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★金プラチナ短期相場観★

17年ぶり高水準の12月ユーロ圏消費者信頼感指数にもユーロは調整
更新日:2018年01月09日(火)
ユーロ圏消費者信頼感指数 2017年12月欧州委員会が発表した12月のユーロ圏の消費者信頼感指数は0.5。11月の0.0からさらに上昇し、5カ月連続の上昇で2001年1月(1.0)以来、約17年ぶりの高水準。長期平均の-12.1を大きく上回る水準での堅調推移が続きます。EUも-0.6で2001年3月(0.0)以来16年9カ月ぶりの高水準。

ドイツが6.1と2011年7月(8.4)以来6年5カ月ぶり高水準となってユーロ圏を牽引したのに対し、英国は-7.0と4カ月ぶり低水準。2014年5月に8.0の過去最高を記録した後は低下傾向が続きます。
この影響で2017年前半まではユーロ圏とEUとは同水準での上昇基調が続きましたが、足下数カ月間でユーロ圏とEUの差は若干開きつつあるようです。
英国のEU離脱が正式に決定すればこの差は解消するのかもしれません。

この日発表されたユーロ圏の11月小売売上高も前月比+1.5%と予想を上回る好調を示したことで、調整局面が進行していたユーロドルも一時的には反発し、相対的なドル安に呼応する形で金も局面的には小反発となっていました。

ユーロ圏の消費センチメントは依然強く、さらなる加速も続きそうな状況ですが、短期的にはやや買われ過ぎたユーロの調整の流れを大きく変えることはなかったようです。
短期的に買われ過ぎ状態にある金の調整も、まだかなり控えめな状態のようにも見えます。

NY金・日足チャート 2017/12/1 - 1/88日のNY金相場は0.14%の小幅安となり、12営業日ぶりの反落。先週末の米雇用統計をきっかけにユーロ高の調整が進行していることで相対的にドル高となり、金の上値を押さえた形。しかしドルインデックスは昨年9月以来、4カ月ぶり低水準となる91ポイント前後での揉み合い中の小反発に過ぎず、昨年1月からの下落基調が続き、2015年以降の3年間での最安値圏。中期的には金の堅調推移を支える要因の一つに。短期的には一方的な上昇基調からの一服状態でも下げ渋る状態。週後半に発表される米インフレ指標も強い結果は予想されず、これらが想定以上の強さを示す結果となるようなことがあれば調整幅拡大も。1300ドル台辺りまでの調整は想定の範囲内。

NYプラチナ・日足チャート 2017/12/1 - 1/8NYプラチナ相場は0.12%の小幅高となって10日続伸。7月末から8月初旬にかけての12日続伸以来、5カ月ぶりの一方的な展開。これ以前で10日以上の続伸となったのは2012年9月までなく、5年ぶりの10日続伸以上が短期間に2回。水準的には9月14日(980.9)以来3カ月半ぶりの水準に達してやや失速状態。980ドル手前では上値が重くなり、ここを突破し、1000ドルの大台トライに向けてはそれなりの調整も必要に。950ドル台までが調整目安に。

ドル円・日足チャート 2017/12/4 - 1/8ドル円はわずかにドル高円安となって4日続伸もほぼ横ばい推移。欧州市場にかけて2週間ぶりのドル高円安水準となる113円30銭台まで上昇後は、NY朝までに112円80銭台まで反落。NY市場では113円10銭近辺での小康状態となり、年初からの反発基調も十字線を残して反落警戒感を示す足型に。今朝の東京市場ではこの流れを受け継ぐ形で円全面高の展開となり、112円半ばまで急反落。日銀による長期債の買いオペ減額がきっかけとなった模様で、ドル高円安方向へと向かい始めていた流れは腰折れ、目先は90日移動平均線(112.42)付近がサポート水準に。ここを割り込み、112円台も維持できなくると円高の勢いが加速する可能性。上方向には113円から113円前半が当面の抵抗水準となり、この水準以上へと反発できればドル高円安の流れ再開の可能性も。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場1/8終値とチャート

9日の国内金価格は0.06%の小幅高となり13日続伸。記録的な続伸はとまらず2015年2月5日(5136)以来、2年11カ月ぶり高値水準での堅調推移。近年の最高値5298円まで上昇した2015年1月23日時点の90日移動平均は4747円、乖離率は+11.6%に対し、現在の90日移動平均は4977円、乖離率は+3.0%。3年前は中期トレンドから異常な上方乖離局面を形成していたのに対し、今回は中期トレンドの地合いの強さから乖離幅は限定的となり、それほどの上げ過ぎではないことを示す状態。ただし、短期的には一方的な流れが続き過ぎ、NY金の連騰ストップに伴う調整も。今回の続伸での上昇幅の23.6%戻しで5065円、38.2%戻しでも5025円。

プラチナ価格は1.19%の大幅高、3日連続1%超の上げ幅で6日続伸、9月15日(3752)以来3カ月半ぶりの高値圏での一段高。いくつかの節目水準を上抜けて中期トレンドは強気相場入りへと動き出した可能性も。9月高値3819円から12月安値3421円までの76.4%戻し(3725円)を大きく超えてきたことで、次の上値目安は9月高値までの全値戻し。と同時にNYプラチナの失速、反落警戒感も高まる状況からは大幅調整も。12月安値からの上昇幅に対する23.6%戻し、3672円近辺までは短期調整目安に。
※参考:金プラチナ国内価格1/9とチャート

2018年01月09日(火)時点の相場
国内金:5,127 円 1/9(火) ▲3(0.06%)
国内プラチナ:3,750 円 1/9(火) ▲44(1.19%)
NY金:1,320.4 ドル 1/8(月) ▼1.9(0.14%)
NYプラチナ:976.4 ドル 1/8(月) ▲1.2(0.12%)
ドル円:113.10 円 1/8(月) ▲0.02(0.02%)
→1/8(月)のその他主要マーケット指標

←期待インフレ率上昇で実質金利低下、NY金の調整は1290ドルも 01/10(水)
→12日続伸後の金価格には調整の兆しも、プラチナは強気相場入り 01/08(月)
→米12月雇用統計で賃金上昇率は低迷継続、NY金は11日続伸 01/06(土)
→利上げ後の上昇止まらずNY金は10日続伸 01/05(金)

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