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★金プラチナ短期相場観★

年末に向け、米欧揃って消費センチメントも急失速
更新日:2020年11月21日(土)
消費者信頼感指数 ユーロ圏×米国 2020年11月欧州委員会が発表したユーロ圏の11月消費者信頼感指数は速報値で-17.6。市場予想の-18.0こそ上回ったものの、10月(-15.5)からは2.1ポイント低下して続落、5月(-18.8)以来半年ぶりの低水準。長期平均-11.2を割り込んで4月に-22.0まで急落後は、6月に-14.7まで急反発、9月には-13.9まで回復したところで失速。年末に向けて再び急低下の兆しのようにも。

回復基調失速は米国でも同様で先日発表されたミシガン大消費者信頼感指数も11月速報値では77。4月の71.8が大底となっての反発基調は夏場に減速、10月の81.8からは4.8ポイントの急反落となっていました。

不名誉にも世界一の感染大国となってしまっている米国の日々の感染者数は増加の一途で、累積感染者数は世界の5分の1。
欧州ではフランス、スペイン、イタリアなどが上位に並び、東欧なども含めた欧州全体では、ロイター報道によれば累積感染者数は1500万人超、米国の1200万人弱を上回って世界最大。人口では世界の10分の1に過ぎない欧州では、世界全体の感染者数の26%を占める状況、とのこと。
人口比で見れば米国の人口は3億人余りなので米国の感染割合のほうが上回ることにはなりますが、いずれにしても米欧合わせて世界全体の感染者数の半分近くを占める状況となっています。

クリスマス商戦も始まる年末に向けて、米欧揃って感染急拡大とともに消費センチメントも急失速となっています。

NY金・日足チャート 2020/10/19 - 11/2020日のNY金相場は+10.9ドル、0.59%高で4日ぶりの反発。時間外は1860ドル台での小幅揉み合い推移も、前日安値からは少しずつ下値を切り上げて反発の兆しのようにも。NY朝にはユーロや円が買われてドル安の流れにも連れて1870ドル台へと小幅に急騰、一時1880ドル付近まで上昇。この日は米ファイザーがワクチンの緊急使用許可を米食品医薬品局(FDA)に申請し、米国では12月から摂取開始の可能性などポジティブ材料もあった一方、緊急融資プログラムを巡る米財務省とFRBの対立が嫌気されて株安の流れとなったことも金のサポートに。9月24日安値1851.0ドル、11月9日安値1848.0ドル、11月19日安値1850.0ドルの逆三尊を維持して下げ渋る状態が続き、調整局面終盤への可能性もチラつくような状況にも。それでも目先は1860ドルから1890ドルまでの主要レンジを維持しての保ち合い傾向はもう少し継続か。ただし下限割れの場合には逆三尊崩れとなって7月後半の急騰前の水準1820ドル近辺までが下値目安に、逆に上限ブレイク成功なら調整終了、1920ドル台辺りまでを短期上値目標に反発局面形成へ。
週間ベースでは-13.8ドル、0.73%の続落。

NYプラチナ・日足チャート 2020/10/19 - 11/20NYプラチナは+5.7ドル、0.6%高となって7日続伸。7日続伸は昨年9月以来1年2ヵ月ぶり。水準としては9月16日(973.5)以来2ヵ月ぶり高値圏での一段高。時間外には950ドル台から960ドル台へと水準を切り上げての保ち合い推移、NY朝には一時970ドル付近まで上昇して急反落、NY引け後には一時950ドル割れを試すなど上昇一服の兆候も。日足では高値圏での十字線となって反落への可能性も示唆。8月高値から9月安値までの61.8%戻し(953.7)付近という水準も落ち着きやすいところ。それでも買われ過ぎが続けば76.4%戻し(984.9)から9月高値(989.5)辺りまでが意識され、調整目安としては50%戻し(928.4)から930ドル近辺。
週間ベースでは+61.2ドル、6.83%の反発。7月20日からの週(+106.4ドル、12.52%)以来、4ヵ月ぶりの大幅高。

ドル円・日足チャート 2020/10/19 - 11/20ドル円は10銭ほどのドル高円安、0.09%高となって7日ぶりの反発。103円70銭から90銭近辺まで、ほぼ20銭ほどの小幅レンジで方向感なく保ち合い推移。変動値幅は今年の平均73銭の3分の1以下。NY午後には103円80銭台半ばで動意も喪失状態に。日足レベルでの反発も限定的となったものの、安値では18日の60銭台を下回らず、19日と同じ70銭付近。11月6日安値103円10銭台から11日高値105円60銭台までの76.4%戻し(103.77)、3月安値101円20銭台から3月高値111円70銭台までの76.4%戻し(103.69)などにも相当し、下げ止まるのには都合の良い水準。次週、動意回復なら上方向には11月の高安61.8%戻し(104.14)辺りが目安に、下方向には103円30銭が比較的重要なサポート。これを割れると102円半ば辺りを目安に下値トライ再開へ。
週間ベースでは-77銭、0.74%の反落。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場11/20終値とチャート

2020年11月21日(土)時点の相場
国内金:6,787 円 11/20(金) ▼40(0.59%)
国内プラチナ:3,407 円 11/20(金) ▲33(0.98%)
NY金:1,872.4 ドル 11/20(金) ▲10.9(0.59%)
NYプラチナ:957.2 ドル 11/20(金) ▲5.7(0.60%)
ドル円:103.86 円 11/20(金) ▲0.09(0.09%)
→11/20(金)のその他主要マーケット指標

←11月PMI速報値は米欧で明暗、ドル高ユーロ安で金も急落 11/24(火)
→プラチナ急騰、価格差急縮小でプラチナと価格差との逆転解消 11/20(金)
→世界のプラチナ需給-2020年第3四半期 11/19(木)
→米中対立、鉱工業生産は中国好調、小売は消費大国の面目躍如 11/18(水)

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