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ドイツIFO景況感、期待指数と製造業の反発で底入れに望み
更新日:2019年10月26日(土)
IFOドイツ企業景況感指数 2019年10月IHSマークイットが前日発表したドイツの製造業PMI、総合PMIの10月速報値が底入れの可能性を示したのに続き、IFO経済研究所がこの日発表したドイツ企業の景況感指数でも、10月は底入れの可能性を示す結果となりました。
景況感指数は8月に94.3と6年9カ月ぶり低水準を記録して小反発、9-10月は94.6で横ばい推移。現況指数も8月に97.4で4年9カ月ぶり低水準。9月には98.6へと反発も10月は97.8へと反落。どちらもこの2カ月で低水準の更新こそないものの、反発基調も続かない微妙な状況ではあります。

期待指数は9月に90.9と、10年3カ月ぶりの低水準となっていましたが、10月は91.5へと小反発。7カ月ぶりの反発となりました。
強いて言えば、期待指数の反発が今後の見通し回復へとつながる兆しとなった可能性もありそうです。
これまでも、期待指数は景況感指数と現況指数に先行する形でピークアウト、ボトムアウトを繰り返してきました。今回も期待指数の反発基調が続けば、ここまで反発し切れていない現況指数も、景況感指数も追随する形になる可能性もありそうです。

IFOドイツ企業景況感指数・業種別 2019年10月業種別指数でも、底入れの可能性をサポートしそうな兆候も見られます。
これまで急降下状態が続いた製造業は、9年9カ月ぶり低水準となった9月の-6.4から、10月は-5.5へと5カ月ぶりに反発。0.9ポイントの反発は昨年8月(+1.2)以来、1年2カ月ぶりの急反発となっています。
製造業と同様にマイナス圏へと落ち込んでいる貿易関連も、6年2カ月ぶり低水準となった9月の-3.7から、10月は-3.3へと4カ月ぶりに反発。

卸売は4年10カ月ぶり低水準、小売と建設業はいずれも8カ月ぶり低水準など、減速基調が続くセクターもありますが、これまでトレンドを牽引したきた製造業と貿易の底入れ、反発への可能性は期待感を高める兆候にはなりそうです。

ドイツ経済は第3四半期のマイナス成長とリセッション入りは避け難い状況にはありますが、第4四半期には若干の拡大基調へと回復するとの見方も出てきているようです。なお、IFOの景況感指数では昨年夏、今年春にも反発の兆しとなりながらも後が続かず、大きく落ち込んできた経緯もあります。3度目の正直となるか、2度あることは・・・となるか、ドイツにとっては正念場の第4四半期、重要な分岐点を迎えています。

NY金・日足チャート 2019/9/23 - 10/2525日のNY金相場は+0.6ドル、0.04%の小幅高で3日続伸。前日1500ドル台へと水準を切り上げて短期小幅保ち合いを上方ブレイクしたことで、その勢いに乗って上値トライの展開へ。月末FOMCでの追加利上げ確率90%超を維持する状況も背景にNY朝にかけて急騰局面を形成すると1520ドルまで上昇。しかし、フライング気味の買い先行の流れには厚みも乏しく、利益確定売りも出やすい様子も。ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表が中国の劉鶴副首相との電話会談後に「複数の分野で最終決着に近づいている」との声明を発表したことで株高・ドル高の流れが強まったこともあり、NY午後にかけては1510ドル割れへと急反落。結果的に行って来いとなり、9月初旬の高値から続く中期三角保ち合い上抜けには失敗した形にも。利上げ打ち止め観測も台頭しており、短期的には1530ドル台までの上値トライ再開の可能性を残しながら、FOMC後に流れが変わって下方ブレイクへと向かう可能性も警戒され、1480ドルを割り込むようなら大幅調整で1440ドル台が次の下値目安にも。
週間ベースでは+11.2ドル、0.75%の続伸。

NYプラチナ・日足チャート 2019/9/23 - 10/25NYプラチナは+8.2ドル、0.89%高となって4日続伸で9月26日(936.1)以来、1カ月ぶりの高値水準。前日NY市場での行って来いの展開は920ドル前半で下げ渋り、NY金の堅調推移に追随。欧州時間に930ドルを回復するとNY朝には940ドル台へと一段高。短期上値目標940ドル台に到達したことによる一服感もあり、急反落のNY金にも追随する形となって930ドル付近へと、またしても行って来い。9月初旬高値を起点とする上値抵抗線を上抜けた状態は維持しており、中期的な堅調地合を維持していくためには920ドルがサポート目安にも。
週間ベースでは+37.4ドル、4.17%の反発。上げ幅としては8月26日からの週(+76.4ドル、8.93%)以来8週ぶりで今年4番目の大幅高。

ドル円・日足チャート 2019/9/23 - 10/25ドル円はわずかに5銭程度のドル高円安で小反発。この日の変動値幅も30銭に満たず、年間平均の半分にとどまる小動きが継続。FOMCを前に方向感を見出しにくい状況からボラティリティは低下したまま。欧州時間につけた安値108円50銭は前日安値と重なり、NYダウが200ドル超の反発局面を形成したNY時間の連れ高でつけた高値108円70銭台もほぼ前日高値と同水準。108円半ばから70銭台までの小幅保ち合いでの横ばい推移が続く中立状態の方向感は、FOMCで利下げ打ち止めが示唆されるようならドル高方向へ。109円方向へと動き出せば109円半ばまでが次の上値目標に。利下げ継続見通しが優勢となるようだと流れは円高方向にも、108円前半へと向かうようなら107円台半ばまでが次の下値目安にも。
週間ベースでは+0.23円、0.21%の小幅高で3週続伸。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場10/25終値とチャート

2019年10月26日(土)時点の相場
国内金:5,708 円 10/25(金) ▲40(0.71%)
国内プラチナ:3,512 円 10/25(金) ▲17(0.49%)
NY金:1,505.3 ドル 10/25(金) ▲0.6(0.04%)
NYプラチナ:933.3 ドル 10/25(金) ▲8.2(0.89%)
ドル円:108.66 円 10/25(金) ▲0.05(0.05%)
→10/25(金)のその他主要マーケット指標

←プラチナ価格は9年半ぶり急反発で4年越しの下降チャネル脱出へ 10/28(月)
→ドイツ製造業PMIは10月速報で下げ渋り、サービス業は低迷 10/25(金)
→ドラギECB総裁退任月、ユーロ圏消費者信頼感指数も今年最低 10/24(木)
→リッチモンド連銀製造業指数は急反発も、賃金指数は急低下 10/23(水)

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