斜行三角形の保ち合いから、国内金価格は反発局面へ!?
更新日:2019年05月27日(月)
米ワシントン・ポスト紙が「ほぼ観光客として1日を過ごした」と報じた令和時代初の国賓、トランプ米大統領が「日米貿易合意は参議院選挙後」とツイートしたことが好感され、日本株とドル円を下支えした週明け。
国内金価格は2月以降、上値を切り下げる展開が続き、4月以降はその基調がより鋭角となり、下値もコンスタントに切り下がる下落トレンドを形成中。
足下ではその振幅幅が縮小し、下げ渋りの様相も示すダイアゴナル・トライアングル、斜行三角形の保ち合いを形成しています。
チャート・パターン的には逆方向へと抜け出しやすい形状となり、国内金価格はこの先、反発へと向かう可能性も高まるかもしれません。
近年では、しばしば抵抗水準やサポート水準となってきた4800円の節目水準、200日移動平均線(4808)なども意識される水準となり、これらもサポート要因となる可能性もありそうです。
27日の国内金価格は-10円、0.21%の反落。時間外のNY金は先週末水準1280ドル台前半での小動き、為替は日経平均の反発スタートにも連れて先週末の109円30銭から40銭台へと反発も、国内金価格は4カ月ぶり安値圏での小康状態が週明けも継続。4840円の節目から4860円までの狭いレンジで揉み合いながら、丸3カ月経過した下落トレンド脱出か、一段安かのせめぎ合い。上方ブレイクできれば4月末の戻り高値圏4920円台を目標に反発局面形成へ、下方ブレイクなら今年安値4797円再トライへ。
国内プラチナ価格は15営業日続落という記録的な急落局面を形成した後、ようやく下げ止まり、となるかどうかの微妙な水準となってきました。
昨年夏以降、プラチナ価格は下値と上値とが平行状態でゆるやかに切り上がる、上昇チャネルを形成しています。
4月高値からの急落は、反落すべき水準に到達していたと見ることもできそうです。
であれば、現状は反発すべき水準に到達していることにもなりそうですが・・・。
27日のプラチナ価格は+9円、0.3%高で3日ぶりの反発。時間外のNYプラチナは800ドル台後半から前半へとやや軟調気味に推移、明確な下げ止まりに向けてはやや力不足の感も。ただし、3カ月ぶり安値圏では下げ渋る状態にもなり、ここまでの安値3027円を維持して切り返すことができれば、昨年8月安値(2911)からゆるやかに下値を切り上げるサポートライン付近で反発する形にもなり、今後も重要なサポート水準にも。目先は3110円台までが戻りの目安となり、抵抗水準にも。
※参考:
金プラチナ国内価格5/27とチャート
2019年05月27日(月)時点の相場
国内金:4,843 円 5/27(月)
▼10(
0.21%)
国内プラチナ:3,036 円 5/27(月)
▲9(
0.30%)
NY金:1,283.6 ドル 5/24(金)
▼1.8(
0.14%)
NYプラチナ:802.9 ドル 5/24(金)
▲3.4(
0.43%)
ドル円:109.31 円 5/24(金)
▼0.32(
0.29%)
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