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★金プラチナ短期相場観★

消費者信頼感指数下振れで予防的利下げ正当化、で次回は?
更新日:2019年10月30日(水)
コンファレンスボード・消費者信頼感指数 2019年10月コンファレンスボードが発表した10月の消費者信頼感指数は125.9。市場予想の128を下回り、9月の126.3からも小幅に低下、3カ月連続の低下となって6月(124.3)以来4カ月ぶりの低水準。
年初の急低下から、上下動を繰り返しながらも上昇傾向を維持してきた流れにも、やや変調をきたす兆候のようにも見えます。
景気見通しが鈍化し、米景気拡大への原動力となってきた個人消費にも、暗雲が漂い始める状況となってきたかもしれません。

都合良くFOMCのタイミングとなり、3会合連続の予防的利下げを正当化する為の背景材料としては、程良い下振れとなった可能性もありそうです。
しかし、年末に向けて4会合連続の利下げ見通しを示唆するには物足りなさも。
時期的にもこれから年末商戦がスタートすることを考慮すれば、消費センチメントが11月にさらに一段と低下するような事態も想定し難いところです。
完全雇用を維持し、住宅市場も回復基調を強め、インフレもコア指数では上昇の兆しも見られる現状からは、製造業PMI関連指標などのさらなる悪化などが見られない限り、いったんは利下げ打ち止め示唆もやむなしという状況かもしれません。

「マイナス金利が必要」とまくしたてるトランプ大統領が機嫌を損ね、来月にも見込まれる米中首脳会談での部分合意の署名が決裂へ、などの事態となれば話は別ですが・・・。

NY金・日足チャート 2019/9/25 - 10/2929日のNY金相場は-5.1ドル、0.34%の続落で10月22日(1487.5)以来、1週間ぶりの安値水準。FOMCを目前に控えて調整の動きが継続、上値は前日割り込んだ1500ドルの大台ラインにかすりもせず、NY朝には1490ドル割れへ。ただし下値も保ち合い下限となる1485ドル付近では下げ渋り。APECでの米中首脳会談で署名に至らない可能性が報じられての反発も1495ドル付近までと限定的に。英国のEU離脱も1月31日までの期限延長が正式決定し、12月12日の英総選挙も決まり、ブレグジットも収束方向へ。FOMCでは追加利下げ見送りならサプライズ(で金は急落へ)、の可能性は低いと見られるものの、12月見通しとしては据え置きの可能性を示唆することも想定され、タカ派的と解釈される可能性も。保ち合い下放れへと向かえば大幅調整へ、当面の下値目安は8月急騰前の水準1440ドル台も。

NYプラチナ・日足チャート 2019/9/25 - 10/29NYプラチナは+6.1ドル、0.66%の反発。NY朝にかけては金の小幅急落局面に追随する流れとなって一時910ドル台前半へと下落も、その後は株価の反発局面に連れる形で金とは逆行、920ドル台半ばへと反発。金との価格差は565.6ドルまで縮小し、9月19日(563.8)以来、1カ月半ぶりの水準に。目先は910ドル台から930ドル台までの小幅保ち合いレンジから抜け出した方向へ一段高、もしくは一段安の展開にも。上方向なら9月保ち合い高値圏950ドル台が目安に、下方向なら10月序盤の保ち合い高値圏890ドル台までが目安に。

ドル円・日足チャート 2019/9/25 - 10/29ドル円は10銭程のドル安円高となって3日ぶりの反落。東京朝の上値トライの場面では前日高値と200日移動平均線(109.04)をわずかに上回るも瞬間的にとどまり、結果的にこれが高値となり、200日線に上値を押さえられる形て頭打ち。FOMC前日というタイミングもあり、ゆるやかに上値を切り下げる展開を余儀なくされた格好。今回のFOMCでは利下げ織り込み済みとして、今後も「適切に行動する(act as appropriate)」ことを示すかどうかがポイントに。声明文からこのフレーズが削除されていったんフラットな見通しとなればドル高の流れ再開で109円台後半までが目先の上値目安に。緩和継続示唆ならドル安方向へ、108円半ばを割り込めば107円台前半までが下値目安に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場10/29終値とチャート

30日の国内金価格は-24円、0.42%の続落。高値更新後の調整局面が続き、10月24日(5668)以来1週間ぶりの安値水準に。短期トレンドは再び下向き優勢へと切り替わりつつあり、FOMCでタカ派的な見通しが示されるようなら調整局面継続へ。上昇基調の21日移動平均線(5651)も通過する5650円のサポート水準を割り込めば、調整幅拡大で9月末安値水準5560円台までが当面の下値目安に。

プラチナ価格は+18円、0.52%の反発。オーバーラン気味の展開で切り上げてきた水準を維持する形で金とは逆行、高値保ち合いを形成。金との価格差は2165円となり、9月30日(2126)以来1カ月ぶりの水準まで縮小。FOMCでは予防的利下げ継続で株高・金高の流れとなれは連れ高で一段高へ、3510円台突破で3560円台までが上値目標に。そうはならない可能性のほうが若干優勢とも予想され、3480円台のサポートを割れると9月末の急落局面でいったんサポートされた水準3420円台までが下値目安に。
※参考:金プラチナ国内価格10/30とチャート

2019年10月30日(水)時点の相場
国内金:5,669 円 10/30(水) ▼24(0.42%)
国内プラチナ:3,504 円 10/30(水) ▲18(0.52%)
NY金:1,490.7 ドル 10/29(火) ▼5.1(0.34%)
NYプラチナ:925.1 ドル 10/29(火) ▲6.1(0.66%)
ドル円:108.86 円 10/29(火) ▼0.11(0.10%)
→10/29(火)のその他主要マーケット指標

←FOMCは「適切に行動」削除、3回の予防的利下げでいったん中立へ 10/31(木)
→シカゴ連銀全米活動指数は過去平均を下回る低迷状態継続 10/29(火)
→プラチナ価格は9年半ぶり急反発で4年越しの下降チャネル脱出へ 10/28(月)
→ドイツIFO景況感、期待指数と製造業の反発で底入れに望み 10/26(土)

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