金プラチナ相場情報
Let's GOLD

★金プラチナ短期相場観★

好調維持の5月ISM製造業・非製造業、ともに価格指数は急失速
更新日:2017年06月06日(火)
ISM製造業・非製造業雇用・価格指数 2017年5月米サプライマネジメント協会(ISM)が5日発表した5月の非製造業景況指数は56.9。市場予想の57.0をわずかに下回り、4月からも低下したものの、近年では1年4カ月ぶり高水準となった2月の57.6と4月の57.5に次ぐ3番目の高水準を維持しており、好調維持と言える状況。
構成指数では、雇用が57.8と4月の51.4から大幅上昇し、1年7カ月ぶりの高水準。
しかし、新規受注が1年8カ月ぶりの高水準となっていた4月の63.2から5月は57.7となり、半年ぶりの水準へと急失速。
さらに価格指数は4月の57.6から5月は49.2となり、1年2カ月ぶりの節目50割れへと大幅低下。

この傾向は同じISMの製造業景況指数でも同様で、雇用指数は4月の52.0から5月は53.5へと上昇したのに対し、価格指数は4月の68.5から5月は60.5へと高水準ながらも急失速。

ISMの景況感指数が示す第2四半期の動向は、製造業、非製造業ともに雇用はまずまずの好結果が継続中、しかし価格は急失速。
完全雇用状態での雇用指標が急速な伸びを示すことはなく安定推移、そしてインフレ指標低迷とインフレ期待の低下傾向、賃金も伸び悩み、といった最近の傾向にも合致する状況です。
そして、低迷する米長期金利とドル安地合いの要因の一つとなっている、ということも言えそうです。

ISMの価格指数が今後も失速傾向から反転できないようなら、年後半以降に向けてのFF金利見通しにも大きく影響しそうです。

NY金・日足チャート 2017/5/1 - 6/55日のNY金相場は0.2%の小幅続伸。NY朝に一時1286ドルまで上昇した以外は1280ドル前半での小幅揉み合い状態。雇用統計の結果を消化し、木曜のイベントデーを控えて市場全体が静かな週明け。ロンドンのテロ、サウジなど中東5カ国のカタール国交断絶などのリスク要因に対しても市場反応は限定的。この日の金の値幅は今年の平均13.4ドルに対してわずか5.8ドルにとどまり、4月28日の5.7ドルに次いで今年2番めの小動き。4月21日以来の高値水準を維持し、4月18日につけた終値ベースの今年高値1294.1ドル、4月17日の今年最高値1297.4ドルを目指す短期トレンドも終盤に近づいてきた可能性もあり、今週末にかけて波乱なしでイベント通過した場合には目標水準にワンタッチするかしないかで調整フェーズ入り、といった展開も想定しておくべきか。

NYプラチナ・日足チャート 2017/5/1 - 6/5NYプラチナ相場は0.44%の続伸。1週間ぶりに960ドル台を試すも一時的、950ドル台半ばでの保ち合い推移。今朝の時間外でも950ドル前半を維持し、短期上昇トレンドスタートに向けての流れでなんとか持ち堪えた状態。市場の材料動向からも950ドルを中心に保ち合い継続の様相ながら、週末にかけては再び乱高下の展開も。チャート形状からは目標水準990ドルもあり得る上昇トレンドスタートの可能性もわずかに高まる状況に。

ドル円・日足チャート 2017/5/2 - 6/5ドル円は週末からほぼ変わらずの110円40銭台で横ばい推移。110円40銭台をはさんで上下42銭の値幅は今年の平均1円02銭の半分以下となり、5月29日の30銭に次ぐ小動き。今朝の東京市場では5月18日安値110円20銭台を割り込んで下値目安110円前後の水準に到達。これで下値トライ一服となる可能性もあり、イベント通過後にもこの水準を大きく下回るることがなければ4月安値から5月高値までの76.4%戻し(109.60)近辺までで反発するにも都合の良い水準、だが、そうならない場合には今年安値108円10銭台が意識されるような展開も。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場6/5終値とチャート

6日の国内金価格は3円安となって4日ぶりの小反落。今年高値(4886円)更新で4900円近辺までを上値目標とする上昇トレンド継続も、目先は保ち合い傾向気味の推移が続きそうな状況に。週末にかけてNY金が今年高値更新となるようなら、金曜日にも国内価格も高値更新、というケースも想定されるものの、そうならない場合には、NY金の調整フェーズ入りも想定される。その場合には上値トライは次週持ち越しへ。

プラチナ価格はわずかに1円の上昇で続伸。しかし3640円の節目を前に足踏み状態となり、短期上昇トレンドスタートに向けてはNYプラチナの動向次第という状況に。NYプラチナの上昇基調加速なら国内価格も節目を超えて3760円近辺を目指す上昇トレンドへ。下方向には3590円が重要な節目水準となり、下抜けると底割れの可能性が高まり、3450円台辺りまでが意識されるような下落トレンドへ。
※参考:金プラチナ国内価格6/6とチャート

2017年06月06日(火)時点の相場
国内金:4,860 円 6/6(火) ▼3(0.06%)
国内プラチナ:3,636 円 6/6(火) ▲1(0.03%)
NY金:1,282.7 ドル 6/5(月) ▲2.5(0.20%)
NYプラチナ:957.6 ドル 6/5(月) ▲4.2(0.44%)
ドル円:110.45 円 6/5(月) ▲0.03(0.02%)
→6/5(月)のその他主要マーケット指標

←JOLTS求人件数は4月に過去最大、NY金は6月に今年最高値更新 06/07(水)
→米4月は貿易赤字も拡大、第2四半期の経済成長失速要因に 06/05(月)
→失業率は16年ぶり低水準でもNFPは大幅下振れ、賃金上昇率も低迷 06/03(土)
→5月製造業PMI、GDPトップ2と人口トップ3の中印米は揃って減速 06/02(金)

→ 最近よく読まれた記事
→ 明日の国内金プラチナ相場価格リアルタイム予想
→ PIVOT指数から見るNY金相場サポート&レジスタンスライン
→ PIVOT指数から見るNYプラチナ相場サポート&レジスタンスライン

トップページへ
金プラチナ短期相場観
金プラチナ価格予想
PIVOT指数
主要マーケット指標
地金相場週間推移
相場情報メール
年間高値安値
国債格付一覧
チャートギャラリー
相関性RANK
トレンドワード
純金積立
マーケットトピックス


★PCサイトはこちら★
★iPhone/スマホ★