更新日：2017年01月27日(金)
米商務省が発表した12月の新築住宅販売件数は、年率換算で53.6万件となり、市場予想の58.8万件を大きく下回り、3カ月連続増加で59.6万件となっていた11月からも急減。件数では2016年2月（52.5万件）以来10カ月ぶりの水準へと落ち込み、前月比では-10.37％となり、2015年3月（-10.75％）以来1年9カ月ぶりの大幅減となっています。前日に全米不動産業者協会（リアルター協会【NAR：The National Association of Realtors】）が発表した12月の中古住宅販売件数も549万件となり、3カ月ぶりの水準へと減少。前月比でも-2.8％となり、5カ月ぶりの落ち込みとなっていました。ただし、11月の565万件は2007年以来の高水準となっており、3カ月平均では11-12月は557万件での横ばい推移。新築の10倍の規模がある中古住宅販売件数は上下に大きくブレながらも、上値と下値を切り上げる堅調推移は続いています。
景気変動の先行指標とされる新築住宅販売件数の推移も、ゆるやかながら上昇基調が続くものの、足下では横ばい推移傾向からやや下振れの可能性も示す状態となっています。
現状、下振れ要因としては新築・中古ともに在庫不足による影響が大きいようです。
しかし、供給不足の状態が今後も続くようなら、いずれ住宅価格の上昇ペース加速も懸念され、米長期金利上昇に伴う住宅ローン金利上昇と合わせ、景気回復を下支えしている住宅市場の失速が警戒される時期が訪れることになりそうです。
今のところは、2万ドルを超えたNYダウの失速も見られず、新築住宅市場と同様にゆるやかな上昇ペースが続き、VIX指数も2014年7月3日（10.32）以来、2年半ぶりの低水準となる10.63まで低下するリスクオンの状態が続きます。
※参考：金プラチナ相場とドル円 NY市場1/26終値とチャート
27日の国内金価格は0.11％の小反発。右肩上がりの推移が続く21日移動平均（4693）も超えられず、下げ止まりの判断もまだ。少し上で推移する9日移動平均線は下降基調、90日移動平均線は4610円で水平状態が続き、中期的には緩やかな上昇基調継続中の調整局面。目先はNY金の若干の下げ余地とドル円の上昇余地を残す状態から現状水準付近での保ち合い傾向継続か。
週間ベースでは-76円（1.6％）となり、5週間ぶりの反落。
プラチナ価格は続落も前日比わずかに1円の下落とほぼ横ばい推移。3800円から3900円までの広めのレンジ中央付近での保ち合い傾向となり、いったん落ち着いた後には再びボラティリティ拡大の時期を待つ態勢へ。3900円の上限超えの場合には3900円台半ば、3820円割れの場合には3700円付近まで、大きく動き出す可能性。
週間ベースでは+51円（1.34％）で3週間ぶりの反発。
※参考：金プラチナ国内価格1/27とチャート
2017年01月27日(金)時点の相場
国内金：4,682 円 1/27(金) ▲5(0.11％)
国内ﾌﾟﾗﾁﾅ：3,855 円 1/27(金) ▼1(0.03％)
NY金：1,189.8 ﾄﾞﾙ 1/26(木) ▼8.0(0.67％)
NYﾌﾟﾗﾁﾅ：981.7 ﾄﾞﾙ 1/26(木) +-0.0(0.00％)
ﾄﾞﾙ円：114.52 円 1/26(木) ▲1.24(1.10％)
1/26(木)のその他主要マーケット指標
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