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米住宅市場の5月回復基調は限定的、6月には加速見込み?
更新日:2020年06月18日(木)
米住宅着工件数と許可件数 2020年5月米商務省が発表した5月の住宅着工件数は97.4万戸。2015年2月(88.6)以来5年2ヵ月ぶり低水準となった4月の93.4万戸からは小幅に増加したものの、市場予想の110万戸を大幅に下回る水準。5月の回復基調は限定的に留まりました。
前月比では+4.28%となり、1984年3月(-26.42)以来、36年1ヵ月ぶりで1959年の調査開始以降では2番めの急減となった4月の-26.40%からは急回復。前月比プラス圏回復は1月以来4ヵ月ぶり。

着工件数の先行指標となる建設許可件数は122万戸。市場予想の124.5万戸には届かなかったものの、5年3ヵ月ぶり低水準となっていた4月の106.6万戸からは+14.45%の急増。
2008年6月(前月比+18.59%)以来、11年11ヵ月ぶりの大幅増。
なお、着工件数の長期平均は142.8万戸、建設許可件数の長期平均は135.6万戸。いずれも大きく下回る水準。

全米住宅建設業者協会が前日発表した、業界の景況感を示すソフトデータ、NAHB住宅市場指数では、3月までの70ポイント台から4月に7年10ヵ月ぶり低水準となる30ポイントへと急落。その後5月は37と小幅反発、6月には58ポイントへと回復基調加速の兆候を示していました。

建設許可件数が5月に急回復したことと合わせ、6月には住宅着工件数も回復基調加速へ、の条件は揃ったことにはなります。

NY金・日足チャート 2020/5/13 - 6/1717日のNY金相場は-0.9ドル、0.05%の小反落。下に行って来いの展開で1730ドル台半ばを維持。時間外には抵抗水準1740ドル手前まで上昇して戻り売り、株高とドル高の流れとなった欧州時間には20ドル余り水準を切り下げて一時1720ドル割れ。しかし20日移動平均線(1727.3)を下回る水準では押し目買い圧力も強く、NY朝には1730ドル台半ばを回復。テキサス州での入院者数の急増なども市場の警戒材料に。また、この日はボルトン前大統領補佐官の暴露本の内容から、トランプ大統領が再選を意識して中国・習近平主席に擦り寄っていたことなどが伝えられ、株高政策を推進してきたトランプ政権にとってはマイナス材料が絶えない状況となり、米株高に一服の様子も。NY金にとってはサポートにもなり、下ヒゲ十字線を形成し、上値トライ再開のチャンスをうかがう様子も。ただし現状はまだ上値も重く、1740ドルの抵抗感は増し、1720ドル台でのサポートはなんとか継続状態。レンジを上方向に抜け出せば1760ドル付近まで、下方向なら1700ドル付近までが目安に。

NYプラチナ・日足チャート 2020/5/13 - 6/17NYプラチナは3日ぶりの反落で-5.7ドル、0.68%安。金に連れて軟調推移となった時間外には820ドル台後半へ、10ドル余りの下落。NY朝の反発局面では840ドル台半ばまで、20ドル弱の反発もこれを維持できず、午後には米株の軟調推移に同調するように830ドル台半ばへと反落。810ドル台から860ドル台までのレンジ半ばで方向感のなさを示す十字線を形成。上方向に抜け出せば890ドル付近までの上昇余地も、下方向に抜け出せば790ドル前後までが下値余地に。

ドル円・日足チャート 2020/5/14 - 6/17ドル円は30銭余りのドル安円高、0.32%の続落。東京時間朝に株安に連れて107円40銭台から10銭台まで急落すると、これを上下限とするレンジで欧州時間まで保ち合い推移。米国での感染第2波懸念が強まり、株安の流れとともに米10年債利回り低下となったNY午後には107円割れへと一段安。今朝の東京時間には107円が抵抗線に切り替わる形にもなって戻り売りの展開、株安とともに106円70銭台まで下降中。106円80銭のサポートを回復できれば107円台半ばまでの保ち合いレンジを維持も、回復できなければ一段安の展開へ、5月安値圏、106円割れを試すような展開にも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場6/17終値とチャート

18日の国内金価格は-18円、0.28%安で3日続落。6月12日(6489)以来1週間ぶりの安値となり、高値保ち合い下放れ警戒水準に。足下では米国内での感染再拡大への警戒感などから円高圧力が強まる状況にもなり、このままズルズルと水準を切り下げる展開となって6480円台を割れると、1ヵ月余り続いた高値圏での保ち合いが崩れる形に。そうなれば大幅調整の展開となる確率は高まり、当面の下値目安は5月安値圏6320円近辺まで。逆にNY金が高値再トライへと向かうようなら追随する展開となって6540円の節目との攻防へ、これも上抜けるようなら最高値再更新トライへ。

プラチナ価格は-31円、1%の続落。下落基調の90日移動平均線(3109)にしっかり上値を押さえられての戻り売りパターンを形成、このまま3050円の節目を割り込むようだと一段安の展開となり、3000円の大台ライン近辺までが下値目安に。90日線を超えて3120円超へと反発できれば流れも変わり、3180円近辺までを目安に上値を伸ばす展開にも。
※参考:金プラチナ国内価格6/18とチャート

2020年06月18日(木)時点の相場
国内金:6,492 円 6/18(木) ▼18(0.28%)
国内プラチナ:3,058 円 6/18(木) ▼31(1.00%)
NY金:1,735.6 ドル 6/17(水) ▼0.9(0.05%)
NYプラチナ:838.2 ドル 6/17(水) ▼5.7(0.68%)
ドル円:107.03 円 6/17(水) ▼0.34(0.32%)
→6/17(水)のその他主要マーケット指標

←米製造業景況感はV字回復、労働市場はスウッシュ回復 06/19(金)
→米小売売上高は5月に過去最大の急増、しかし回復には時間も 06/17(水)
→NY連銀製造業景況感は過去最大の急騰でV字回復をサポート? 06/16(火)
→国内金価格の長期上値目標=6954円? 06/15(月)

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