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内閣府・景気ウォッチャー調査で見る解散総選挙と景気の変遷
更新日:2017年10月11日(水)
内閣府・景気ウォッチャー調査 2017年9月内閣府が10日発表した9月の景気ウォッチャー調査によると、街角の景況感を示す現状判断DIは51.3となり、年初来で最高、昨年12月(51.4)以来9カ月ぶりの高水準となっています。先行き判断DIは51.0となり、8月の51.1からは0.1ポイントの低下。ただし8月の51.1は年初来最高で昨年11月(51.3)以来9カ月ぶりの高水準となっていました。
内閣府調査による国内景気動向を見るアンケート調査によれば、現状の景気も、2-3カ月先の景気見通しでも横ばい推移の50を上回り、今年前半の低迷状態から回復し、好景気となってきていることになります。

調査開始の2000年以降でこの数値の最高水準は、現状判断DIは2005年12月の57.4、2番めの高水準となったのが2013年11月の57.2でした。先行き判断DIの最高は2013年11月の57.9。2013年11月は近年最大水準の好景気で見通しも最高水準に良好だった時期、ということになります。
当時は、世界的金融危機や東日本大震災などを経て、一度も節目50以上の好景気を記録することのない不運な時期に遭遇した民主党政権が終わり、景気回復期に政権交代することになった第2次安倍政権とアベノミクスを好感しての株高・円安が進行した時期。民主党政権最後の野田首相と自公とで三党合意した消費税引き上げ前の駆け込み特需の時期でもありました。

しかし、2014年4月の消費税8%への引き上げ後は、一時的な景気落ち込み後の回復でも現状判断DIでは節目の50に届かず失速。消費税引き上げの影響を引きずる結果となったことを受けて、10%への再引き上げを見送って解散総選挙、第3次安倍政権がスタートすることになりました。

その後は2015年5月に現状判断DIは51.6まで上昇し、約半年程度は50をわずかに上回る程度の好景気となりました。2016年には再び景気低迷期となり、英国のEU離脱などもあり、国内の街角景気も大きく落ち込みました。2016年6月には再度消費増税先送りを決め、景気回復局面を迎えることになりましたが、この時期にはBREXITの反動とトランプ政権期待という材料も重なりました。2016年11月と12月の2カ月間、現状判断DIは51.4の好記録を残しただけで再び50以下へと低迷することになります。

2013年後半の好景気以来、ピーク水準はこれを大きく下回るレベルにとどまり、長続きもしない状態が続きます。
現在、日経平均は20800円台に到達し、18年ぶり高値水準となった2015年夏以来の高水準となり、国内景気も好調期を迎えようとしています。
昨日10日、IMFが世界経済見通しを2017年は3.6%へ、2018年も3.7%へと引き上げました。国内景気の回復も、海外要因によるところもかなり大きくなっています。

今回の総選挙で勝利した勢力は、景気好循環というタイミングに遭遇する可能性もあり、評価されやすい幸運にも恵まれることにもなりそうです。

NY金・日足チャート 2017/9/6 - 10/1010日のNY金相場は0.68%高となって3日続伸、2週間ぶりの水準。東京市場から欧州・NY市場にかけてもドル安の流れが続いたことを受けて堅調に推移。NY午前にはスペイン・カタルーニャ自治州のプッチダモン首相の独立宣言への警戒感などもあって米長期金利も急低下、NY金は一時1290ドル台後半まで上昇。しかし、正式な独立宣言は延期するとしたことで警戒感は後退、金利低下とドル売り金買いの流れは若干巻き戻し。ただし、スペイン政府との協議も難航するものと思われ、実際の独立に向けてもEUとの関係や企業移転など様々な問題があり、スペイン政局不安として問題長期化の懸念も。NY金の短期的な流れとしては反発の勢いが徐々に強まる状況も、目先はFOMC議事要旨や米9月CPIなどがタカ派材料となる可能性も警戒される。1300ドルから1310ドルまでが抵抗水準となり、ここを超えるようなら今年高値圏再トライへと向う可能性も。下方向には1270ドルがサポートライン、下抜けると1250ドル台へ。

NYプラチナ・日足チャート 2017/9/6 - 10/10NYプラチナ相場は1.99%の大幅続伸。ほぼ一方的な買い戻しの展開となって2週間ぶりの水準を回復。1日の上昇率としては7月12日(2.26%)以来、3カ月ぶりの大幅高。前回は7月11日に今年安値891.4ドルをつけた翌日の急反発となっており、今回の急上昇もいったん底入れの可能性が高く、流れも好転。前日まで十字線状態が続き、上げ渋っていた状態から一気に解き放たれた形に。目先、940ドルの節目ラインを上抜けると、この1カ月ほどの下落局面の半値戻しとなり、6月高値圏でもある960ドル台が当面の上値目標に。910ドルラインは当面の重要な下値サポートラインに。

ドル円・日足チャート 2017/9/6 - 10/10ドル円は0.21%のドル安円高となって反落。東京市場朝につけた112円80銭台がこの日の高値ピークとなって軟調推移の展開へ。米10年債利回り急低下とともにNY市場では一時112円割れへと急落。今朝の東京市場にかけて112円40銭台まで戻すも再び軟調推移の展開へ。9月末から何度も113円台を試しながらも全て上ヒゲとなって終値ベースでは一度も113円台を維持できなかったことでピークアウトの兆し。小幅保ち合い下限となる112円30銭近辺を下抜けつつあり、この流れが続けば調整局面スタートで111円近辺までが当面の下値目安に。インフレ上昇などで流れ再反転となり、113円手前の抵抗水準を突破できれば7月高値114円台前半を目指す展開となる可能性も残る状況。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場10/10終値とチャート

11日の国内金価格は0.14%の小幅続伸。10月6日に4936円まで下落し、7月から9月までの上昇幅の38.2%戻し(4935)を達成したことにより、調整局面を終えた可能性が高まる状況にも。短期トレンドは上方向へと反転、とはまだ言い切れない状態ながらも5020円近辺までの反発余地を残し、高値圏での保ち合い形成へと推移していく可能性も。4930円台を下回った場合には4860円前後までの一段安リスクも継続。

プラチナ価格は1.32%の大幅高となって3日続伸。5月16日(50円、1.39%)以来、5カ月ぶりの大幅上昇となり、金との価格差も過去最大となった前日の1415円から1375円へと急縮小。反発基調に向けての目安水準となっていた23.6%戻し(3613)を超えたことで、いったん底入れの可能性も高まる状況。水平状態の90日移動平均線(3627)も目前となり、これを上抜けると反発基調も強まり、38.2%戻しとなる3653円近辺が次の上値目標に。
※参考:金プラチナ国内価格10/11とチャート

2017年10月11日(水)時点の相場
国内金:4,992 円 10/11(水) ▲7(0.14%)
国内プラチナ:3,617 円 10/11(水) ▲47(1.32%)
NY金:1,293.8 ドル 10/10(火) ▲8.8(0.68%)
NYプラチナ:936.5 ドル 10/10(火) ▲18.3(1.99%)
ドル円:112.45 円 10/10(火) ▼0.23(0.21%)
→10/10(火)のその他主要マーケット指標

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