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米中小企業楽観指数もゆるやかに改善、景気後退の気配見られず
更新日:2019年04月10日(水)
米・中小企業楽観指数 2019年3月米中小企業の業界団体、NFIB(National Federation of Independent Business)が発表した3月の中小企業楽観指数は101.8。
米労働人口の半分を占める中小企業の景況感は1986年平均を100とした指数で示され、昨年8月には過去最高となる108.8まで上昇した後、今年1月には101.2まで急落。2016年11月(98.4)以来2年2カ月ぶりの低水準となっていました。
2月には101.7へと小反発、3月もわずかに上昇となったことで年初までの急減速状態は下げ止まり、ゆるやかな改善傾向を示す状態となっています。

向こう3カ月を楽観的と見る割合を示す見通し楽観指数も1月には20まで低下し、1年4カ月ぶりの低水準となっていましたが、2月には22、3月は23へとこちらもゆるやかに改善傾向。

構成指数10のうちでは3つが低下、2つが横ばい、5つが改善。過剰在庫が指数としてはマイナスとなり、在庫への投資計画も減少。ただし、労働市場関連は改善、設備投資計画は維持され、収益は増加、販売見通しも拡大。全体的に指数は堅調な成長を示し、歴史的にもまだ高水準を維持し、近い将来の景気後退は予想されない状況となっています。

ISM製造業景況指数が昨年の歴史的高水準からは低下しながらも、依然として好調を示す水準を維持しているのと同様に、中小企業の景況感も堅調なレベルでの推移が続いているようです。

しかし、この日IMF(国際通貨基金)は世界経済成長率見通しを引き下げ。この半年で3回目の引き下げとなり、前回1月の3.5%から今回は3.3%となり、金融危機以降では最低水準。米国の成長率見通しも前回から0.2ポイント下方修正されて2.3%。
半年前の高過ぎた成長見通しが、年初の世界景気減速懸念を経てそれなりのレベルへと引き下げられた状態は、米中小企業の景況感の推移とも一致しているようです。

米中貿易協議の決裂や英国の合意なきEU離脱など、リスク要因の動向により、もし3カ月後に成長見通しがさらに引き下げられるようなら、それに先行する形で楽観指数も堅調なレベルから悪化方向へと低下し始めていることにもなりそうです。

NY金・日足チャート 2019/3/6 - 4/99日のNY金相場は+6.4ドル、0.49%高で3日続伸。1300ドルの大台ラインを維持して小幅ながらも堅調に推移。IMFの世界経済成長見通し引き下げなどもあり、欧州時間以降徐々に水準を切り上げ、NY朝にはトランプ大統領がEUのエアバス補助金への対抗措置として「EUからの輸入品110億ドル相当に関税を賦課」する方針を示したことをきっかけに米10年債利回りが2.52%付近から2.50%まで急落、株安円高の流れとなってNY金は5ドル程の急騰で1310ドルまで上昇。ただし翌日に米CPI、ECB理事会、FOMC議事要旨などの重要イベントを控えて値動きは限定的。それでも20日移動平均線(1302.9)を上抜けて短期トレンドも好転、インフレ鈍化やハト派再確認などをきっかけに上値模索の展開にも。1320ドル台の抵抗水準を突破することになれば昨年高値1360ドル台を目指す流れとなる可能性も。

NYプラチナ・日足チャート 2019/3/6 - 4/9NYプラチナ相場は-13.6ドル、1.49%の大幅安となって5日ぶりの反落。前日NY引け後に910ドル割れへと水準を切り下げた後は、この910ドルが抵抗水準となって900ドル台での揉み合いの展開に。NY午後にはもう一段水準を切り下げる形となって900ドル割れ。この日のNY引け後には890ドル台前半へと一段安。急速に買われ過ぎた流れからの反動安で調整局面へ。今年安値からの上げ幅の23.6%戻し887.5ドルは目前、次の目安は38.2%戻しの867.1ドルも。

ドル円・日足チャート 2019/3/6 - 4/9ドル円は30銭超のドル安円高となって続落。東京朝につけた111円50銭台がこの日の高値となって軟調推移の展開に。111円30銭近辺へと水準を切り下げて欧州時間までは揉み合い状態で下げ渋ったものの、トランプ大統領のEUへの関税賦課発言を受けて米長期金利急落とともに一時111円割れ。株安の流れもあってその後の反発も111円10銭台までと限定的に。20日移動平均線(111.07)にいったんはサポートされた形にはなったものの、今朝の東京市場ではこのラインでの攻防状態に。111円70銭台が当面の抵抗水準となって、下押し圧力と111円割れでの買い圧力との攻防にも。今晩の米3月CPIやFOMC議事要旨などが111円割れ、もしくはさらなる下値模索へのきっかけにも。90日移動平均線(110.68)でサポートされないようだと110円前後までの一段安も。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場4/9終値とチャート

10日の国内金価格は+9円、0.18%の小幅続伸。3月27日(5006)以来、2週間ぶり高値となって大台を回復。今年高値5091円から3月末安値4912円までの半値戻し(5002)をほぼ達成し、落ち着きやすい水準にも。61.8%戻し(5023)達成なら節目超えとなり、上値トライ再開で全値戻し、さらに5100円の大台トライの展開にも。下値サポート候補としては38.2%戻し(4980)から21日移動平均線(4978)辺り。

プラチナ価格は-78円、2.26%の大幅続落。下げ幅としては3月5日(-89円、2.7%)以来1カ月ぶりで今年2番めの大幅下落。前回と同様にもう一段の下げも予想され、4月高値までの23.6%戻し(3354)から38.2%戻し(3283)辺りまでが目先の下値警戒水準にも。重要なのは直近安値を下回らないことがポイントとなり、3月末安値3222円以上を維持して切り返すことができれば2月以降の上昇トレンド継続へも。
※参考:金プラチナ国内価格4/10とチャート

2019年04月10日(水)時点の相場
国内金:5,001 円 4/10(水) ▲9(0.18%)
国内プラチナ:3,375 円 4/10(水) ▼78(2.26%)
NY金:1,308.3 ドル 4/9(火) ▲6.4(0.49%)
NYプラチナ:899.3 ドル 4/9(火) ▼13.6(1.49%)
ドル円:111.14 円 4/9(火) ▼0.36(0.32%)
→4/9(火)のその他主要マーケット指標

←コアCPI、2%を支えるサービス価格は高水準でも軟調推移 04/11(木)
→ドイツ貿易収支は約3年ぶり低水準から回復基調へ 04/09(火)
→プラチナ価格、3400円超を維持できれば主要レンジ上方シフトも 04/08(月)
→米3月雇用統計は強弱混在、賃金上昇率鈍化で金利も反落 04/06(土)

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