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★金プラチナ短期相場観★

世界の金需要-2020年第3四半期
更新日:2020年10月30日(金)
世界の金需要・四半期推移 2020年第3四半期ワールド・ゴールド・カウンシルのレポートによると、2020年第3四半期の世界の金需要は892.3トン。前期比-124.3トン(-12.2%)、前年同期比では-207.9トン(-18.9%)。5四半期連続の減少で2010年以降では最低水準。
<目的別需要>
■宝飾品:333.0トン※3四半期ぶり高水準 前期比+81.6トン(+32.4%)、前年比-135.2トン(-28.9%)シェア37.3%※3四半期ぶり高水準
■産業用:76.7トン※3四半期ぶり高水準 前期比+9.1トン(+13.4%)、前年比-5.3トン(-6.4%)シェア8.6%※3年ぶり高水準
■投資:494.6トン※3四半期ぶり低水準 前期比-90.9トン(-15.5%)、前年比+86.5トン(+21.2%)シェア55.4%※過去最大となった前期から-2.2%
■中央銀行:-12.1トン※2010年第4四半期(-18.8)以来9年3四半期ぶりの売り越し
※「過去」=2010年以降

金投資需要と金価格・四半期推移 2020年第3四半期<投資需要・内訳>
■現物:222.1トン※2四半期ぶり高水準 前期比+67.7トン(+43.9%)、前年比+72.7トン(+48.7%) 
■ETF:+272.5トン※3四半期ぶり低水準 過去最大となった前期からは-158.6トン(-36.8%)、前年比+13.8トン(+5.3%)
★2011-12年には7四半期連続買い越し後、売り越し転換で金価格は急落。現在、8四半期連続買い越し中。

インドと中国の金消費需要・四半期推移 2020年第3四半期<金消費需要>
現物投資需要と宝飾品需要を合わせた金消費需要は555.0トン 過去最低となった前期からは+149.3トン(+36.8%)、前年比-62.5トン(-10.1%)
★1位中国、2位インドの並びは2四半期連続。中国の宝飾品需要は119.1トンで過去最低となった第1四半期から2四半期続伸。インドは52.8トンで過去最低の前期からは増加。現物投資需要は中国が57.8トンで6四半期ぶり高水準、インドは33.8トンで3四半期ぶり高水準。2カ国合計の金消費需要の世界シェアは47.46%。2四半期ぶり低水準。

世界の金消費需要トップ10ヵ国 2020年第3四半期<世界の金消費大国>
上位10カ国のうち、前期比で増加したのは8ヵ国。ドイツとスイスのみ減少で2ランクダウン。3位浮上のトルコは過去最安値更新が続く通貨安を背景に金への需要が高まり、7年1四半期ぶり高水準となって2ランクアップ。ロシアは7ランクアップでランクイン。価格水準の過去最高値更新が続いた中で逆張り志向の日本でも+1.67トンと2四半期連続買い越し。2四半期連続売り越しとなったタイは-43.8トン。
<需給バランス>
リサイクルは376.1トンとなって2012年第4四半期(394.2)以来7年3四半期ぶりの高水準。鉱山産出分と合わせた総供給量は1223.6トンとなり、4四半期ぶり高水準。
需給バランスは7四半期連続の供給過剰で過去最大となる+352.35トン。

NY金・日足チャート 2020/9/25 - 10/2929日のNY金相場は-11.2ドル、0.6%の続落で9月25日(1866.3)以来、1ヵ月ぶり安値での一段安。時間外での高値1885ドルは前日急落後の自律反発でつけた高値と同水準。これまでの保ち合い下限1890ドルが抵抗水準に切り替わったことを確認する形となってロンドン市場にかけて戻り売り。欧州各地での感染拡大とロックダウン、制限措置拡大に加え、ECB理事会後の会見でラガルド総裁は「短期的な見通しは明らかに悪化」していることを危惧し、「12月に新たな金融緩和パッケージで合意することはほぼ疑いない」と追加緩和を示唆。ユーロドルも1ヵ月ぶり安値へと下落基調を強めた流れに連れ、NY朝には一時1860ドル割れ。欧米株が反発し、米10年債利回りも再び0.8%台へと大幅反発したことも重石となったものの、NY午後にはドル高一服とともに1860ドル台で下げ渋り。短期下値目安9月安値1850ドルから3月-8月の38.2%戻し(1845.4)近辺まで、若干の下げ余地も。

NYプラチナ・日足チャート 2020/9/25 - 10/29NYプラチナは-25.5ドル、2.91%の大幅続落。これまでのサポート水準870ドル台と200日移動平均線(871.3)が抵抗水準となり、ロンドン・NY市場にかけて戻り売りの展開となって金に追随。NY朝には下値目安860ドル前後での揉み合いとなり、NY午後にはもう一段水準を切り下げる形となって850ドルをはさんでの揉み合いに。少し遅れて金に追随し始めたこと、その金に若干の下げ余地も想定されることから多少の行き過ぎも警戒され、9月安値820ドル辺りまでが次の下値目安にも。

ドル円・日足チャート 2020/9/25 - 10/29ドル円は30銭程度のドル高円安、0.3%高となって3日ぶりの反発。東京午後には前日高値104円50銭に上値を押さえられ、欧州時間にかけては株安の流れにも連れて円高優勢となり、104円ちょうど付近まで下落。短期下値目安104円前後に到達すると買い戻しの展開へ、米7-9月期GDP速報が前期比年率+33.1%となり、市場予想を上回って過去最高となったことも株高とドル高をサポート。抵抗感も強まり始めていた104円50銭を突破すると104円70銭台まで上昇。目標到達で下値トライ一服となり、7月末と9月末と今回で104円付近の安値を3度つけるトリプルボトムとなって強めのサポートとなる可能性も。目先は104円30銭を下値サポートに105円までが主要レンジに。下値サポートを割れて下値トライ再開となれば104円割れを試しに行く展開も、下値目安は103円台後半まで。上限突破できれば105円台後半までが上値目安に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場10/29終値とチャート

30日の国内金価格は-34円、0.49%安となって3日続落。複数の節目を突き抜けて7月21日(6845)以来3ヵ月ぶり安値水準での一段安。短期的な流れとしては一服感も生じやすいところ、しかしNY金に若干の下げ余地も想定されることからもう一段の下値警戒感も。さらなる下値警戒水準としては7月の急騰前の押し目水準6750円台辺りまで。
週間ベースでは-155円、2.21%安で3週続落。月間では-181円、2.57%の続落。月間での続落は昨年5月以来。

プラチナ価格は-49円、1.53%安で4日続落。9月24日(3133)以来、1ヵ月ぶりの安値となって主要レンジ維持に失敗、下限3180円をブレイク。NY金の下げ余地が一服感もあったNYプラチナの水準を押し下げ、国内価格の下押し圧力にも。当面の下値目安は6月後半の保ち合い水準3070円辺りまで。
週間ベースでは-113円、3.46%の反落。月間では-125円、3.82%の続落。
※参考:金プラチナ国内価格10/30とチャート

2020年10月30日(金)時点の相場
国内金:6,856 円 10/30(金) ▼34(0.49%)
国内プラチナ:3,149 円 10/30(金) ▼49(1.53%)
NY金:1,868.0 ドル 10/29(木) ▼11.2(0.60%)
NYプラチナ:849.5 ドル 10/29(木) ▼25.5(2.91%)
ドル円:104.61 円 10/29(木) ▲0.31(0.30%)
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