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CPIは6カ月連続、コアCPIも1年3カ月ぶりに前年比+2%割れ
更新日:2019年06月13日(木)
米・消費者物価指数(CPI) 2019年5月米労働省が発表した5月の消費者物価指数(CPI)は前年比+1.79%。市場予想の+1.9%を下回り、3カ月ぶりの低水準。4月の+2.0%を小数点以下3桁まで見ると+1.996%となり、これをを含めると6カ月連続の2%割れ。
食品とエネルギーを除くコアCPIは前年比+1.99%。市場予想の+2.1%を下回り、小数点以下2桁で見ると2018年2月(1.85)以来、1年3カ月ぶりの2%割れ。
昨年7月にCPIは+2.95%、コアCPIは+2.35%の高値を記録して以降、いずれも低下基調が続きます。

CPIについては、反発基調となっていたNY原油価格が5月に反落したことに連動し、セクター別でもエネルギー価格が5カ月ぶりにプラス圏を回復した4月の前年比+1.7%から5月は-0.5%へと再び前年割れとなったことが影響。
コアCPIの鈍化要因としては、食品とエネルギーを除く商品が-0.2%の横ばい推移で2カ月連続前年割れ。インフレを牽引してきた、エネルギー関連を除くサービス価格も2.8%から2.7%へと低下、昨年夏の3.1%からは大きく鈍化したまま。

米CPI 詳細項目 2019年5月CPIの詳細項目別では、女性用アパレルは昨年5月の前年比+2.5%をピークに急低下、7月以降は11カ月連続前年割れ、直近5カ月は連続の低下で5月は-5.7%。
自動車保険は7カ月連続の低下で+0.7%。昨年2月の+9.7%から低下が続き、今年2月を境に2%を割りこんできました。
中古車価格は4月の+0.8%から5月は+0.3%へと鈍化、昨年11月の+2.3%から低下基調が続き、携帯電話サービスは-3.1%で低迷し、9カ月連続の前年割れ。
その一方で航空運賃は4月の-2.9%から5月は0.9%へ、少なくとも16カ月以上ぶりの前年比プラスを回復。

航空運賃では一時的要因による低インフレが解消の兆しとなってきた可能性を示していますが、自動車保険やアパレル関連では一時的な低インフレは継続中。
中古車価格や携帯電話サービスなどともに、インフレを牽引する側から鈍化要因側に切り替わってきました。

この傾向がもう少し続くようなら、FRBは「適切に行動する」必要が出てきそうです。

NY金・日足チャート 2019/5/8 - 6/1212日のNY金相場は+5.6ドル、0.42%の続伸。前日に株高と金利の反発が一服となった流れを引き継ぐ形で、東京時間から欧州序盤までは金利低下とドル安の流れに堅調推移となって一時1340ドル台まで上昇。NY朝にはCPIの下振れにも反応は限定的。前日のPPI下振れもあり、想定の範囲内という面も。ユーロドルでは3カ月ぶり高値となる1.1340ドル台の上抜けに失敗して戻り売りが急速に進行。ドル高圧力に押されて金も1340ドルが抵抗水準となる形で1330ドル台半ばへと押し込まれる展開に。目先は1320ドル台から1350ドルまでの高値保ち合いレンジ内推移が予想され、上抜けできれば昨年高値1360ドル台トライへ、下抜けの場合には1300ドルの大台付近までが下値目安に。

NYプラチナ・日足チャート 2019/5/8 - 6/12NYプラチナは-3.8ドル、0.47%の反落。前日の堅調推移は時間外も継続、金の上昇局面にも連れて一時820ドルまで上昇。しかし目先の抵抗水準では上値も重く、NY市場にかけては810ドル付近まで押し戻される展開に。800ドルから820ドルまでの保ち合いレンジを上半分に縮小しようかという動きにもなり、20日移動平均線(809.9)にも下支えされた格好に。820ドルの上限を上抜けできれば840ドル台から850ドル付近までを目標に一段高の展開にも。810ドルを維持できず、800ドルの節目も割れた場合には昨年安値圏770ドル台までが意識される展開にも。

ドル円・日足チャート 2019/5/9 - 6/12ドル円は5銭程度のドル安円高となって3日ぶりの小反落。株安と米長期金利低下の流れとともに東京時間から軟調推移となり、欧州時間序盤には108円20銭台まで下落。前日と前々日安値をわずかに下回るもこの水準での底堅さは続き、NY時間にかけては切り返す展開に。CPI下振れを受けて急落の反応でも下げ幅は限定的となり108円20銭台では反発。ユーロドルなどでのドル高の流れにもサポートされる形となって108円50銭台を回復。少しつづ水準を切り上げてきた流れはいったん頭打ちとなり、次週のFOMCに向けて様子見状態が続きそうな展開にも。引き続き108円台前半ではサポートされやすく、20日移動平均線(109.13)付近までの上昇余地はありか。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場6/12終値とチャート

13日の国内金価格は+20円、0.4%の続伸。今年高値から5月末安値までの半値戻し(4956)が下限となり、6月高値4985円までの小幅保ち合いを形成してFOMC待ちへ。ただし、それまでに米指標結果をきっかけに動き出す可能性も。上方ブレイクとなれば5030円近辺を上値目標に一段高の展開へ。流れとしては上方向が若干優勢にも思われるものの、米指標の好結果が続きFOMCでも期待ハズレ感が強まるようだと下方ブレイクからの急反落も。その場合の下値目安は4900円の大台ライン前後まで。

プラチナ価格は-18円、0.59%の反落。今年安値から下値を切り上げながらも上値も徐々に切り下がる展開となり、安値圏での三角保ち合いを形成。目先は3060円を超えることができれば上方ブレイクとなり、今年高値から安値までの38.2%戻し(3177)までが上値目標に。3000円の大台割れなら下方ブレイクからの一段安となって昨年安値(2911)更新トライへ。
※参考:金プラチナ国内価格6/13とチャート

2019年06月13日(木)時点の相場
国内金:4,978 円 6/13(木) ▲20(0.40%)
国内プラチナ:3,041 円 6/13(木) ▼18(0.59%)
NY金:1,336.8 ドル 6/12(水) ▲5.6(0.42%)
NYプラチナ:810.5 ドル 6/12(水) ▼3.8(0.47%)
ドル円:108.46 円 6/12(水) ▼0.05(0.05%)
→6/12(水)のその他主要マーケット指標

←輸入物価指数は前年割れ継続、6月利下げ予想は29%へ 06/14(金)
→PPIは前年比2%割れ、コアPPIは5カ月続落でインフレ鈍化継続 06/12(水)
→求人件数も頭打ち、JOLTS労働異動調査にもピークアウト警戒感 06/11(火)
→中長期堅調推移の金も短期ではメキシコ関税回避で上昇一服も 06/10(月)

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