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★金プラチナ短期相場観★

米鉱工業生産は回復率50%到達、も回復ペースは鈍化
更新日:2020年09月16日(水)
米・鉱工業生産 2020年8月NY連銀が発表した9月の製造業景況指数は市場予想の6.5程度を大幅に上回る17.0。8月の3.7から急騰。1年8ヵ月ぶり高水準となった7月の17.2とほぼ同水準となり、新規受注や出荷、雇用なども改善傾向を示し、半年先の見通しも6月以来の高水準へと上昇。
プラス圏を回復した7月以降の景況感回復は順調に続く様子を示します。

夏場の好結果を示したソフトデータに対し、ハードデータやや夏バテ気味。
FRBが発表した8月の鉱工業生産は、前月比+0.4%。60年ぶり急騰となった6月の前月比+6.1%から、7月の+3.5%を経て、過去最大の落ち込みとなった4月(-12.9%)以来、回復フェーズとなった5月以降では最低水準。

鉱工業生産指数としては2012年平均の100ポイントには7月に到達し、8月は101ポイント台へとわずかに上昇。前年比では昨年9月以降、12ヵ月連続の前年割れ。3月の前年比-4.7%を経て4-6月のマイナス10%超の急激な落ち込みから7-8月は-7.4%、-7.7%と若干の緩和傾向も7%超の落ち込みは5ヵ月連続。
2月との比較でも8月は-7.26%となり、2月から4月までの指数の落ち込みに対して、それ以降8月までの回復率は56.6%。
米国の鉱工業生産はコロナのロックダウンで失ったうちの半分を取り戻した時点で、回復ペースは鈍化。

同じ日に中国国家統計局が発表した中国の8月鉱工業生産は前年比+5.6%。4月に前年比+3.9%とプラス圏を回復した中国は5-7月は+4%台で推移し、8月には一段と上昇。コロナ前の昨年12月(+5.7%)に迫る水準まで回復。比率だけで見ればほぼ全戻ししたことになっています。

NY金・日足チャート 2020/8/11 - 9/1515日のNY金相場は+2.5ドル、0.13%の小幅続伸。9月1日(1978.9)以来、半月ぶりの高値。時間外には買い先行、1960ドル台半ばからロンドン市場では一時1980ドル台まで上昇。FOMC前のフライングで節目の1970ドルを超えて一段高へ、という流れにはタイミングが悪過ぎ、NY市場にかけては売り戻し。NY午前のうちに1955ドルまで、30ドル弱の急落となり、1960ドル付近に収束。上に行って来いとなって上ヒゲ十字線を形成、FOMC前に上値トライ失敗、反落警戒感を示す足型に。それでも水平状態となりつつある20日移動平均線(1955.7)近辺での保ち合いレンジにサポートされる形にもなり、FOMC後には再度上値トライへと向かう可能性も。ハト派見通しが示されて1970ドルの節目をしっかり上抜ける展開となれば短期トレンドも上方向へ、8月上旬最高値からの戻り高値圏2050ドル近辺までが当面の上値目標に。下方向には1940ドル台が重要なサポート、割れると8月安値1870ドル近辺再トライへ。

NYプラチナ・日足チャート 2020/8/11 - 9/15NYプラチナは+23.5ドル、2.45%の大幅続伸。8月13日(983.0)以来、1ヵ月ぶり高値となり、短期上値目標990ドル近辺にもほぼほぼ到達。ロンドン市場にかけて買い先行となって960ドル台から980ドル台へと堅調推移、NY朝には元の水準へと急落、という展開は金にも同調。しかし、その後の戻り局面ではNY朝の高値をわずかに上回る984ドルまで反発。パラジウムが半年ぶり高値へと急騰して下げ渋った展開に同調。フライングでの目標水準到達により、FOMC後に金が一段高となれば、これにも追随してさらに一段高という欲張りな展開にも。8月高値圏1010ドル台が追加目標。

ドル円・日足チャート 2020/8/12 - 9/15ドル円は30銭弱のドル安円高、0.26%の続落。8月28日(105.36)以来、半月ぶり安値となって下方向への節目105円30銭に到達。東京時間には前日終値付近105円60銭台を中心に小幅もみ合い推移の展開も、欧州時間に105円80銭まで上昇後に戻り売りスタート、ほぼ一本調子で水準を切り下げると105円30銭まで下落。9月のNY連銀製造業景況指数の好結果はスルーされた格好となり、その代わりに8月鉱工業生産の低調な結果もスルー、節目の105円30銭での底堅さを見せてNY時間には105円50銭台までのレンジで揉み合いの展開に。今朝の東京時間にも下限との攻防状態、FOMC後には下方ブレイクの可能性も。3月安値101円20銭台から3月高値111円70銭台までの61.8%戻し、105円20銭台でサポートされなければ、76.4%戻しとなる103円60銭台辺りまでが下値目標に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場9/15終値とチャート

16日の国内金価格は-47円、0.65%の反落。短期小幅保ち合いの下値サポート7240円台をしっかり割り込んでしまったことで、流れとしてはもう一段下値を試す可能性。下値目安は短中期保ち合いレンジ7190円から7270円の下限付近まで。しかし、タイミング的には流れが逆流する可能性もあり、7270円台の節目を突破することになれば上値目標は8月半ばの高値圏7350円近辺まで。

プラチナ価格は+11円、0.31%高で5日続伸。5日続伸は8月以来1ヵ月ぶりで今年4度め(全て5月以降)。8月14日(3592)以来、1ヵ月ぶり高値圏での堅調推移。なにも無ければ調整も入りやすいタイミング。しかし、FONC後に一段高の展開となれば8月半ばの戻り高値圏、3600円の大台ラインが意識される展開にも。
※参考:金プラチナ国内価格9/16とチャート

2020年09月16日(水)時点の相場
国内金:7,227 円 9/16(水) ▼47(0.65%)
国内プラチナ:3,539 円 9/16(水) ▲11(0.31%)
NY金:1,966.2 ドル 9/15(火) ▲2.5(0.13%)
NYプラチナ:982.2 ドル 9/15(火) ▲23.5(2.45%)
ドル円:105.41 円 9/15(火) ▼0.28(0.26%)
→9/15(火)のその他主要マーケット指標

←2023年までゼロ金利継続も、3年後にはインフレ2%到達へ 09/17(木)
→コロナ前に底打ちしていたゼロ賃金の割合は2年半ぶり高水準に 09/15(火)
→短期的な国内政局と長期的な金融政策確認の週 09/14(月)
→CPIもPPIも5ヵ月ぶり高水準、でもPCE平均2%超へは長い道のり 09/12(土)

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