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★金プラチナ短期相場観★

4度目の雲のねじれで急騰、国内プラチナ価格もレンジシフトへ
更新日:2019年09月02日(月)
国内プラチナ価格・一目均衡表 2019年9月2日米中双方の追加関税が予定どおり1日から発動され、月末に国家統計局が発表した中国の8月製造業PMIは4カ月連続の節目50割れとなったものの、財新が今朝発表した製造業PMIでは3カ月ぶりに節目の50を回復。米中対立は続きながらも、製造業を中心とした中国発世界景気減速懸念は回復への可能性も示して9月がスタート。

夏場に急騰が続いた金価格の上昇基調一服の気配とともに、安値放置されていたプラチナ価格が急騰しています。
日足・一目均衡表では今年、雲のねじれが4回発生し、6月までの3回では全て上昇局面を形成していたことから、4回目となる8月末にも急騰局面形成が期待されましたが、想定以上の急騰局面となってきました。

2018年後半以降、概ね3000円近辺から3400円近辺までが国内プラチナ価格の主要レンジとなってきました。この間の高値は今年4月22日の3498円。ちなみにこの翌日から15営業日続落となり、6月初旬には3000円割れへと急落局面を形成しました。国内価格の推移だけを見れば、今回も急落警戒水準に到達した状態と見ることも可能です。
ただし、今回はNYプラチナが900ドルを大きく上回り、水準が切り替わろうかという状態にもなっていることから、4月の時とは状況が異なる可能性もあります。

NYプラチナが概ね800ドル台の保ち合いレンジから概ね900ドル台の保ち合いレンジへと、レンジシフトが進行するようなら、国内価格も同様にレンジシフトが進行することになりそうです。今年4月には3500円近辺が上限となりましたが、2017年から2018年初旬にかけては3800円付近が上限となり、3400円までのレンジを形成していました。さらにその前、2016年から2017年3月までは4000円前後が上限となって3400円の下限まで広めのレンジを形成していました。
3400円超維持と、4月高値3498円超えができるかどうかが、レンジシフトに向けての重要ポイントとなりそうです。

2日のプラチナ価格は+67円、2%の大幅高で5日続伸。5日続伸は4月以来、5カ月ぶりで今年3度目。水準としては4月25日(3418)以来、4カ月ぶりの高値。時間外のNYプラチナは先週末の930ドル近辺から少し水準を切り上げて940ドルの攻防へ。NYプラチナの急騰とレンジシフトの可能性により、これが落ち着くまでは一方的な流れが続く可能性も。今年高値3498円も意識され、これを超えるようなら中長期的にはさらに大きく水準を切り上げる可能性も。ただし、これまでもほぼ確実に、急騰局面形成後には急落局面を京成してきた過去も。現時点で調整へと向かえばここまでの23.6%戻しでも3300円付近が目安に。

国内金価格・一目均衡表 2019年9月2日国内金価格は、過去26日間の高値と安値の中央値を示す「基準線」を6月3日に上抜けてこの夏の急騰トレンドがスタートしました。6月11日には過去9日間の高値と安値の中央値を示す「転換線」も基準線を上抜けて上昇トレンドが加速。この関係性を維持したまま3カ月が経過しています。
6月後半以降の上昇チャネルが継続中、と見れば下値サポートラインは9月前半にも5500円から5550円程度へ切り上がります。
足下で5534円で推移する転換線を下回るようだと、このチャネル下限から基準線が推移する5438円近辺までが次のサポート候補となりそうです。

2日の国内金価格は先週末から+3円、0.05%の小反発。為替がやや円高気味となって先週末の106円30銭近辺から106円割れへと窓を開けての週明けスタート、これを埋める動きも106円20銭付近で頭打ち。時間外のNY金は先週末の1530ドル割れから1540ドル台へと急騰スタート、反落後も1530ドル台半ばまでで下げ渋る展開に。国内金価格は現状、為替とは過去最大水準の逆相関関係にあり、NY金とは過去最大水準の相関関係にあることから、NY金が高値からの反落も1530ドル付近で下げ渋る状態がそのまま反映され、国内金価格は5550円から5600円までの高値保ち合いレンジ半ばでの下げ渋り。今週は週末の米8月雇用統計など各指標発表と米中対立の動向に加え、引き続き突発的なトランプ・ツイートなどが材料候補となり、レンジブレイクをうかがう展開にも。流れとしてはやや調整方向優勢の状態でもあり、5550円割れなら5490円近辺までが下値目安となり、高値再更新なら上値目標は5640円程度まで。
※参考:金プラチナ国内価格9/2とチャート

2019年09月02日(月)時点の相場
国内金:5,573 円 9/2(月) ▲3(0.05%)
国内プラチナ:3,411 円 9/2(月) ▲67(2.00%)
NY金:1,529.4 ドル 8/30(金) ▼7.5(0.49%)
NYプラチナ:931.7 ドル 8/30(金) ▲11.7(1.27%)
ドル円:106.31 円 8/30(金) ▼0.21(0.20%)
→8/30(金)のその他主要マーケット指標

←下げ渋る8月ユーロ圏製造業PMI、唯一の低下はアイルランド 09/03(火)
→PCEは9カ月、コアPCEは10カ月連続2%未達の低インフレ期 08/31(土)
→欧州委員会発表の8月景況感指数EUワースト3に英、アイルランド 08/30(金)
→新月の日に急騰を繰り返し、水準を切り上げてきたNY金の夏 08/29(木)

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