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非農業部門労働生産性は3年ぶり高水準で景気拡大局面継続も
更新日:2017年11月03日(金)
非農業部門労働生産性 2017年第3四半期米労働省が発表した第3四半期の非農業部門労働生産性は、速報値で前期比年率+3.0%。市場予想の+2.6%程度を上回り、第2四半期の+1.5%から大幅上昇、2014年第3四半期(+4.4%)以来3年ぶりの高水準となりました。
労働生産性の上昇は、企業業績押し上げ要因の一つとなり、景気拡大局面を表す結果となっています。現状の持続的株高局面を支える要因の一つ、とも言えそうです。

しかしながら、近年の水準は過去の好調期の水準よりもかなり低水準にとどまっているようです。
さらに労働生産性が上昇し、景気拡大局面が続く?という見方もできるかもしれませんが、潜在成長率低下を裏付ける要因の一つとなっている可能性もありそうです。

単位労働コスト 2017年第3四半期単位あたりの労働経費を示す、単位労働コストは第3四半期に前期比年率で+0.5%。これも市場予想をわずかながら上回り、第2四半期の+0.3%からも上昇しています。
しかし、4四半期平均でみると2期連続で前期比マイナスと低調となっています。また、近年の上昇局面での水準は、過去の水準と比較してかなり低水準にとどまり、近年では下振れの回数もかなり多くなってきているようです。

物価上昇要因の一つとなる単位労働コストの低迷は、最近の低インフレ要因の一つとなり、長期金利の伸び悩みとドル高の抑制傾向にもつながっているようです。

NY金・日足チャート 2017/9/29 - 11/22日のNY金相場は0.06%の小幅続伸。トランプ米大統領が次期FRB議長にパウエルFRB理事を正式指名した日、米下院共和党の税制改革案も公表され、一時的にドル安株安の流れが急進し、NY金は1285ドルまで急騰。法人税率は現行の35%から20%へ引き下げるとしたものの、多国籍企業の国外利益に対するレパトリ減税がトランプ米大統領案よりも高い12%とされ、住宅ローン金利の減税幅を半減させる案となっていたこと、そもそも下院での可決が困難ではないかとの警戒感も強まったことなどから行って来いの展開に。結局NY金は1280ドルをはさんでの小幅揉み合いの状態から、NY市場では新規失業保険申請件数など雇用指標の好結果もあり、1270ドル台へと上値を抑制される展開に。小幅保ち合い状態からの上抜けトライに失敗した形となって雇用統計待ちへ。賃金伸び悩みなどで保ち合い上限1280ドルを突破できれば短期上昇トレンド形成で目標水準1300ドルへ。逆の展開で1270ドル割れなら下落基調再開で下値目安は1240ドル近辺まで。

NYプラチナ・日足チャート 2017/9/29 - 11/2NYプラチナ相場は0.95%の大幅反落となって前日大幅上昇分の半値戻し。抵抗水準となりつつあった20日移動平均線(928.6)から930ドルの水準を大きく上抜けた翌日に再びこの水準まで戻す展開となり、今度はこの930ドル付近がサポート水準に切り替わるか、再び抵抗水準となってしまうのか微妙なところ。今朝の時間外では後者の気配も漂う状況に。雇用統計を経て930ドルを上抜けて、次の節目となりうる940ドルも超えることになれば短期上昇トレンド形成へ、その場合には上値目標980ドル台も。

ドル円・日足チャート 2017/9/29 - 11/2ドル円は0.09%のドル安円高となって3日ぶりの小反落。英BOEが10年ぶりの利上げも継続的な利上げフェーズとはならないとの見通しからポンドが急落しても、米失業保険申請件数が4週移動平均で44年半ぶり低水準と好結果となっても114円近辺での小動きが続き、下院共和党の税制改革案に113円50銭台までの急落も一時的にとどまり、パウエル次期FRB議長の正式指名も織り込み済で値動きは限定的に。結局上値は114円20銭台までで前日高値を超えられず、下値は113円半ばでしっかり買い支えられ、今朝の静かな東京市場では114円割れの状態で雇用統計待ちへ。ポジティブな内容があれば115円近辺までの上値トライの可能性を残し、ネガティブな結果で113円台を割れるようなことがあれば112円前後までの調整局面入りも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場11/2終値とチャート

2017年11月03日(金)時点の相場
国内金:5,016 円 11/2(木) ▲43(0.86%)
国内プラチナ:3,670 円 11/2(木) ▲67(1.86%)
NY金:1,278.1 ドル 11/2(木) ▲0.8(0.06%)
NYプラチナ:927.8 ドル 11/2(木) ▼8.9(0.95%)
ドル円:114.08 円 11/2(木) ▼0.10(0.09%)
→11/2(木)のその他主要マーケット指標

←賃金上昇率急失速も強弱混在の米10月雇用統計に往って来い 11/04(土)
→ISM製造業景況指数は予想下振れも好調、支える自動車販売台数 11/02(木)
→雇用コスト指数は前期比+0.7%、賃金とインフレ上昇圧力継続 11/01(水)
→コアPCEインフレは過去6年半の最低水準での低迷継続 10/31(火)

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