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二転三転、トランプも失速、ADP雇用回復基調も失速
更新日:2020年11月05日(木)
コロナ後の米雇用回復状況 NFP×ADP 2020年10月混戦の米大統領選、事前の大方の予想では世論調査でも多数の専門家とされる人々の予想でもバイデン氏優勢との見方が大勢。民主党の下院過半数維持に加えて上院過半数獲得も含めてトリプルブルーとの予想も多数聞かれた状態から、開票スタートとともに事態急変。激戦州でのトランプ大統領の躍進が目立ち、フロリダやテキサスなどの南部激戦州ではトランプ勝利となって「またか」との声も。
しかし、開票2日めになって北部激戦州、ウィスコンシン、ミシガンなどでは郵便投票分の開票が進むに連れてバイデン氏が逆転、一部メディアなどでは既にバイデン氏勝利も伝えられ、文字通りレッドミラージュの様相にも。
トランプ陣営は再集計要求や法廷闘争などに出る構えも見られ、最終結果確定に向けては若干の波乱と時間も要する可能性も残りそうです。
またしても急激な躍進を見せたトランプ大統領でしたが、終盤(と思われる状況)にきて、失速してしまいました。

米国の雇用回復基調も失速しています。
ADPの雇用リポートによれば、10月の民間雇用者数は前月比+36.5万人にとどまり、市場予想の65万人程度を大幅に下回り、9月の+75.3万人からも急減、3ヵ月ぶりの低水準となりました。
3-4月で失った雇用者数-1971.1万人に対して、5月以降の回復で-1006.9万人まで縮小。回復率にすると48.9%。7月に40.8%に到達して以来、4ヵ月連続の40%台にとどまります。

結局、大統領選までに合意できなかった追加経済対策もさらに先延ばしの様相にもなり、大統領選の結果確定も先延ばしとなるようなら、米国の雇用回復の失速状態はますます深刻となりそうです。

NY金・日足チャート 2020/10/1 - 11/44日のNY金相場は-14.2ドル、0.74%安で4日ぶりの反落。大統領選の開票動向睨みで乱高下の展開に。時間外、開票直前には1910ドル台後半へと水準を切り上げて節目超え。しかし開票スタートとともに激戦州でのトランプ大統領優勢、予想外の接戦模様に1880ドル付近まで30ドル超の急反落。早々にこの日の高値と安値をつけるとドル高の巻き戻し、急騰した米10年債利回りの急低下などの動きに合わせて急反発も1900ドル前後までのレンジで揉み合い状態に。NY朝にかけて再びバイデン氏優勢の状況に株高ドル安の流れが強まると、1910ドル台の節目へと再浮上。しかし株高の勢いにも押される形で伸び悩み、NY引けにかけては1900ドルの大台をはさんでの揉み合いへとレンジを縮小。目先、1910ドル台のレンジ上限を突破できれば9月半ばの戻り高値1980ドル台までが上値目標に。1860ドル台のサポートを割り込むようなことがあれば1800ドル前後までが下値目安に。

NYプラチナ・日足チャート 2020/10/1 - 11/4NYプラチナは-4.9ドル、0.56%安で3日ぶりの反落。時間外には金の急落に追随、880ドルから850ドルへと30ドルの連れ安。860ドル台へと急反発後の乱高下では再度850ドルの安値をつけて超短期ダブルボトムを形成、ロンドン・NY市場にかけての反発局面でネックラインの865ドルを超えるとさらに15ドルの上昇でNY市場では880ドル台へと再上昇。ただし、これも維持できずNY引けにかけては870ドル台での揉み合いに。それでも短期的な流れとしては反発方向優勢に。890ドルの節目を上抜けると910ドル台へと一段高にも。

ドル円・日足チャート 2020/10/1 - 11/4ドル円は前日からほぼ変わらず104円50銭付近で横ばい推移。東京午前の時間帯にはトランプ優勢の開票状況を受けて株価急落とドル高のリスク回避的な流れとなり、10月21日(105.50)以来2週間ぶり高値となる105円30銭台まで急騰。しかし接戦状態の開票状況に流れは反転、東京午後には104円70銭台まで反落も、欧州時間には105円をはさんでの揉み合いに。NY時間にかけてはバイデン氏優勢の流れとともに株高ドル安の流れが強まり、節目の105円ラインに上値を押さえられる形にもなって一時104円10銭台まで急落。しかし104円30銭のサポート割れで下げ渋ると、104円40銭台を中心に揉み合いの様相に。今朝の東京市場でもバイデン氏が勝利に近づく状況を受けて株高ドル安優勢となって104円30銭の攻防へ。目先、サポートを割れると103円台半ば辺りまでが下値目安に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場11/4終値とチャート

5日の国内金価格は-31円、0.44%安となって3日ぶりの反落。1週間ぶり7000円の大台維持に失敗、右肩下がりの21日移動平均線(7012)に押さえられて上値を切り下げる形にも。それでも調整局面を終えて反発方向への流れがスタートし始めた兆しもあり、7000円の大台から21日線付近、7010円超へと抜け出すことができれば一段高へも。そうなれば上値目標は9月後半の戻り高値7090円台へ。

プラチナ価格は-6円、0.19%の小幅反落。3200円の大台目前で失速、重なり合うように下落する9-21日移動平均線(3206-3213)に上値を押さえられるような形にもなり、短期的な地合い回復に向けて反発の勢いを強めるか、それとも下値トライ再開かの重要な攻防状態にも。
※参考:金プラチナ国内価格11/5とチャート

2020年11月05日(木)時点の相場
国内金:6,972 円 11/5(木) ▼31(0.44%)
国内プラチナ:3,192 円 11/5(木) ▼6(0.19%)
NY金:1,896.2 ドル 11/4(水) ▼14.2(0.74%)
NYプラチナ:870.1 ドル 11/4(水) ▼4.9(0.56%)
ドル円:104.51 円 11/4(水) ▲0.01(0.01%)
→11/4(水)のその他主要マーケット指標

←終わらない米大統領選、止まらない失業保険申請 11/06(金)
→トリプルブルーを織り込んで株高ドル安進行、金も連れ高 11/04(水)
→ドイツ独走で牽引、ユーロ圏製造業PMIは2年3ヵ月ぶり高水準 11/03(火)
→国内金価格は最高値から10%下落して調整局面入り 11/02(月)

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