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2017年米利上げ予想はFOMC3回に対して市場は2回
更新日:2017年01月05日(木)
CMEフェドウォッチ 利上げ織り込み度 2017年1月4日12月13-14日に行われたFOMCの議事要旨では、緩やかな利上げペースを前提としながらも、ほぼ全てのメンバーがトランプ次期政権の財政刺激策による経済成長加速も想定し、利上げ速度が速まる可能性についても警戒する見方も多いことが示されました。

そのFOMCでの参加メンバーによるFF金利予想の中央値は、2017年末には1.375%となり、年3回の追加利上げがFOMCでのコンセンサスとなっています。
そのFOMC直後、12月15日時点でのCMEフェドウォッチでは、1回以上の追加利上げは6月に75.8%、2回以上の追加利上げは9月に58.9%、3回以上の追加利上げも12月には51.0%となり、FOMCの結果をほぼ反映する形となっていました。

そこから半月経過して、年が明けて2017年、1月4日時点でのCMEフェドウォッチでは、1回以上の追加利上げは6月に67.9%、2回以上の追加利上げは9月では44%、11月にようやく52.4%、12月で69.9%となっています。3回以上の追加利上げは12月でも36.7%。
全般に利上げペース予想は後退し、市場が織り込む2017年追加利上げは2回、となっています。
これらの数値はFOMC議事要旨公表前からも若干低下傾向となり、市場の認識としてはトランプ次期政権の影響による利上げペースの加速はそれほど織り込まず、むしろ時間経過とともにFOMCの予想からも下方乖離し始めています。

FOMC予想よりも市場の織り込み度が下回る傾向は昨年も同様で、年4回の追加利上げ予想を示した2015年12月のFOMC後、年明け2016年1月5日時点でのCMEフェドウォッチでも、1回以上の追加利上げ見込みは3月に55.1%、6月には76.4%、2回以上の追加利上げ見込みは9月で54.8%、12月には70.1%。3回以上の追加利上げも12月には38.0%となっていました。

今のところ、昨年と比較して市場波乱のない状態のなかでも、市場の利上げ予想は低下傾向でスタートしています。

NY金・日足チャート 2016/12/2 - 1/44日のNY金相場は0.28%の小幅続伸。ドル売り優勢の流れを受けて堅調推移、ロンドン市場では一時12月9日(1173.8)以来、約1カ月ぶりの高値水準となる1168.6ドルまで上昇。NY引け後のFOMC議事録公表後には1160ドル付近まで売られる場面もあったものの、これも一時的。今朝の東京市場では一時ドル売りが強まると1170ドル台にタッチするなど堅調を維持。週末の雇用統計などがそれほどポジティブな結果とならなければ、反発の流れはもう少し継続し、上値目安は1170ドル台後半から1180ドル辺りまで。

NYプラチナ・日足チャート 2016/12/2 - 1/4NYプラチナ相場は0.32%の小幅高となって3日続伸。前日のオーバーランからの反落は928ドルまでで耐え、再び940ドル台へと反発する力強さも見られ、NY市場では一時950ドル台まで上昇、終値でも11月10日(982.2)以来約2カ月ぶりの高値水準。年末年始にかけて、やや想定外の大幅反発局面を形成したものの、950ドル台は11月以降の高値圏で何度も上値を押さえられた水準。目先はここが上限となって保ち合い形成の展開も予想される。ただし、いずれ950ドル台を上抜けた場合、中期的にはもう1000ドルの大台回復を目指すような展開も想定されそう。

ドル円・日足チャート 2016/12/5 - 1/4ドル円は0.44%のドル安円高となり、3日ぶりの反落。東京市場大発会の株高の流に連れてつけた高値118円10銭台からは、ゆるやかな調整局面が進行。117円近辺では底堅さも見られ、FOMC議事要旨を受けて117円70銭台までの反発後には再失速。今朝の東京市場では117円40銭台から116円台半ばまで急落する場面もあり、久々に荒れ模様の様相も。116円台半ばを割り込んだ場合には、11月末から12月初旬に揉み合いを形成していた114円近辺までの調整も想定される。雇用統計などの好結果が出揃い、ドル高の流れが再加速した場合には118円前半が抵抗水準、これを超えると120円台を目指す流れとなる可能性も。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場1/4終値とチャート

5日の国内金価格は前日比わずか-1円で5日ぶりの小反落。円高による上昇一服も、上値目安4720円台トライのチャンスは残される状況か。円高の流れが急加速するような展開とならなければ、NY金の堅調推移にも支えられる上昇トレンドはもうしばらく継続へ。

プラチナ価格は0.66%の続伸。短期的な上値目安オーバーランからの巻き戻しどころか、NYプラチナの想定外の堅調ぶりに支えられての上値切り上げ。短期的には調整も入りやすい状況ながら、この週末にかけての米経済指標などをきっかけに波乱の展開も?。中期的には昨年7月高値から10月安値までの61.8%戻しをほぼ達成、次なる上値目安は76.4%戻しとなる3900円近辺。
※参考:金プラチナ国内価格1/5とチャート

2017年01月05日(木)時点の相場
国内金:4,689 円 1/5(木) ▼1(0.02%)
国内プラチナ:3,793 円 1/5(木) ▲25(0.66%)
NY金:1,165.3 ドル 1/4(水) ▲3.3(0.28%)
NYプラチナ:947.2 ドル 1/4(水) ▲3.0(0.32%)
ドル円:117.23 円 1/4(水) ▼0.52(0.44%)
→1/4(水)のその他主要マーケット指標

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