・日足チャート 2016/9/12 - 10/11NYプラチナ相場は1.62%の大幅反落で4月6日(944.7)以来、半年ぶりの安値水準。金に連れての軟調推移では、前日までに下げ止まりの兆しが見られなかったことで下落幅も拡大、次の下値目安3-4月の安値水準940ドル台まで早々の到達。RSIは17.4まで低下する売られ過ぎ状態にあり、過去の例ではいったん反発の可能性は極めて高い。ただ、足元の値動きからは980ドルが抵抗水準となりやすい状況。次の下値警戒水準としては2月末安値水準910ドル台。

ドル円・日足チャート 2016/9/12 - 10/11ドル円は0.11%の小幅反落。ドル全面高の流れながら、米アルミ大手アルコアの7-9月期決算の数字が振るわず米株の大幅安、ハードブレグジット懸念に伴うポンド売り進行などでリスク回避のドル買い円買いとなってドル円の上値トライは頭打ち。104円台では上値を押さえられ、103円前後では足場固めも進行しそうな状況となり、さらなるドル高円安進行(あるいはその逆?)に向けたエネルギー充電のための小幅保ち合い形成の動きに。現時点では上抜けでも105円付近まで、下抜けでは101円後半辺りが目安水準に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場10/11終値とチャート

12日の国内金価格は0.58%の反落で1月25日(4473)以来、8カ月半ぶりの安値水準に。NY金の下落に円高が重なり、安値圏での保ち合い下抜けへ。もう一段安の下値目安は4450円、行き過ぎの場合には4420円台辺りまで。これらの水準まで下げた場合、年初来安値1月15日の4385円との2番底と見るにも十分な水準となり、過熱感もかなり上昇することになり、底打ちへの可能性も。4530円台が当面の上値抵抗水準となって上抜けできれば4600円付近に向けての反発も。

プラチナ価格は2.37%の大幅安となって3日続落。6月安値を大きく下回り、1月22日(3340)以来8カ月半ぶりの安値水準。短期的には、やり過ぎの感もありセリング・クライマックス的な急落で年初来安値1月19日の3334円との2番底をつけた可能性も想定される。ただし、年初来安値更新の場合には2009年2月以来7年8カ月ぶりの安値となる3320円台が意識される。既に年初来の買い場再到来と見る。
※参考:金プラチナ国内価格10/12とチャート

2016年10月12日(水)時点の相場
国内金:4,473 円 10/12(水) ▼26(0.58%)
国内プラチナ:3,382 円 10/12(水) ▼82(2.37%)
NY金:1,255.9 ドル 10/11(火) ▼4.5(0.36%)
NYプラチナ:949.8 ドル 10/11(火) ▼15.6(1.62%)
ドル円:103.49 円 10/11(火) ▼0.11(0.11%)
→10/11(火)のその他主要マーケット指標

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