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ドイツIFO企業景況感は全業種で減速基調
更新日:2019年02月23日(土)
ドイツIFO企業景況感指数・業種別 2019年2月マークイット発表のドイツ製造業PMIが2カ月連続の節目50割れとなったのに続き、IFO経済研究所が発表するドイツ企業の景況感指数も2カ月連続で節目の100を割り込みました。
ドイツIFO企業景況感指数は1月の99.3(99.1から上方修正)から、2月は98.5へとさらに低下。2カ月連続で2015年平均の100を下回り、6カ月続落となって2014年12月(98.2)以来、4年2カ月ぶりの低水準。

現況指数はは5カ月続落で103.4となり、2年ぶり低水準。期待指数は6カ月続落で93.8。5カ月連続で節目の100を割リ込み、2012年11月(93.1)以来、6年3カ月ぶりの低水準。期待指数のピークアウト(2017年11月:103.5)を起点にスタートした現況を含む景況感の減速フェーズは1年と2カ月間続いています。
IFOでは、ドイツ経済の軟調局面は続くとの見通しを示しています。

セクター別の景況感では、製造業が6カ月連続の急低下で9.0となって2年9カ月ぶり低水準。なお、製造業は過去最高の34.0となった2017年11月以降、減速基調が続いています。
サービス業は昨年9月に33.2で過去最高、この後5カ月連続の低下で2月は21.1。4年3カ月ぶりの低水準となっています。
建設業は昨年10月に32.6で過去最高、その後4カ月連続の低下、今年に入ってからは急低下で2月は18.1。1年ぶり低水準。
卸売は24.4へと低下し、2年1カ月ぶりの低水準。昨年1月には37.8で過去最高となっていました。
貿易は3年11カ月ぶり低水準となった1月の4.7から2月は4.9へとわずかに上昇。小売も4年1カ月ぶり低水準となった1月の-1.4から0.8へと小幅反発。

製造業や貿易関連の減速基調は他業種にも波及し、昨年まで好調だった建設業やサービス業も年末から今年にかけて急失速。
今やドイツ経済は全業種で減速基調に陥っているようです。

NY金・日足チャート 2019/1/17 - 2/2222日のNY金相場は+5ドル、0.38%の反発。前日の大幅調整からの反動高。欧州時間にはドイツの2月IFO企業景況感悪化を受けてのユーロ売りドル買いが進行したことに連れて1320ドル台前半へと下押しも、NY市場にかけては米10年債利回り低下に伴い巻き戻しの展開となり、一時1330ドル台半ばまで上昇。NY引け後には1330ドル付近まで下げて揉み合いの兆しで週を終えており、この水準がいったん落ち着きどころにもなりそうな様子も。日足では20日移動平均線(1319.2)手前で下げ止まった形にもなり、1320ドル台半ばから1350ドルまでが目先の主要レンジに。これを下方向に抜け出すようだと1300ドルの大台ライン付近までが下値目安となり、高値更新へと抜け出すようなら昨年4月高値1360ドル台が次の上値目標にも。
週間ベースでは+10.7ドル(0.81%)で続伸。

NYプラチナ・日足チャート 2019/1/17 - 2/22NYプラチナ相場は+19.6ドル、2.37%の大幅反発。1月4日(+27.9ドル、3.49%)以来1カ月半ぶりで今年2番めの大幅上昇となり、昨年11月26日(847.8)以来3カ月ぶりの高値水準に。90日移動平均線(820.9)がサポートとなり、時間外から堅調推移で830ドルを回復するとNY朝には840ドル台後半へと急騰。昨年3月19日以来、11カ月ぶりに200日移動平均線(833.5)も上抜け。抵抗水準となる可能性もあった830ドル台後半をしっかりと上抜けたことで一段高への可能性も高まり、昨年11月の戻り高値水準850ドル台までもう少しの上昇余地も。ただし820ドル半ばの節目水準を割り込んだ場合には800ドルの大台ライン付近までが下値目安にも。
週間ベースでは+39.0ドル(4.83%)の大幅続伸。上昇幅としては昨年10月29日からの週(+41.3ドル、4.95%)以来、4カ月ぶりの大幅上昇。52週移動平均線(853.3)が抵抗水準にも。

ドル円・日足チャート 2019/1/21 - 2/22ドル円は前日からほぼ変わらず横ばい推移。1日の変動幅が40銭に満たない日は6日連続。欧州時間にはユーロドルの下落に連れて110円90銭台までドル高も、強めの抵抗水準となっている111円手前で上値を押さえられる状態が続くと、NY時間には2.7%付近で上値を押さえられていた米10年債利回りが2.65%台へと急低下した流れにも連れて110円50銭台まで反落。しかし、110円台半ばも強めのサポート水準として買い支えられる展開に。
米中協議では為替政策で進展が見られ、3月1日の関税率引き上げ期限の1カ月延長と3月の首脳会談の可能性なども伝えられてはいるものの、ライトハイザー通商代表部(USTR)代表はなお障害に直面していることを示唆し、「大きなハードルが存在」との発言も。
ドル円も上下に大きなハードルが存在し、110円台後半での膠着状態が延長へ。
週間ベースでは+0.19円(0.17%)、小幅に3週続伸。52週移動平均線(110.40)を上抜けてサポートにも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場2/22終値とチャート

2019年02月23日(土)時点の相場
国内金:5,030 円 2/22(金) ▼61(1.20%)
国内プラチナ:3,147 円 2/22(金) ▼9(0.29%)
NY金:1,332.8 ドル 2/22(金) ▲5.0(0.38%)
NYプラチナ:845.9 ドル 2/22(金) ▲19.6(2.37%)
ドル円:110.69 円 2/22(金) ▼0.02(0.02%)
→2/22(金)のその他主要マーケット指標

←国内金価格5000円台6日連続は過去6位タイ 02/25(月)
→ユーロ圏も節目50割れ、2月製造業PMIは縮小方向へ 02/22(金)
→金ETF残高減少にも上昇し続ける金価格 02/21(木)
→ZEWドイツ景況感、期待は4カ月続伸も現況は4年2カ月ぶり低水準 02/20(水)

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