金プラチナ相場情報
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★金プラチナ短期相場観★

JOLTS求人件数は4月に過去最大、NY金は6月に今年最高値更新
更新日:2017年06月07日(水)
月次求人労働異動調査(JOLTS)求人件数 2017年4月米労働省が6日発表した4月の月次求人労働異動調査(JOLTS:Job Openings and Labor Turnover Survey)で、求人件数は604.4万件と過去最大を更新。調査開始の2000年以降でのこれまでの最大は2016年7月の597.3万人。それ以前では同年3月の585.2万人、2015年7月の589.1万人が突出しており、それ以外はほぼ570万件近辺以下となり、ピークアウトの兆しとも見られるような推移となっていましたが、9カ月ぶりに過去最大を更新し、600万件台の壁も破ってこれを否定。
完全雇用となるなかでも、ひとまず米国の求人は増加傾向がとまらない状態が、第2四半期も継続の兆しです。

なお、求人率では4.0%となり、3月の3.8%から上昇し、昨年7月と2015年7月と並び、これも2000年の調査開始以降で最大。
これに対して採用率は3.5%となり、1年ぶりの水準へと低下。採用率は2015年12月と2016年2月に8年ぶり高水準となる3.8%のピークを記録後、やや低下傾向が続く状態。
求人増でも採用が伸び悩む、雇用のミスマッチ状態は続きます。

これ以外では解雇率が1.1%の過去2番めの低水準で横ばい推移。自発的退職を示す離職率は2.1%となって3月の2.2%からは低下。ただし、これも8年7カ月ぶり高水準となった2015年12月と今年1月、3月の2.2%に次ぐ良好な水準を維持。

この調査でも、米労働市場の完全雇用を支援し、しかし、たるみは継続する状態が続きます。

NY金・日足チャート 2017/5/2 - 6/66日のNY金相場は1.15%の大幅高で3日続伸。東京市場午前からのドル売り加速を受けて上昇、ロンドン市場では中国による米国債買い増し報道などもあり、米10年債利回りも急低下したことで一段高。NY市場でつけた高値では一時米大統領選開票日の11月9日(1338.3)以来となる1300ドル手前まで上昇、終値でも11月4日(1304.5)以来、7カ月ぶりの高値水準となる1290ドル後半となり、短期上値目標となっていたこれまでの今年最高値1297.4ドル近辺に10日がかりでようやく到達。週末にかけての3大イベント(英選挙、コミー前FBI長官公聴会、ECB理事会)の動向見極めまでは現状水準近辺維持か若干の反落も。ただし、今のところ市場反応も限定的となっている中東諸国のカタールとの国交断絶がカタール・ショックへと発展するようだと新たなリスク要因に。これらのイベントや中東情勢が落ち着いて調整局面入りなら今年の上昇幅の23.6%戻し(1257.6)となる1250ドル台辺りまでの調整も。いずれかでリスク警戒感拡大、ドル安継続となるようなら1300ドル超えへ、中期的には昨年最高値圏1370ドル近辺を目指すような展開も。

NYプラチナ・日足チャート 2017/5/2 - 6/6NYプラチナ相場は0.6%高となって3日続伸。5月末高値をわずかに超えて4月21日(977.6)以来、1カ月半ぶりの高値水準。金の急騰に牽引されてNY市場では一時970ドル手前まで上昇も引けにかけては960ドル台前半へ。短期上昇トレンドスタートで当面の上値目標990ドルを目指す展開もややタイミングが悪く、上値トライを目指す為には週末にかけて金が1300ドル超えへと一段高となる必要も。金が調整局面入りとなればプラチナは930ドル近辺までを下限にいったん保ち合い形成へ。

ドル円・日足チャート 2017/5/3 - 6/6ドル円はほぼ1円の円高となり、4月21日以来1カ月半ぶりの109円台。東京市場午前のうちに下値目安110円前後の水準に到達すると、日経平均2万円割れとともに一段安の展開となり、米長期金利低下とともに109円前半へ。イベントデーを前に110円、109.60円その他いくつかの節目を下抜けてしまったことで、リスク警戒感拡大による円高やECBのテーパリングによるユーロ買いドル売りなどで108円台が意識される展開へ。リスク後退などで反発できれば、上昇基調を維持する200日移動平均線(110.31)超えが目先のポイントに。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場6/6終値とチャート

7日の国内金価格は0.14%の小幅反発。5月高値4863円をわずかに超えて3月2日の今年高値4886円以来、3カ月ぶりの高値水準に到達。NY金の今年高値更新を為替の大幅円高が相殺してしまった形で伸び悩み。今年高値更新で4900円近辺までを当面の上値目標とする上昇トレンドは継続も、NY金が調整局面入りならこれに連れる形となり、調整目安は3月以降の上昇幅の23.6%戻し(4836)となる4830円台辺りまで。ただし、複数の波乱要因が控える週末にかけて一段高の展開も予想される。

プラチナ価格は3日ぶりの反落もわずかに2円安。ほぼ横ばい推移となって3590円から3640円までの保ち合いレンジ上限を超えられない状態が継続。週後半のイベントで波乱の展開となって金の上昇に追随する形となれば、上方ブレイクで上昇トレンド形成へ。その場合には5月高値3690円が目先の抵抗水準、これを超えると3月後半高値3760円近辺を目指す展開へ。
※参考:金プラチナ国内価格6/7とチャート

2017年06月07日(水)時点の相場
国内金:4,867 円 6/7(水) ▲7(0.14%)
国内プラチナ:3,634 円 6/7(水) ▼2(0.06%)
NY金:1,297.5 ドル 6/6(火) ▲14.8(1.15%)
NYプラチナ:963.3 ドル 6/6(火) ▲5.7(0.60%)
ドル円:109.40 円 6/6(火) ▼1.05(0.95%)
→6/6(火)のその他主要マーケット指標

←6月利上げ確率98%、9月25%、12月でも53%。ドル買いも限定的 06/08(木)
→好調維持の5月ISM製造業・非製造業、ともに価格指数は急失速 06/06(火)
→米4月は貿易赤字も拡大、第2四半期の経済成長失速要因に 06/05(月)
→失業率は16年ぶり低水準でもNFPは大幅下振れ、賃金上昇率も低迷 06/03(土)

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