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1月鉱工業生産も低調、製造業景況感と消費は2月に回復傾向へ
更新日:2019年02月16日(土)
米鉱工業生産と設備稼働率 2019年1月米FRBが発表した1月の鉱工業生産指数は前月比-0.6%。市場予想の+0.1%に反して大幅下振れ、昨年5月(-0.8)以来のマイナス圏入りで8カ月ぶりの低水準。2016年4月以降では2番めの低水準となっています。自動車が2009年以来の大幅低下となったことが減速基調を牽引したようです。
合わせて発表された設備稼働率も1月は78.2%となり、市場予想の78.7%を下回って半年ぶりの低水準。ほぼ4年ぶり高水準となった11月の78.9%からは2カ月連続の低下となりました。

前日発表された12月小売売上高が9年3カ月ぶり低水準、自動車を除けば10年ぶり低水準となったことに続く低調ぶりとなり、FRBが「忍耐強く」様子見姿勢へと転換したことを裏付ける結果とも言えそうです。

ただし、この日発表された2月の指標では回復傾向も示しました。
NY連銀製造業景況指数は2月に8.8。市場予想の7.0を上回り、1年8カ月ぶり低水準となった1月の3.9からも上昇。3カ月ぶりの反発でマイナス圏入りを回避。
期待指数も1月には17.8となり、2016年2月(14.5)以来ほぼ3年ぶり低水準となっていましたが、2月は32.3へと急反発。新規受注や出荷見通しなども同様に急反発しています。

1月にはフィラデルフィア連銀、リッチモンド連銀、ダラス連銀の製造業景況指数が一足先に反発へと転じていましたが、NY連銀も1カ月遅れで下げ止まりの可能性を示した格好です。

また、ミシガン大消費者信頼感指数も2月は95.5となり、2年3カ月ぶり低水準となった1月の91.2からは大きく反発。昨年3月に14年ぶり高水準となる101.4まで上昇した後は失速状態が続いていましたが、これもいったん底打ちの可能性も示した形です。

貿易摩擦や政府機関の一部閉鎖なども影響し、年末商戦が不調となって12月の小売売上高は低迷しましたが、消費センチメントは2月になって回復傾向を示し始めた可能性もありそうです。また、12月の影響が残って1月の鉱工業生産も低調となりましたが、製造業の景況感は1月から2月にかけて回復傾向を示し始めているようです。

ソフトデータでの2月の回復の兆しは、年末年始に悪化したハードデータの今後の回復を示唆している可能性はありますが、GDPの下振れ要因が残る状態からどれだけ早く回復できるのかは、やはり「忍耐強く」見守るしかありません。

NY金・日足チャート 2019/1/11 - 2/1515日のNY金相場は+8.2ドル、0.62%の反発。前日安値1300ドル台半ばで20日移動平均線にサポートされての反発局面が継続し、2月1日(1322.1)以来2週間ぶり高値水準に。時間外にはドルの下げ渋りにも同調する形で1310ドル台半ばでの小康状態も、欧州時間から徐々に反発の流れを強め、NY朝には1320ドル台を回復。2月のNY連銀製造業景況指数の好結果を受けたドル買いで一時下押しも、1月の鉱工業生産の低調ぶりにはドル売りと金利低下で1320ドル半ばへと急反発。プレジデンツ・デー前のトランプ大統領による「非常事態宣言」も市場反応は限定的ながら、与野党対立や法廷闘争など今後のリスク要因にも。1310ドルラインが当面の下値サポート水準としての存在感を強め、1320ドル台後半までの小幅レンジ推移が継続。上方ブレイクできれば1340ドル台までが次の上値目標に、下方ブレイクなら年初の保ち合い水準1290ドル前後までが下値目安に。
週間ベースでは+3.6ドル(0.27%)の小反発。

NYプラチナ・日足チャート 2019/1/11 - 2/15NYプラチナ相場は+17.7ドル、2.24%の大幅反発。1月4日(+27.9ドル、3.49%)以来今年2番めの急騰となり、10日ぶりの高値水準に。抵抗水準となる可能性もあった790ドルをNY朝にかけて突破すると、午後にかけては810ドル手前まで急騰。12月安値と前日安値780ドルで2番底をつけての反発局面が急加速した形となり、下値トライに向けた流れは巻き戻され、反発基調がもう一段進行する可能性も浮上。当面の上値目標としては1月7日につけた今年最高値836.5ドル更新トライへ。
週間ベースでは+4.4ドル(0.55%)の小反発。

ドル円・日足チャート 2019/1/14 - 2/15ドル円は前日からほぼ変わらず横ばい推移。前日の小売売上高ショックや非常事態宣言などからの売り圧力は東京時間と欧州序盤につけた安値110円20銭台までで下げ止まり、米中通商協議延長による貿易摩擦解消への期待感などからリスク回避の巻き戻し。米株の堅調推移や金利の反発などにも支えられ、NY時間には110円台半ばを回復。強弱入り交じる米指標結果にも大きく崩れることもなく、110円台前半での底堅さも確認する結果にも。前日高値111円10銭台までで年初来の上昇トレンドに区切りをつけた可能性は高いものの、調整局面も今のところは限定的となり、目先は110円台後半を主要レンジとする保ち合い形成の様相にも。回復基調を示す米指標が続くようなら上値トライ再開も想定され、111円台へと水準を切り上げることができれば112円手前までの一段高も。下値は110円、109円70銭台辺りまでがサポート水準にも。
週間ベースでは+0.76円(0.69%)で続伸。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場2/15終値とチャート

2019年02月16日(土)時点の相場
国内金:4,977 円 2/15(金) +-0(0.00%)
国内プラチナ:3,001 円 2/15(金) ▼8(0.27%)
NY金:1,322.1 ドル 2/15(金) ▲8.2(0.62%)
NYプラチナ:806.9 ドル 2/15(金) ▲17.7(2.24%)
ドル円:110.50 円 2/15(金) ▲0.01(0.01%)
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