価格差RSI低下の兆しで国内プラチナ価格も反発へ?
更新日:2017年06月19日(月)
2015年1月16日に国内金価格とプラチナの価格差が逆転して2年5カ月経過した先週、6月14日に価格差は1279円まで拡大して過去最大を記録。同じ日に国内プラチナ価格は3529円で今年安値を更新し、昨年11月以来7カ月ぶりの安値となりました。
価格差は6月2日に1262円へと急拡大して以降、1250円をはさんでの高値揉み合い状態となっています。
団子天井を形成し、反落への可能性を示唆しているようにも見えます。
2017年の国内金価格とプラチナ価格、そして価格差のRSIの推移を見ると、概ね30%から70%の間での振幅を繰り返す状態にあります。
1月には金価格の過熱感急騰で買われ過ぎ、3月後半と4月半ばにはプラチナ価格が売られ過ぎ、価格差は拡大し過ぎ、という状態となっていました。
現状では、価格差のRSIは高値圏での保ち合いから低下傾向にあり、やや拡大し過ぎからの縮小の兆し。プラチナ価格のRSIは売られ過ぎからの反発の兆しを示すような状況となっています。
90日間の相関係数は-0.96と非常に強い逆相関関係にある価格差とプラチナ価格との関係では、RSIの推移も逆方向への動きとなります。
価格差のRSIが高値圏から下降の兆しとなり、プラチナ価格のRSIが安値圏からの反発へ、という現状の動きは5月上旬と非常に似通った推移となっています。
今回も同じような推移となるのなら、価格差は縮小傾向へと向かい、プラチナはそれなりの反発曲面を形成することにもなりそうです。
ただし、3月や4月のようにいったん低下の兆しとなった価格差RSIが買われ過ぎ圏へと急反発し、反発しかけたプラチナ価格RSIが売られ過ぎ圏へと急反落した例もあります。
19日の国内金価格は先週末から変わらずで4800円台を維持。
半年ぶりの90日移動平均線(4808)割れからは下げ渋る形も反発もし切れず。下値トライの流れはいったん小休止、目先4770円を下限として90日移動平均線との攻防継続へ。90日線上抜け成功なら下方リスク後退で保ち合い傾向へ。上抜け失敗で4770円の節目割れの場合には下値トライ再開となり、当面の下値目安は3月安値4730円台辺りまで。
プラチナ価格は0.4%の反発。3510円台を下値目安とした流れは14日の3529円までで終息した可能性。反発への勢いもまだ弱いものの、目先は3520円台から3590円までのレンジで保ち合い形成へ。3590円を超えると反発基調加速で上値余地は3650円近辺まで拡大。あらためて3520円割れの場合には下値模索の流れ再開で当面の下値目安は3480円台辺りまで。
※参考:
金プラチナ国内価格6/19とチャート
2017年06月19日(月)時点の相場
国内金:4,803 円 6/19(月) +-0(0.00%)
国内プラチナ:3,556 円 6/19(月)
▲14(
0.40%)
NY金:1,256.5 ドル 6/16(金)
▲1.9(
0.15%)
NYプラチナ:926.8 ドル 6/16(金)
▲5.5(
0.60%)
ドル円:110.88 円 6/16(金)
▼0.04(
0.04%)
6/16(金)のその他主要マーケット指標
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