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★金プラチナ短期相場観★

終わらない米大統領選、止まらない失業保険申請
更新日:2020年11月06日(金)
米・新規失業保険申請件数と継続受給者数 2020年10月31日までの週バイデン氏の選挙人獲得数が253、あるいは264とするメディアもあり、過半数となる当確ライン270に迫り、トランプ大統領の214を大きく引き離す状況となり、激戦州のペンシルベニアでも郵便投票分やフィラデルフィアの都市部の開票が進む大詰めとなってバイデン氏が猛追。ジョージア週でも最終段階にきてほぼバイデン氏が追いつく状況にも。一部では、最終結果ではバイデン氏大勝も、との見方も出るほどで大勢はほぼ確定の様相に。
それでもトランプ陣営は集計を巡る不満を訴え、法廷闘争へと動き出し、激戦州での序盤の自身のリードが急縮小していく様に我慢ならない様子。
最終的に集計結果が出揃う時期もまだ不透明なところもあり、実際に法廷闘争となればさらに最終結果先送りにもならないとも限りません。

バイデン陣営の新政権への準備もスタートするなか、米国の大統領選はなかなか終わりません。
なお、上院議席数も事前予想の民主党の過半数奪取は失敗、共和党の過半数維持が濃厚となり、下院での民主党過半数維持と合わせ、ねじれ状態は継続確実の状況に。
これに伴い、当初の民主党優勢への思惑からブルーウェーブ期待となって大型財政出動が見込まれ、米長期金利が急騰した流れは急速に巻き戻され、米財政赤字懸念払拭などとも相まってリスク選好の流れが一段と進行する状態に。
急騰しかけた長期金利の急速な巻き戻しとドル安の流れが一段と進行したことで、株高のなかでも金も急騰の展開に。

なお、この日労働省が発表した週間新規失業保険申請件数は75.1万件となり、市場予想よりは多かったものの3週連続の減少となって3月中旬以来の低水準。継続受給者数も6週連続の減少となってやはり3月半ば以来の低水準に。
それでも失業保険の新規申請件数はコロナ前の最大69.5万件をまだ上回り、継続受給者数もコロナ前の最大663.5万人を大幅に上回る水準。
失業保険の申請も、まだまだ止まりません。

NY金・日足チャート 2020/10/2 - 11/55日のNY金相場は+50.6ドル、2.67%の大幅反発。上昇率では4月22日(+50.5ドル、2.99%)以来6ヵ月半ぶり、今年8番めの急騰。水準としては9月18日(1962.1)以来、1ヵ月半ぶりの高値。バイデン氏優勢と上院での共和党過半数も濃厚となり、ねじれ継続見込みを背景にリスク選好のドル安の流れが一段と進行、株高の流れも続くなかで急騰局面を形成。1900ドル台でスタートした時間外から大台を割れることなく、ほぼ押し目なしの状態で水準を切り上げるとロンドン市場では1910ドル台の節目との攻防へ、これを突破するとNY朝にはここまでの10月高値1930ドル台へ、これも若干の揉み合いを経て上抜けると1950ドル台へと急騰。現状維持のFOMCでは緩和スタンス継続でNY引け後にかけても1940ドル台での揉み合いを維持。1910ドル台の節目突破に伴う上値目標1980ドル台を目指す流れがスタートし、雇用統計を前に一服状態。下値は1890ドル台が当面のサポートに。

NYプラチナ・日足チャート 2020/10/2 - 11/5NYプラチナは+29.8ドル、3.42%の大幅反発。200日移動平均線(867.7)超えを維持した状態で時間外から金の急騰局面に追随、870ドルを割れることなくロンドン市場では880ドル台、NY市場では890ドル台から900ドルの大台へと上昇。一時910ドルまで急騰し、890ドルの節目上抜けに伴う上値目標に到達。目標到達による一服感からわずかに上昇軌道の90日移動平均線(906.3)上抜けも維持できず、このラインがいったん抵抗線となってしまった可能性も残し、NY引けにかけては900ドル割れ。流れは好転も、多少の調整も入りやすい展開にも。ただしNY金の一段高への可能性に引っ張られる可能性も。

ドル円・日足チャート 2020/10/2 - 11/5ドル円はほぼ1円のドル安円高、0.97%の大幅反落。3月9日(102.14)以来、8ヵ月ぶりの安値。バイデン氏の過半数が近づく状況に政局の不透明感解消への思惑からもリスク選好の流れとなって株高ドル安、円安の流れとなり、ドル円ではドル安円高へと大きく傾斜。欧州時間までは104円30銭の下値サポート付近で耐える展開も、FOMCでの大規模緩和継続に伴うドル安も意識されてNY時間には節目を割り込んで104円割れへと急落。現状維持のFOMC後にはパウエルFRB議長がコロナ感染拡大への警戒感と財政追加支援策の必要性を表明し、一時103円40銭台まで下落。104円30銭の節目割れに伴う下値目安103円台半ばに到達したことによる一服感も、雇用統計の結果次第では多少の行き過ぎも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場11/5終値とチャート

6日の国内金価格は+76円、1.09%の大幅反発で10月22日(7065)以来、2週間ぶりの高値。下げ止まった21日移動平均線(7015)を上抜けて短期的な地合いも好転、7010円の節目突破に伴う短期上値目標は9月後半の戻り高値7090円台。中期的には8月の最高値(7676)から10月末安値(6856)までの下げ幅の23.6%戻し(7050)付近に到達しており、短期上値目標に到達できれば10月高値(7142)から38.2%戻し(7169)辺り、7150円近辺が次の節目として意識されることにも。下方向には6970円が当面のサポート、これを割れるようだと10月末安値付近、6860円近辺までが下値目安に。
週間ベースでは+192円、2.8%高で4週ぶりの反発。上げ幅としては8月3日からの週(+480円、6.67%)以来、3ヵ月ぶりの大幅高。

プラチナ価格は+34円、1.07%の反発。9-21日移動平均線(3202-3215)をまとめて上抜け、短期トレンドは反発方向へと傾斜。8月高値(3655)から11月安値(3096)までの23.6%戻し(3228)にほぼ到達し、38.2%戻し(3310)から90日移動平均線(3307)付近が次の目標水準にも。その手前、10月後半高値3280円台が重要な節目となり、これを超えることができれば38.2%戻しは通過点となって3400円の大台を目指す流れとなる可能性も。
週間ベースでは+77円、2.45%の反発。
※参考:金プラチナ国内価格11/6とチャート

2020年11月06日(金)時点の相場
国内金:7,048 円 11/6(金) ▲76(1.09%)
国内プラチナ:3,226 円 11/6(金) ▲34(1.07%)
NY金:1,946.8 ドル 11/5(木) ▲50.6(2.67%)
NYプラチナ:899.9 ドル 11/5(木) ▲29.8(3.42%)
ドル円:103.50 円 11/5(木) ▼1.01(0.97%)
→11/5(木)のその他主要マーケット指標

←激戦州でバイデン逆転、長期失業者の割合は急騰へと反転 11/07(土)
→二転三転、トランプも失速、ADP雇用回復基調も失速 11/05(木)
→トリプルブルーを織り込んで株高ドル安進行、金も連れ高 11/04(水)
→ドイツ独走で牽引、ユーロ圏製造業PMIは2年3ヵ月ぶり高水準 11/03(火)

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