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シカゴPMIは2年4カ月ぶり高水準、米製造業のピークアウト回避へ?
更新日:2017年06月01日(木)
米製造業PMI-マークイット・シカゴ・ISM 2017年5月ISM製造業景況指数のシカゴ地区版とも言える、ISMシカゴ購買部協会が発表する景気指数(シカゴPMI)は4月の58.3から5月に55.2へと大幅低下、と発表されてドル売りが進行しました。2年4カ月ぶり高水準となった2月をピークに4月まで2カ月連続低下中のISM製造業景況指数、1年10カ月ぶり高水準となった1月をピークとして5月まで4カ月連続低下となったマークイット製造業PMIに続き、シカゴPMIも2年3カ月ぶりの高水準となった4月をピークとしてピークアウトの兆しを示す形に。

と思われた直後に修正発表と異例の展開で5月は59.4へと大幅上方修正。4月からも大幅上昇で2年4カ月ぶりの高水準となり、シカゴPMIだけは第2四半期にかけても加速基調を維持する形となり、ピークアウトは回避。

米主要地区連銀製造業PMI 2017年5月しかし、主要地区連銀が発表する製造業PMIでは、第2四半期に失速傾向となるケースのほうが目立つ状況となっています。
5月に大幅反発したフィラデルフィア連銀だけが例外とも言えますが、33年ぶり高水準となった2月の水準は超えておらず、6月以降の状況次第では2月を頂点にピークアウトの展開も有り得そうです。これ以外の地区では2-3月にピークをつけて第2四半期は失速傾向、リッチモンド連銀は3月の22.0から5月には1.0へと急落、NY連銀は2月の18.7から5月には-1.0へと遂に節目割れ。

本日発表される5月のISM製造業景況指数も、それほどの好結果は望めそうにはありませんが、節目50割れへと急落するようなネガティブ・サプライズも想定できないものと思われます。
ただし、米製造業のピークアウトが、既に進行している可能性は継続しそうな状況です。

NY金・日足チャート 2017/4/26 - 5/3131日のNY金相場は0.77%の反発となり、4月24日(1277.5)以来の高値水準。東京市場で1260ドル付近まで下押し後は、金利低下とドル売りの流れで堅調推移、5月のシカゴPMI下振れを受けて1270ドル台後半まで上昇。その後シカゴPMIの訂正発表で上振れ、となると1270ドル前半へと反落。今朝の時間外では1270ドル近辺での推移。今年高値更新トライに向けて短期上昇トレンド継続へ。
月間ベースでは+7.1ドル(0.56%)と小幅続伸。20カ月移動平均(1225.4ドル)を大きく上回る水準で下ヒゲ陽線となり、長期上昇トレンド形成へ。

NYプラチナ・日足チャート 2017/4/26 - 5/31NYプラチナ相場は0.98%の大幅反発で950ドル台を回復。940ドル割れは時間外での一時的にとどまり、前日の大幅下落の半値戻し。しかし金との価格差は前日の324.6ドルから325.1ドルと小幅に拡大。目先、940ドルから960ドル半ばまでのレンジで保ち合い傾向へ、レンジ上抜けなら980ドル台へ、下抜けの場合には5月安値圏900ドル付近までが意識される展開も。
月間ベースではわずかに+1.6ドル(0.17%)と小幅続伸もほぼ横ばい推移の状態。約3年ぶりに上向き始めた20カ月移動平均(973.8)にはわずかに届かず、3カ月連続の下方乖離状態。しかし、長めの下ヒゲを残して6月に上抜け再トライへ。

ドル円・日足チャート 2017/4/27 - 5/31ドル円は0.06%の小幅ドル安円高となって4日続落、4月24日以来の円高水準。米10年債利回り低下の流れに連れての軟調推移で111円割れへ、5月シカゴPMI誤報の下振れを受けて110円40銭台まで下落。その後の上振れ修正発表で110円70銭台へと反発し、今朝の東京市場では一時111円台も回復。引き続き112円ラインを上限に110円近辺までの下値トライ優勢の展開継続へ。月初の米指標でポジティブサプライズがあった場合には反発の展開も。112円ライン突破なら113円台半ばまでの反発局面形成へ。
月間ベースでは-0.68円(0.61%)の反落。下落基調の20カ月移動平均線(111.64)との攻防に敗れて5カ月連続の下方乖離、長めの上ヒゲを残す陰線となり、6月の攻防継続に向けても厳しい状況。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場5/31終値とチャート

1日の国内金価格は0.6%の反発。9-21日移動平均線をまとめて下抜けた直後の反発で再度上抜けへと持ち直し、短期上昇トレンド腰折れのピンチを回避、これまでのスローペースでの上昇軌道に回帰した形となり、今年高値付近を目標水準に上値トライ再開へ。NY金が今年高値更新へと上値を切り上げた場合には国内価格も高値更新が見込まれ、4900円台も視野に。下方向には4800円が節目となり、割り込んだ場合にはトレンド転換へと向う可能性も高まり、下値目安は4700円近辺まで。

プラチナ価格は0.94%の大幅反発。下値を切り上げる形で反発したことで短期上昇トレンドスタートへの可能性を残した状態。しかし、戻りの勢いはやや弱く、5月29日につけた高値3690円を早々に上抜けできなければ改めて底値圏での保ち合い継続へ。切り上げた下値3600円が下方向への節目となり、ここを割り込んだ場合には下値トライの流れとなり、下値目安は3500円前後まで。
※参考:金プラチナ国内価格6/1とチャート

2017年06月01日(木)時点の相場
国内金:4,837 円 6/1(木) ▲29(0.60%)
国内プラチナ:3,637 円 6/1(木) ▲34(0.94%)
NY金:1,275.4 ドル 5/31(水) ▲9.7(0.77%)
NYプラチナ:950.3 ドル 5/31(水) ▲9.2(0.98%)
ドル円:110.77 円 5/31(水) ▼0.07(0.06%)
→5/31(水)のその他主要マーケット指標

←5月製造業PMI、GDPトップ2と人口トップ3の中印米は揃って減速 06/02(金)
→コアPCEは1年4カ月ぶりの低水準、インフレは第2四半期に失速 05/31(水)
→金とプラチナと為替の20カ月移動平均線との攻防 05/30(火)
→「米英などに頼れる時代は終わった」by メルケル 05/29(月)

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