スーパー・ブルー・ブラッドムーンで適温相場も転換点?
更新日:2018年01月31日(水)
本日31日は、満月が通常よりも大きく見える「スーパームーン」の日。そして、月に2度目の満月となる「ブルームーン」の日。さらに皆既月食で月が赤っぽく見える「ブラッドムーン」の日なのだそうです。
月の距離が地球に最も近くなる「スーパームーン」は年に4-6回程度?とされ、「ブルームーン」は2年8カ月に1回、「ブラッドムーン」は年に2回以上とのことで、それぞれの発生頻度はそれほど珍しいものではないようですが、3つが重なるのは非常に珍しいようで、「150年ぶり?」とも。ただし日本では約36年ぶりとの説もあり、米誌フォーブスによれば平均して「265年に1度」の出来事とも言われているようです。
ともかく今晩はなにやら非常に珍しい、貴重なタイミングとなりそうで、市場の流れが転換点を迎えるのにもちょうど良いタイミングとなるかもしれません。
30日には、米10年債利回りが2.70%台へと上昇し、2014年4月17日以来3年9カ月ぶり高値となったこともあり、過去最高値更新を続けてきたNYダウは300ドル超の続落。ダウの下げ幅としては昨年5月17日(-372.82ドル)以来、8カ月ぶりの大幅安。
VIX指数も10ポイントを下回る超低水準での推移が続いていた状態から年明け以降に上昇し始め、この日は14.79へと急騰し、昨年8月17日(15.55)以来5カ月ぶりの高水準となっています。
また、米長期金利急騰のきっかけともなったドイツの10年債利回りも29日には0.69%台へと上昇し、2015年9月17日以来2年4カ月ぶりの高水準となっています。
金利上昇に耐え切れず失速した格好にもなっている株式市場の適温相場も、そろそろ転換点を迎える時期が近づいているのかもしれません。
一足先に短期トレンド転換点を迎えた格好になっているNY金は、25日に高値をつけて調整局面が進行中となっていますが、今のところ変わらないのはドル安基調。
下げ渋るそぶりこそ見られるものの、転換点を迎えたとの判断にはまだ至らず、
金利上昇でもドル安の逆相関状態のイレギュラー相場も継続中。
一般教書演説やイエレン議長最後のFOMC、そしてスーパー・ブルー・ブラッドムーンを経て、イレギュラー相場にも変化が見られるかどうか、今後の展開が注目されます。
30日のNY金相場は0.37%安となって3日続落。調整局面は続き、ロンドン市場ではドル安の流れに伴い1330ドル台前半から1340ドル台後半へと戻りを試す場面もあったものの、NY市場ではムニューシン米財務長官の「長期的には米国は強いドルを支持」すると先日の釈明発言もあり、ドルの反発によって再び1330ドル台へと軟調推移。ただし23.6%戻しライン(1335.4)と20日移動平均線(1332.1)がサポート水準となる形でやや下げ渋る状態に。一般教書演説やFOMCなどのドル高警戒イベントを控え、調整優勢の局面はもう少し続きやすい状況か。1320ドル台半ばを割り込めば38.2%戻し(1316.8)から50%戻し(1301.9)までの一段安が見込まれそう。
NYプラチナ相場は1.08%の大幅安で3日続落。いったん調整局面となれば金よりも下げ幅が大きくなりやすく、一時5日ぶりに1000ドルの大台割れ。それでも23.6%戻し(995.3)の水準でサポートされた形となり、1000ドルの大台ライン維持をかけた攻防状態に。しかし、金とともに調整局面継続の様相となり、23.6%ラインを維持できなければ38.2%ライン(971.8)が次の下値目安に。
ドル円は0.16%のドル安円高となって小反落。東京市場では前日高値109円20銭が超えられず、日経平均の大幅安にも連れる形で急反落すると欧州・NY時間に向けて108円40銭台まで下落、NY市場ではムニューシン発言と米長期金利上昇にもサポートされて108円台後半へ。今朝の東京市場で上値を試す場面でも109円台に乗せるとまだ上値が重い状況。108円台後半を中心に保ち合い状態となり、ドル売りもしくは円買い圧力が再び強まるようなら安値を更新し、107円台半ばまでの一段安の展開にも。これから始まるトランプ米大統領の一般教書演説が「強いドル」のサポート材料となれば短期トレンド反転に向けてのきっかけにも。目先109円台後半が抵抗水準に。
※参考:
金プラチナ相場とドル円 NY市場1/30終値とチャート
31日の国内金価格は0.34%安となって4日続落。12月27日(4994)以来、1カ月ぶりの安値を更新し、下値目標4980円台を目指す調整局面はコンスタントに進行中。NY金の緩やかな軟調推移に対して円安サポートが入らない状態にあり、今後のイベントをきっかけにNY金の下げ幅が拡大するようだと国内価格の調整局面もやや行き過ぎる展開にも。オーバーランなら11月の保ち合い下限近辺、61.8%戻しでもある4960円台辺りも。
月間ベースでは-17円(0.34%)と反落。1月の下落は7年ぶり。
プラチナ価格は0.61%安で3日続落。調整局面進行で21日移動平均線(3746)もデッドクロス、ほぼ3週間ぶりの安値水準。高値圏維持に向けての節目となる3710円も視野に入り、NYプラチナが大台維持出来ず、一段安となれば国内プラチナ価格も節目割れとなる可能性が高まり、年末の急落前の保ち合い水準回帰となる3650円近辺を目指す流れへ。
月間ベースでは+146円(4.07%)の大幅反発。1月としては2年連続の大幅高。
※参考:
金プラチナ国内価格1/31とチャート
2018年01月31日(水)時点の相場
国内金:5,011 円 1/31(水)
▼17(
0.34%)
国内プラチナ:3,730 円 1/31(水)
▼23(
0.61%)
NY金:1,335.4 ドル 1/30(火)
▼4.9(
0.37%)
NYプラチナ:1,001.8 ドル 1/30(火)
▼10.9(
1.08%)
ドル円:108.77 円 1/30(火)
▼0.18(
0.16%)
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