トランプ米大統領、米英仏によるシリア攻撃を決断
更新日:2018年04月14日(土)
CNNなどによれば、トランプ米大統領は米東部時間13日夜、シリア政府施設への攻撃を米軍に命じたことを発表。
シリア・アサド政権の化学兵器関連目標に対する精密攻撃を、英仏と連携して行う(行っている?)とのことで、シリアの国営メディアでは「地対空ミサイルでトマホーク13機を迎撃」などとも伝えられているようですが、詳細状況は不明。
米東部時間13日22時(日本時間14日11時)からはペンタゴンでシリア攻撃に関するブリーフィングが行われ、マティス国防長官はシリアにおける化学兵器使用は米国の国益にも反することであり、目標を絞った攻撃を英仏と協力し、21時から行ったと発表。
今回、第1回の作戦では化学兵器関連施設3カ所に標的を絞り、ピンポイント攻撃を行い、使われた武器は昨年の2倍とのこと。今後の追加攻撃の有無などについては不透明。
また、ロシアには連絡をとっていないとのこと。
米国時間14日朝(日本時間14日夜)には詳細状況を説明する、とも。
なお、シリアの化学兵器使用の証拠について、マティス国防長官は「確信」しているとの発言。「塩素」は使用され、「サリン」はまだ確証なしとも。
今後の追加攻撃の状況にもよりますが、ロシアとの対立もあり、週明けの東京市場朝にはリスク回避ムードが高まることも想定されます。
12日のNY金相場は0.45%の反発。シリア情勢への警戒感一服となった週末、欧州時間までは金利上昇とドル高で一時1330ドル台半ばまで下落、NY市場では前日大幅上昇した株価が反落の流れとなってドル高と金利上昇も巻き戻され、NY金は1350ドルまで反発。この日の国連安保理会合では化学兵器使用疑惑のシリアに対する軍事行動を主張する米国とシリアのアサド政権を支持するロシアとの対立の構図は続き、米英仏による軍事行動への警戒感もくすぶり続ける状況。20日移動平均線(1336)にサポートされて切り返したNY金は3月以降下値を切り上げ、上値を押さえられる1360ドル台の水平ラインとで三角保ち合いを形成中。シリア情勢や貿易問題などをきっかけに大きく動き出す可能性もあり、上限突破なら1400ドル台、下限割れなら1300ドル割れを試すような展開にも。
週間ベースでは+11.8ドル(0.88%)で続伸。
NYプラチナ相場は0.18%の小幅安となって3日ぶりの反落。方向感が定まらないなかで上へ下へとボラティリティが高まる金に対して、小康状態が続くプラチナ。この日の変動幅は上下わずか7ドルで今年最小、今年の平均15.4ドルの半分以下。930ドル台での保ち合い状態から上方向へと抜け出すことができれば960ドル台辺りまで上昇余地拡大、下方向へは910ドル台が当面のサポート水準に。
週間では週初の大幅高が効いて+15.6ドル(1.7%)、8週間ぶりの反発。
ドル円はわずかにドル高円安となって続伸。リスク回避の巻き戻しとなった前日からの流れは続き、東京・欧州時間には株高・金利上昇とともにドル高円安、一時2月21日以来、1カ月半ぶりのドル高円安水準となる107円70銭台まで上昇。冴えない米経済指標などもあり、週末のNY市場では調整の動きが強まるとこの日の上げ幅をほぼ打ち消す形で107円台前半へ。3月から1カ月以上超えたことのなかった107円50銭台を突破したことでドル高円安基調加速の兆しもあったものの、結果的にはこの重要水準上抜けを維持することは出来ず。シリア情勢への警戒感が抜け切れない状況では、106円台後半から107円半ばまでの保ち合いレンジも抜け切れない状態継続か。リスク後退で上抜けなら108円台後半も、事態急変で下限割れなら105円近辺を目指す流れにも。
週間では+0.47円(0.44%)で今年初、昨年10月以来半年ぶりの3週続伸。
※参考:
金プラチナ相場とドル円 NY市場4/13終値とチャート
2018年04月14日(土)時点の相場
国内金:4,945 円 4/13(金)
▼25(
0.50%)
国内プラチナ:3,442 円 4/13(金)
▲6(
0.17%)
NY金:1,347.9 ドル 4/13(金)
▲6.0(
0.45%)
NYプラチナ:933.1 ドル 4/13(金)
▼1.7(
0.18%)
ドル円:107.41 円 4/13(金)
▲0.10(
0.09%)
4/13(金)のその他主要マーケット指標
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