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NY連銀景況感と鉱工業生産も下振れ、米10年債利回り急低下
更新日:2019年03月16日(土)
NY連銀製造業景況指数 2019年3月3月のNY連銀製造業景況指数は3.7。市場予想の10.0を大幅に下回り、2月の8.8からも急低下。1月の3.9も下回り、2017年5月(3.4)以来、1年10カ月ぶりの低水準。
6カ月平均も11.55となり、2017年6月(11.32)以来1年9カ月ぶり低水準。
NY連銀管轄地区での製造業景況感は拡大基調を維持しながらも減速傾向が強まってきました。

構成指数では、新規受注が1年10カ月ぶり低水準となり、出荷は2年5カ月ぶりの低水準、総合指数の押し下げ要因に。
雇用は1年半ぶり低水準となった2月の4.1から3月は13.8へと大幅上昇。しかし、平均労働時間は-3.4と2年4カ月ぶりにマイナス圏へと急低下。
半年後の見通しを示す期待指数は32.3から29.6へと低下も、ほぼ3年ぶり低水準となった1月の17.8からは大きく反発した水準を維持。

この45分後にFRBが発表した2月の鉱工業生産も低調となり、前月比+0.4%予想に対して+0.1%。1月の-0.4%からの回復も限定的となり、6カ月平均では+0.1%で1年5カ月ぶり低水準。設備稼働率も78.2%で予想を下回り、3カ月連続の低下で7カ月ぶり低水準。
こちらも減速傾向が強まる状況となっています。

低調となった2つの製造業関連指標の結果を受けて、米10年債利回りは2.62%台から2.58%台へと急低下。2.6%を割れるのは年初に一時的に急落した1月3日以来
FF金利見通し引き下げが予想される次週のFOMCに向けて、ハト派傾斜への後押し材料にもなりそうです。
CMEフェドウォッチでの年内利上げ回数は1週間前から0回予想が100%となり、1回の利下げ予想は1週間前の15%台から24%台まで上昇してきました。

NY金・日足チャート 2019/2/8 - 3/1515日のNY金相場は+7.8ドル、0.6%の反発。日銀金融政策会合では長短金利操作をメインとする緩和政策維持を決定し、景気判断では「緩やかな拡大」も「輸出・生産面で海外経済減速の影響」を指摘する下方修正。追加緩和に対する市場の期待感は意外と強かったようで、発表後は米10年債利回り低下とドル安円高の流れが小幅に急進。時間外のNY金は1290ドル台半ばから1300ドル手前まで急騰し、黒田日銀総裁会見後には1300ドルの大台を回復。NY朝には米3月NY連銀製造業景況指数と2月鉱工業生産がいずれも低調となったことを受けて米10年債利回りが2カ月半ぶりに2.6%割れへと急落し、NY金は1306ドルまで上昇。しかし、3月ミシガン大消費者信頼感指数は予想を上回り3カ月ぶり高水準、1月求人件数も予想を大幅に上回って過去3番目の高水準となるなど米指標は強弱まちまち。伸び悩むNY金は1300ドル台前半を維持して越週。1300ドルをはさんでの保ち合いは続き、ゆるやかに低下する20日移動平均線(1310.6)が引き続き抵抗線に。FOMCに向けてハト派観測が強まれば上抜け、今年高値更新トライを目指す流れにも、タカ派傾斜で1290ドルを割れると今年安値更新で12月後半の保ち合い水準1250ドル台辺りを目指す流れとなる可能性も。
週間ベースでは+3.6ドル、0.28%の小幅続伸。

NYプラチナ・日足チャート 2019/2/8 - 3/15NYプラチナ相場は+4.7ドル、0.57%の反発。前日安値圏820ドル台半ばでの保ち合い推移となった時間外から徐々に反発基調へ、欧州時間には830ドルを回復し、NY市場では830ドル後半から830ドル割れへと小幅に上下動。830ドル台は維持しながらも上昇軌道の20日移動平均線(837.3)に上値を押さえられた形に。810ドルから840ドルまでのレンジ推移は続き、金に連れて上方ブレイクできれば今年高値更新トライへ、しかし下方ブレイクなら今年安値更新トライへ。
週間ベースでは+14.2ドル、1.74%の反発。

ドル円・日足チャート 2019/2/11 - 3/15ドル円は20銭のドル安円高で反落。日銀への期待感から111円90銭台まで円安進行後、期待はずれからの失速に加え、北朝鮮の非核化協議停止検討報道などもあり、111円40銭台まで急反落。111円60銭台まで戻して小幅保ち合い推移の展開が続いた後はNY時間に入って一連の低調な米指標結果を受けて111円30銭台まで40銭ほどの急低下。ミシガン大と求人件数の好結果がなければさらに水準を切り下げていた可能性も。FOMCを控えての警戒感もあり、米長期金利の低下基調と共に徐々に下押し圧力が強まり始めた様子も。サポートラインとなっている20日移動平均線(111.22)を割れるようだと2月上旬の保ち合い水準、110円割れを目指す流れにも。逆に112円台の今年高値更新となれば12月の保ち合い水準113円近辺までが次の上値目標にも。
週間ベースでは+30銭、0.27%の小反発。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場3/15終値とチャート

2019年03月16日(土)時点の相場
国内金:4,983 円 3/15(金) ▼29(0.58%)
国内プラチナ:3,170 円 3/15(金) ▼55(1.71%)
NY金:1,302.9 ドル 3/15(金) ▲7.8(0.60%)
NYプラチナ:831.8 ドル 3/15(金) ▲4.7(0.57%)
ドル円:111.47 円 3/15(金) ▼0.19(0.17%)
→3/15(金)のその他主要マーケット指標

←国内金価格3月は6年連続下落回避をかけてFOMCへ 03/18(月)
→米輸入物価指数が示す長期インフレ停滞と短期減速局面入り 03/15(金)
→PPIも減速基調、ブレグジット迷走も背景にドル安金高の流れ 03/14(木)
→米CPIは2年5カ月ぶり低水準、インフレ鈍化でハト派をサポート 03/13(水)

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