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中国自動車販売台数は9カ月連続前年割れも急回復の兆し
更新日:2019年04月13日(土)
中国・自動車販売台数 2019年3月世界最大の自動車市場、中国の自動車販売台数は3月速報値で252万台。6年ぶりの低水準となっていた2月の148.16万台からは急増、3カ月ぶりの水準へと急回復。
中国では例年、春節の時期に自動車販売台数は落ち込みますが、今年は例年以上の落ち込みとなった上、それ以前から低調となっていました。
昨年7月から今年3月まで、9カ月連続で前年割れとなり、9月から2月までは6カ月連続で前年比マイナス10%超という状態が続きました。
この3月も前年比-5.13%にとどまり、前年比プラス回復はなりませんでしたが、1月の前年比-15.73%、2月の-13.74%からは急回復し、7カ月ぶりの水準までマイナス幅を縮小。今年後半にかけてはプラス圏回復と大幅増も見込める、との見方もあるようです。

この日発表された中国の貿易統計でも、輸出入ともにやはり春節の影響も大きかった2月からは急増。輸出は4カ月ぶりに前月比プラスとなり、+45.5%の大幅増、輸入も2カ月ぶりの前月比プラスで3月は+26.1%。貿易収支は2月の337.9億元の黒字から3月は2212.3億元の黒字へと7倍以上の急拡大。
輸出入ともに昨年後半の高水準にはまだ届きませんが、自動車販売台数とともに、今後の回復基調に期待が持てる状況にはなりつつあるようです。

なお、3月の自動車販売台数のうち、新エネルギー車は前年比+85.4%で12.6万台。現状は全体の5%に過ぎませんが、中国政府の政策により2020年には300万台など、今後に向けての拡大目標が示されています。
ここで言う新エネルギー車に含まれるのは、電気自動車(EV)とプラグインハイブリッド車(PHEV)、燃料電池車(FCV)を指しますが、最近になって中国政府は重点支援対象をEVからFCVへ、いわゆる水素自動車へとシフトしたことが報じられています。充電(充填)時間と走行可能距離との差などでの水素自動車の優位性を重視した李克強首相が水素ステーションの建設や補助金の見直しなどを推進しています。

短期的には中国の自動車販売台数の回復基調が続き、長期的には中国での水素自動車の割合拡大と他地域への波及にもつながるようであれば、水素自動車用プラチナ需要も増加傾向となり、今後のプラチナ相場をサポートすることになりそうです。

NY金・日足チャート 2019/3/11 - 4/1212日のNY金相場は+1.9ドル、0.15%の小反発。この日の変動値幅は6ドルにも満たず、昨年12月18日(5.5ドル)以来4カ月ぶりの小動き。今年の平均値幅11.6ドルのほぼ半分ほど、昨年の平均値幅12.9ドルの半分以下、2016年の18.9ドルの3分の1以下。為替市場ではドル全面安となったこの日、欧州時間には1300ドル手前まで上昇して頭打ち、NY市場にかけては米10年債利回り上昇の勢いが強まって2.50%から約1カ月ぶり高水準となる2.56%台まで上昇。NY引け後には1290ドル台前半へと軟調推移で90日移動平均線(1294.2)割れ。1300ドルの大台ラインに抵抗感も生じ始め、週前半の反発基調は巻き戻されて軟調局面再開の兆しも。1290ドル付近では下げ渋る現状も、この水準を維持できなくなって1300ドルを挟んだ保ち合いレンジを下方ブレイクすることになれば、それなりの下落局面形成が想定され、200日移動平均線(1252.6)から1240ドル台辺りまでが当面の下値目安にも。
週間ベースでは-0.4ドル、0.03%の小幅安で3週続落。3週続落は昨年7月以来、9カ月ぶり。

NYプラチナ・日足チャート 2019/3/11 - 4/12NYプラチナ相場は+3.2ドル、0.36%の反発。前日NY引け後に890ドル台前半まで下げたところから上方向に行って来い。反発基調が強まった欧州時間からNY朝にかけて900ドル台後半まで上昇も午後には900ドル割れ、週末のNY引け後には再び895ドル付近。高値保ち合いの下限付近でギリギリ持ち堪える状態も上ヒゲを残して調整局面入りをうかがう状態にも。上昇基調が続く20日移動平均線(871.7)近辺までが目先の調整余地、910ドル超へと高値更新できれば940ドル近辺を目標に上値トライ再開へも。
週間ベースでは-6.9ドル、0.76%安となり、5週ぶりの反落。

ドル円・日足チャート 2019/3/11 - 4/12ドル円は40銭弱のドル高円安となって続伸、12月19日(112.45)以来、4カ月ぶりのドル高円安水準に。東京・欧州時間はドル安円安で他通貨が買われるリスクオン地合いとなり、ドル円では円安が勝って112円付近まで上昇。中国の貿易額急回復を好感し、株高の流れもサポート材料に。NY時間には4月ミシガン大消費者信頼感指数速報値が市場予想の98.0や3月の98.4を下回る96.9にとどまったことで111円80銭近辺まで下押しも、その後はドル安の巻き戻しとなり、ドル高円高で他通貨安の流れもドル円ではドル高が勝って112円超え。3月5日につけた今年最高値112円10銭台にはわずかに及ばなかったものの、年初から続いたフラッグ状態の三角保ち合い上限、112円手前の水準を上抜けた形となり、ドル高円安が進行しやすい状態に。次週スタートする日米貿易協議で為替がクローズアップされなければ、12月高値113円台後半までが当面の上値目標に。
週間ベースでは+0.3円、0.27%の小幅高で3週続伸。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場4/12終値とチャート

2019年04月13日(土)時点の相場
国内金:4,972 円 4/12(金) ▼33(0.66%)
国内プラチナ:3,414 円 4/12(金) ▼17(0.50%)
NY金:1,295.2 ドル 4/12(金) ▲1.9(0.15%)
NYプラチナ:898.5 ドル 4/12(金) ▲3.2(0.36%)
ドル円:112.03 円 4/12(金) ▲0.39(0.35%)
→4/12(金)のその他主要マーケット指標

←金価格は高値圏維持を、プラチナは安値圏脱却をかけた攻防へ 04/15(月)
→PPIも3月は反発もコアPPIは鈍化 04/12(金)
→コアCPI、2%を支えるサービス価格は高水準でも軟調推移 04/11(木)
→米中小企業楽観指数もゆるやかに改善、景気後退の気配見られず 04/10(水)

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