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米中対立、鉱工業生産は中国好調、小売は消費大国の面目躍如
更新日:2020年11月18日(水)
鉱工業生産(前年比)米国vs中国 2020年10月FRBが発表した米10月の鉱工業生産は前月比+1.1%となって市場予想の+1.0%を上回りましたが、前年比では-5.34%となって14ヵ月連続の前年割れ。9月の-6.73%からはマイナス幅を縮小しましたが、コロナ前の2月と比較すると-5.57%と低迷は続きます。
一方、前の日に中国国家統計局が発表した中国の10月鉱工業生産は前年比+6.9%。9月からは横ばい推移となったものの、+6.9%は2年5ヵ月ぶりの高水準。4月時点でプラス圏へと早期回復した後も、徐々に生産ペースは拡大。輸出が堅調となっていることが中国の鉱工業生産の回復基調を支えているようです。

小売売上高(前年比)米国vs中国 2020年10月米商務省が発表した10月の小売売上高は前月比+0.3%となって市場予想の+0.5%を下回りました。ただし、前年比では+5.68%。2年2ヵ月ぶり高水準となった9月の前年比+5.93%からは小幅に減速となりましたが、5ヵ月連続のプラス圏推移、コロナ前の水準を上回るペースには戻っています。
一方、前日に発表された中国の10月小売売上高は前年比+4.3%。9月の+3.3%からはさらにプラス幅を拡大、3ヵ月連続のプラス圏維持。10月は自動車販売が前年比+12.5%と急増し、連休などもあり、国内旅行も回復してきたことなどが大きく貢献したようです。ただしコロナ前、1月の前年比+8.0%と比較してもまだ回復途上。

小売売上高としては早期プラス圏回復した米国の回復ペースが中国を上回り、消費大国の面目躍如、といったところです。
しかし、足下でのコロナ感染急拡大と行動規制対応、大統領選のどさくさで追加経済対策も先伸ばしとなっていること、失業保険の上乗せ措置などの支援策も年内で終了見込みとなっていることなども今後の米国の消費伸び悩み要因となりそうです。

NY金・日足チャート 2020/10/14 - 11/1717日のNY金相場は-2.7ドル、0.14%の小幅安で4日ぶりの反落。前日高値で1898ドルまで上昇し、短期上値目標1900ドルにほぼ到達したことに伴い上値トライは一服。ほぼ終日1880ドル台後半を中心に小幅保ち合い推移の展開に。NY朝に米10月小売売上高が予想を下回ったことを受けて1890ドル台前半まで上昇したのがこの日の高値となり、NY引け後には一時1880ドル割れを試す場面も。それでもドル安と長期金利低下に株高一服などにも下支えされた格好にも。この日の値幅は16.4ドルにとどまり、今年の平均35.3ドルの半分以下。目先は1860ドルが下値サポートで1900ドルを再度試す可能性もあるものの、右肩下がりの20日移動平均線(1895.3)付近に抵抗感も。

NYプラチナ・日足チャート 2020/10/14 - 11/17NYプラチナは+9.6ドル、1.04%高となって4日続伸。9月18日(938.5)以来、2ヵ月ぶりの高値となり、高値では短期上値目標940ドルにしっかり到達。時間外は930ドルラインが上限となって上値を押さえられ、反落警戒感も漂うなか、NY朝の米指標結果を受けてNY金が小幅に上昇した流れをきっかけに930ドルラインを突破。NY市場では930ドル台での保ち合い推移となり、940ドルラインは何度も超えながらもこれを維持することはできず。目標到達による一服感もあり、940ドルラインが当面の上限となる可能性も。ゆるやかに上昇する90日移動平均線(909.6)が下値サポート候補に。
金との価格差は948ドルとなり、7月24日(941.5)以来4ヵ月ぶりの水準まで縮小。

ドル円・日足チャート 2020/10/14 - 11/17ドル円は40銭のドル安円高、0.38%安となって4日続落。104円半ばでの小幅もみ合い推移となった東京市場から、欧州時間にはユーロドル上昇と米10年債利回りの急低下、欧米株の調整などにも連れてドル安円高の流れへ。前日安値104円30銭台では下げ渋る場面もあったもののNY朝には米10月小売売上高の下振れを受けて104円00銭台まで下落。NY終盤には104円20銭付近まで反発も、今朝の東京市場では再び104円ラインとの攻防へ。11月6日安値103円10銭台から11日高値105円60銭台までの61.8%戻し(104.14)を達成した状態となり、この近辺で下げ止まることができないようなら、76.4%戻し(103.77)近辺までが次の下値目安にも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場11/17終値とチャート

18日の国内金価格は-51円、0.73%安で4日ぶりの反落。3日分の上げ幅を吐き出して10月30日(6856)以来、半月ぶりの安値。約1ヵ月前に下抜けた90日移動平均線はわずかながらも上昇軌道を維持して7100円に到達。乖離率は-2.97%となり、3月の乱高下の時に2日ほど-3%台となって以来の水準に拡大。11月安値を更新し、3月安値から8月最高値までの38.2%戻し(6901)となる重要水準を割り込み、逆三尊形成への可能性も消滅。短期的な下値目安は10月安値6850円台まで。

プラチナ価格は-15円、0.45%安となって4日ぶりの反落。今朝にかけての円高の流れがNYプラチナ上昇分を相殺、NYプラチナの短期上値目標到達に追随できず、3420円台辺りを上値目標とした流れは腰折れ。3360円台がいったん目先の抵抗水準となる可能性、下値は90日移動平均線(3325)にサポートされるかどうか。あらためて3360円台を上抜けることができれば3400円の大台再トライへ。
金との価格差は3541円となり、6月24日(3527)以来5ヵ月ぶりの水準まで縮小。
※参考:金プラチナ国内価格11/18とチャート

2020年11月18日(水)時点の相場
国内金:6,890 円 11/18(水) ▼51(0.73%)
国内プラチナ:3,349 円 11/18(水) ▼15(0.45%)
NY金:1,885.1 ドル 11/17(火) ▼2.7(0.14%)
NYプラチナ:937.1 ドル 11/17(火) ▲9.6(1.04%)
ドル円:104.19 円 11/17(火) ▼0.40(0.38%)
→11/17(火)のその他主要マーケット指標

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→ワクチン相場、今度はモデルナから94.5%効果も 11/17(火)
→国内金価格の38.2%戻し、6900円は重要な攻防ライン 11/16(月)
→ミシガン大消費者信頼感、11月はトランプ支持者の期待急落 11/14(土)

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