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米12月貿易赤字は縮小、2016年対日貿易赤字はドイツを抜いて2位
更新日:2017年02月08日(水)
米貿易収支・月次長期推移 2016年12月米商務省が発表した12月の米貿易収支で、赤字額は442.62億ドルとなり、3カ月ぶりに前月比減少となりました。輸出額は1906.88億ドルで2015年4月以来、1年8カ月ぶりの水準へと増加。輸入は2349.5億ドル、これも2015年3月以来1年9カ月ぶりの高水準。
米国の貿易赤字額は、1990年代に月間で50億ドルを超え、100億ドル程度での推移が続いていましたが、その後急増。2005年にかけて650億ドル超へ、10年余りでおよそ10倍へと拡大していました。リーマンショックで全体が縮小した時期を経て、2010年代は400億ドルから450億ドル程度でのレンジ推移が続いています。

米貿易収支・輸出入年次推移 2016年年次推移で見ると、2016年通年での赤字額は5022.52億ドルとなり、2015年の5003.61億ドルから小幅に増加。長期的には2006年の7600億ドルをピークに縮小し、2010年代は5000億ドル近辺での横ばい推移となっています。
この間、輸出額も輸入額も2009年の落ち込みをはさんで順調に増加傾向となります。
ただし、足下2年間では輸出入額ともに減少しています。世界的な景気停滞により、世界全体の貿易額縮小を反映しています。

米貿易赤字4カ国年次推移 2016年米国にとっての貿易赤字対象国トップ4は中国、ドイツ、日本、メキシコ。5位以下ではインド、イタリアが年間300億ドル前後で続きます。
2016年には対ドイツの赤字額が縮小したこともあり、対日本の赤字額が2位となったことがクローズアップされていますが、その額は689億ドルで対中国の貿易赤字額3470億ドルの5分の1。ドイツ、日本、メキシコの赤字額は20世紀に入って500億ドル前後での推移が続きますが、対中国での貿易赤字は2000年の819億ドルから4倍以上へと飛躍的に拡大を続けています。

日米首脳会談での対日貿易赤字への批判が懸念されるところですが、世界経済にとっては、米国の輸出入総額が2017年に反発することのほうが重要です。

NY金・日足チャート 2017/1/6 - 2/77日のNY金相場は0.32%の小幅高で4日続伸、11月10日(1266.4)以来3カ月ぶり高値水準。ドル高が進行したNY朝までの安値は1229ドルと底堅く推移、反発後の高値は前日高値1237ドル台までと上値も限定的。上下の値幅は8.3ドルと今年最小、今年の平均値幅15.2ドルを大きく下回り、10ドル未満も今年初。高値圏での小動きとなり、失速感も強まる状況。目先は1250ドル近辺まで若干の上値余地を残しながら、週末の日米首脳会談を警戒する米ドルの動向に左右される展開に。

NYプラチナ・日足チャート 2017/1/6 - 2/7NYプラチナ相場は0.12%の小幅安となり、3日ぶりの反落。時間外につけた高値1018ドルからやや軟調気味の展開となり、4カ月ぶりに上抜けた200日移動平均線もわずか1日で下抜け、今朝の時間外では1010ドルの節目割れ。金と同様に失速感も否めない状況も、短期上昇トレンドもなんとか維持する状態にあり、きっかけさえあれば上値目安1040ドル近辺までの上値トライ再開へ。サポート水準としては1000ドルの大台ラインで足場固めができるかどうか、その下980ドルは多少強めのサポート水準に。

ドル円・日足チャート 2017/1/9 - 2/7ドル円は0.58%のドル高円安となって4日ぶりの反発。東京市場朝につけた111円50銭台の安値からの買い戻しの流れは欧州市場で加速。NY市場ではNYダウ過去最高値更新とともに112円50銭台まで上昇。しかしトランプリスクなどへの警戒感なども根強く残る状況では上値も重く、米10年債利回り低下とともに再び112円割れへと反落。今朝の東京市場では再度112円半ばへと値を戻す状況。下値目安111円前後に対して111円50銭台までとやや物足りなさも残るものの、RSIも下げ渋る逆行状態となり、円高トライ局面も収束方向へと向い始めた可能性も。週末の日米首脳会談がを無難に通過すると巻き戻しの流れ加速も。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場2/7終値とチャート

8日の国内金価格は0.19%の小幅高で3日続伸。わずかに上昇傾向を描き始めている90日移動平均線は依然50円ほど200日移動平均線を下回り、9日移動平均線は21日移動平均線ゴールデンクロスをうかがう状況も抜け切れない状態が続き、価格は上昇も1月20日の4758円を超えられない、もどかしい状態が継続。上昇トレンド再加速への可能性を示しつつも相変わらずRSIは50%付近で横ばい推移とちぐはぐな状態。近くて遠い上値目標4790円付近トライは継続中。

プラチナ価格は3日ぶりの反落で0.54%安。またも近年の主要レンジ上限3900円ラインに跳ね返された形となり、重要レンジでの攻防は継続も失速感も徐々に強まる状態。急反落への警戒感も高まり、3870円台を割れると大幅安の展開も見込まれ、下値目安は最大3750円近辺まで。3910円以上へと高値更新なら大幅高への可能性も残され、その場合の上値目標は最大で昨年8月高値圏4040円前後まで。
※参考:金プラチナ国内価格2/8とチャート

2017年02月08日(水)時点の相場
国内金:4,756 円 2/8(水) ▲9(0.19%)
国内プラチナ:3,883 円 2/8(水) ▼21(0.54%)
NY金:1,236.1 ドル 2/7(火) ▲4.0(0.32%)
NYプラチナ:1,012.9 ドル 2/7(火) ▼1.2(0.12%)
ドル円:112.38 円 2/7(火) ▲0.65(0.58%)
→2/7(火)のその他主要マーケット指標

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