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中国の自動車販売台数は17カ月連続前年割れ、年間でも続落へ
更新日:2019年12月11日(水)
中国・自動車販売台数 2019年11月中国では11月の自動車販売台数が245.7万台となり、4カ月連続の増加で3月(252万台)以来、8カ月ぶりの高水準。短期的には回復基調となってはいますが、昨年7月以降は17カ月連続前年割れ。
直近6カ月では前年比マイナスの比率は1桁台へと縮小してはいますが、11月でも前年比-3.56%と、なかなかプラス圏回復とはいきません。
仮に12月が前年と同じ台数まで回復した場合でも、年間の販売台数は2575.78万台となり、2018年の年間販売台数2804万台を大きく下回ります。20年ぶりの前年割れとなった2018年は前年比-3.1%となっていましたが、2019年は前年比-8.1%の大幅減での続落、ということになります。

年央頃には「年後半には回復見込み」との見方もありましたが、年後半も前年割れの状態からは脱出できなかったようです。排ガス規制に加え、プラグイン・ハイブリッド(PHV)や電気自動車、燃料電池車などの新エネルギー車(NEV)への助成金縮小なとも影響したようで、年後半にはNEVの販売台数も前年割れが続いているようです。

米国でも今年1月から6月までは前年割れが続き、9-10月にも前年割れとなっていましたが、11月には前年比+1.9%へとプラス圏回復。ドイツでは昨年9月から今年1月まで5カ月連続の前年割れと落ち込みましたが、それ以降は4月と6月を除いて前年比プラス、足下11月までは5カ月連続での前年比プラスと意外にも好調。

自動車販売台数の推移では、中国の落ち込みが際立っています。

NY金・日足チャート 2019/11/5 - 12/1010日のNY金相場は+3.2ドル、0.22%の小幅高で3日ぶりの反発。欧州株安・ユーロ高でドル安の流れとなった欧州時間には1460ドル台半ばから1470ドル台へと上昇。米株の伸び悩みにもサポートされたのもNY朝まで。米国が15日発動予定の対中追加関税を先送りするという中国当局者の見方が伝えられるなどして急失速、その一方でクドローNEC委員長の「依然として(発動を)検討している」発言などもあり、情報錯綜。15日までの状況次第という不透明感も続くものの、市場の見方としては先送り優勢の様子も。NY金の反発も限定的にとどまり、1460ドル台後半を中心に揉み合い状態に。FOMCから始まるイベントにも15日までは1450ドルから1480ドルまでのレンジ内での推移が予想されるものの、英総選挙で予想外の結果となるようだと波乱の展開となって一時的には急騰も。上抜けの場合には1520ドルまでが目安に。

NYプラチナ・日足チャート 2019/11/5 - 12/10NYプラチナは+24.1ドル、2.68%の大幅高となって5日ぶりの反発。10月23日(+26.4ドル、2.95%)以来、1カ月半ぶりの急騰で上昇率では今年8番目。水準としては11月6日(931.7)以来、1カ月ぶりの高値水準に。南アフリカでは週末の豪雨を受けて今週も計画停電となり、慢性的な電力不足による経済への影響も懸念されて南アランド安が進行するなかでの急騰は、供給懸念も連想された可能性も。市場全体が様子見状態のなかで単独のレンジブレイクとなり、NY引け後には920ドルを割れる場面もあり、巻き戻しの展開も警戒される反面、可能性としては上値トライへの流れが続けば11月高値960ドル近辺までが当面の上値目標にも。

ドル円・日足チャート 2019/11/6 - 12/10ドル円は15銭程のドル高円安となって続伸。ドル安の流れとなった欧州時間に108円50銭近辺まで下げたのがこの日の安値となり、NY時間にかけては小幅に乱高下をはさみながらも108円70銭台まで上昇。重要イベントウィークでの様子見状態が続くなか、焦点は米国の対中関税第4弾の発動有無に集中する様子もあり、この日も「不明」と「見送り」との情報が交錯。それでも米中双方ともに関税引き下げを含む見送り、もしくは先送りに向けて鋭意交渉中との見方が優勢となり、今朝の東京市場でも一時108円80銭台まで上昇。その一方で英総選挙の世論調査では保守党のリード縮小が伝えられてポンドが急落する場面もあり、予想外の事態への警戒感も。200日移動平均線(108.82)から109円近辺までが引き続き抵抗水準となり、超えると109円台後半へと上値を伸ばすような展開にも。108円半ばを割り込めば107円台前半も視野に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場12/10終値とチャート

11日の国内金価格は+25円、0.45%上昇。9月30日には5566円、11月26日には5569円、そして12月9日と10日の5565円、5560円台で反発するのは3度めとなり、今後の重要な節目水準の一つとなる可能性も。ただし、反発の流れがさらに続くような状況でもなく、目先はイベントドリブンで5560円から5630円台までのレンジを中心に乱高下も、15日以降にはどちらかへと抜け出して新たな短期トレンド形成の動きとなる可能性も。イベント的にはリスク選好方向の結果が若干優勢とも予想され、下方リスクがわずかに優勢か。あらためて5560円のサポートを割れると9月安値5520円近辺が下値目安に。上方ブレイクの暁には今年高値更新トライへも。

プラチナ価格は+94円、2.78%の大幅高となって5日ぶりの反発。下げ渋り続けたNYプラチナが上方向へ解き放たれる形で急騰したことにより、ようやく巻き戻しの展開に。9月3日には3381円、10月16日にも3381円、そして今回は3386円。3380円台では3度サポートされて反発、押し目を形成し、9月5日には3584円の今年高値まで上昇。11月5日には3548円の11月高値まで上昇。今回も既に12月高値へと上昇した状態でもあり、一服感となる可能性も。ただし、流れとしては保ち合い下方ブレイクから巻き戻しての上方ブレイクとなり、一段高への可能性も。NYプラチナの上値トライが続くようなら、当面の上値目標は今年高値更新、3600円の大台トライへも。
※参考:金プラチナ国内価格12/11とチャート

2019年12月11日(水)時点の相場
国内金:5,590 円 12/11(水) ▲25(0.45%)
国内プラチナ:3,480 円 12/11(水) ▲94(2.78%)
NY金:1,468.1 ドル 12/10(火) ▲3.2(0.22%)
NYプラチナ:922.6 ドル 12/10(火) ▲24.1(2.68%)
ドル円:108.76 円 12/10(火) ▲0.16(0.15%)
→12/10(火)のその他主要マーケット指標

←5年ぶり12月利上げ打ち止め、利下げも打ち止めで2020年中立へ 12/12(木)
→ドイツ10月輸出は予想外に過去最大、内需の弱さ鮮明に 12/10(火)
→雇用統計で急落の金価格、低インフレでサポートも 12/09(月)
→米11月雇用統計は予想以上の好結果、賃金上昇率は減速基調 12/07(土)

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