ドイツ貿易収支、6月は輸出入ともに約3年ぶりの大幅減金プラチナ短期相場観 Let's GOLDモバイル

ドイツ貿易収支、6月は輸出入ともに約3年ぶりの大幅減
更新日：2019年08月10日(土)

ドイツ連邦統計庁が発表した6月の貿易統計で、輸出は1061億ユーロ、輸入は893億ユーロとなっていずれも半年ぶりの低水準。貿易収支は168億ユーロの黒字。黒字額としては1月（145億ユーロ）以来、5カ月ぶりの低水準。

なお、貿易黒字が最大となったのは2016年3月（255億ユーロ）で、これ以降3年余りピーク水準は低下傾向となっています。
この間、輸出入額はいずれもゆるやかな増加傾向が続き、輸入額の最大は昨年10月（985億ユーロ）、輸出額の最大は今年3月（1182億ユーロ）。
輸入額は過去最大を8カ月間更新できず、輸出も直近3カ月は過去最大を下回ります。

前年同月比で見ると、貿易黒字額はリーマン・ショック後の急回復期を除けば2015年6月の前年比+46.7％が最大。これ以降、伸び率は鈍化傾向となり、2018年2月以降では前年比プラスとなったのは2018年4月（+13.3％）と今年5月（+2.5％）の2回のみ。ほぼ前年割れ状態が続き、この6月は-23.3％。昨年9月（-24.8％）以来、9カ月ぶりの大幅減となっています。

輸出は昨年12月と今年4月に続いて前年割れとなり、前年比-8.0％は2016年7月（-10.2％）以来、約3年ぶりの大幅減。輸入は12月に続く前年割れとなり、-4.4％はこれも2016年7月（-6.5％）以来、ほぼ3年ぶりの大幅減。

低迷が続くドイツの製造業PMIでも指摘されていた、海外受注の弱さが表れているようです。
また、貿易黒字の縮小傾向は国際不均衡是正に向けた意図的な部分もあり、問題にはならないとしても、輸入の伸び悩み傾向は内需の弱さを示している可能性もあり、輸出と同じように伸び悩むことになれば貿易黒字の縮小、経常黒字の縮小も進まないことにもなります。

NY金・日足チャート 2019/7/8 - 8/9

9日のNY金相場は-1ドル、0.07％の小幅続落。前日NY引け後には1520ドル台へ、前々日高値水準、6年4カ月ぶりの最高値付近へと反発もこれを維持できず、3日連続1520ドル前半で上値を押さえられて1510ドル割れへとあらためて調整の動きを繰り返す形に。NY朝には米7月コアPPIが前年比+2.4％予想に対して+2.1％と下振れ、2年ぶり低水準となったことがサポート材料となった反面、真意不明ながらトランプ大統領の「ドル安誘導の意図はない」発言は若干の重石となった可能性も。1520ドルを上限に1500ドル付近までを下限とした保ち合い形成の様相も、1500ドルの大台を割れると過去の節目水準1470-80ドル程度までの急落も予想され、逆に1520ドル超へと一段高の展開なら1540ドル付近が次の目標水準に。
週間ベースでは+51ドル、3.5％の大幅続伸。上げ幅としては1400ドルに到達した6月17日からの週（+55.6ドル、4.14％）以来7週ぶり、直近3年間では2番めの大幅上昇。

NYプラチナ・日足チャート 2019/7/8 - 8/9

NYプラチナは-3.7ドル、0.43％の続落。時間外での高値870ドル台前半からNY市場での安値860ドル台前半まで10ドル強、今年の平均変動値幅16ドルのプラチナとしては小幅に軟調推移。右肩上がりの20日移動平均線（861.5）にサポートされ、870ドル台へと切り下がる抵抗水準を上抜けることができれば880ドル台の抵抗水準も突破する可能性も高まり、900ドル付近までが次の上値目標にも。20日線を割れて850ドルのサポートも割れるようだと830ドル付近までが次の下値目安。
週間ベースでは+10.8ドル、1.27％の反発。

ドル円・日足チャート 2019/7/8 - 8/9

ドル円は15銭程のドル安円高となって3日続落。東京時間に106円10銭近辺の高値をつけた後は軟調な展開に。欧州時間には106円割れ、堅めのサポート水準となってきた105円台半ばでは下げ渋りながらも7月コアPPIの下振れで上値も重い状態に。トランプ大統領のFRB批判はこの日も止まらず、米製造業に打撃を与えるドル高回避の為に「1％の利下げ」を要求。また、米中協議を巡っては9月に予定されている貿易協議が「キャンセルになっても構わない」など相変わらずの暴言ぶり。トランプリスクを嫌気した様子でドル円は一時105円20銭台まで急落。米株や米10年債利回りの反発にも連れて引けにかけては105円半ばを回復したものの、下押し圧力が強まる状態に。次週、米7月CPIも低調な結果となれば、104円台後半までの下値トライの展開にも。
週間ベースでは-0.92円、0.86％の続落。
※参考：金プラチナ相場とドル円 NY市場8/9終値とチャート

2019年08月10日(土)時点の相場
国内金：5,469 円 8/9(金) ▼18(0.33％)
国内ﾌﾟﾗﾁﾅ：3,159 円 8/9(金) ▲4(0.13％)
NY金：1,508.5 ﾄﾞﾙ 8/9(金) ▼1.0(0.07％)
NYﾌﾟﾗﾁﾅ：863.8 ﾄﾞﾙ 8/9(金) ▼3.7(0.43％)
ﾄﾞﾙ円：105.67 円 8/9(金) ▼0.16(0.15％)

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