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ユーロ圏12月消費者信頼感指数は予想外の急回復
更新日:2020年12月22日(火)
消費者信頼感指数 ユーロ圏×米国 2020年12月欧州委員会が発表したユーロ圏の12月消費者信頼感指数は-13.9。市場予想の-17.3を大幅に上回り、急失速した11月の-17.6からも急上昇、予想外の急回復となりました。長期平均-11.2にもまだ届かず、コロナ前の-8前後とは大きく乖離した状態にとどまってはいますが、9月と並んでコロナ後の最高水準となっています。

この傾向は先日発表された米ミシガン大消費者信頼感指数の12月速報値でも同様。
12月速報値は81.4。市場予想の76.0を大幅に上回り、やはり急進速していた11月の76.9からも急回復。コロナ後の最高水準となった10月の81.8に次いでコロナ後2番めの高水準。

11月には米欧ともにコロナの感染が急拡大し、ロックダウン対応などから消費センチメントも急失速。12月には米国ではさらに感染拡大、欧州では若干のバラツキはあるもののドイツなどでさらに拡大。それでもワクチン効果による期待感のほうが上回ったようです。
足下ではワクチン接種が欧州でもスタートするとともに、英国発のコロナ変異種の感染拡大で欧州各地で厳戒体制にもなり、強弱材料の攻防状態で新年を迎えることとなり、この指数も回復途上で上下動を繰り返す展開もまだ続くのかもしれません。

NY金・日足チャート 2020/11/16 - 12/2121日のNY金相場は-6.1ドル、0.32%の続落。週末の米9000億ドルの追加経済対策案合意と英国のコロナ変異種の感染拡大、緩和的政策とリスク警戒感のどちらも好感する形で週明け時間外は上昇基調でスタート。日本時間午後には1ヵ月半ぶり高値となる1912ドルまで上昇も、欧州時間スタートと同時にリスク回避の株安・ドル高の流れが強まる展開に。ドル高に反応する形で売り圧力に押されるとユーロドルの急落などにも連れて一時1860ドル割れ、数時間で50ドル超の急落となった後は急速に買い戻されてNY市場では1880ドルを回復。上方向には90日移動平均線(1901.4)に上値を押さえられ、下方向は11月末安値(1767.2)からこの日の高値(1912.0)までの38.2%戻し(1856.7)付近ではしっかりサポートされた格好に。目先、上方向には1910ドル程度までは再トライ余地も、下値は引き続き1850ドル台がサポート候補に。

NYプラチナ・日足チャート 2020/11/16 - 12/21NYプラチナは-27.0ドル、2.59%の大幅続落。時間外は金の堅調推移に追随、直近の上値目標1060ドル前後に4日連続で到達したことも戻り売りの勢いを強めた要因の一つとなった可能性も。ドル高金安急進となったロンドン市場でつけた安値は926.4ドル。金の2.5倍以上、130ドル超の暴落状態となって11月24日(925.7)以来、1ヵ月ぶりの安値。それでも90日移動平均線(928.1)にサポートされて切り返すとNY朝には990ドル台、午後には1000ドルの大台から1010ドル台まで上昇。目先は1010ドルから1050ドルまでが主要レンジとなり、再度下値を試しに行くようなら970ドル程度までが下値目安に、上値トライへと向かえば今年最高値1090ドル台を目指す流れにも。

ドル円・日足チャート 2020/11/17 - 12/21ドル円は先週末からほぼ変わらず103円30銭台での横ばい推移。英国のコロナ変異種による感染拡大が警戒されて欧州では厳戒態勢、欧州時間スタートと共にリスク回避の株安・ドル高の流れが強まり103円50銭台から90銭近辺まで、40銭ほどの急騰。しかし、NY時間にかけては米議会での追加経済対策進展を好感する向きのほうが優勢となって巻き戻しの展開に。米10年債利回りの急反発とともに株高・ドル安の流れとなって103円半ばまで急反落、その後もズルズルと元の水準へ。103円10銭が当面の下値サポートとなり、割れると102円半ばまでが下値目安に。上方向には104円30銭が抵抗水準、上抜けると流れが変わり始める可能性も、11月高値105円台後半が上値目標に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場12/21終値とチャート

22日の国内金価格は-32円、0.47%安となって5日ぶりの反落。6830円の節目を上抜けたことで6890円から6900円の大台を目指した流れが加速するかと思われたのは東京時間まで。リスク回避のドル高の勢いが強まり過ぎたことがNY金の急反落を誘発、結果的に国内価格の上値トライも失敗。6860円が目先の抵抗水準候補となり、あらためてこれを上抜けることができれば6900円の大台再トライへ。下方向には9日移動平均線(6761)がサポート候補。

プラチナ価格は-93円、2.49%の大幅続落。12月2日(3589)以来、20日ぶりの安値。3800円の大台を目指す流れが躓いた状態からの立て直しにも失敗。切り返した流れが逆に加速してしまう展開となり、9日移動平均線(3693)を大きく割り込んで下値サポート3640円も下回ってきたことで今度は下値トライへと向かう可能性。当面の下値目安は3550円程度まで。
※参考:金プラチナ国内価格12/22とチャート

2020年12月22日(火)時点の相場
国内金:6,825 円 12/22(火) ▼32(0.47%)
国内プラチナ:3,635 円 12/22(火) ▼93(2.49%)
NY金:1,882.8 ドル 12/21(月) ▼6.1(0.32%)
NYプラチナ:1,016.1 ドル 12/21(月) ▼27.0(2.59%)
ドル円:103.33 円 12/21(月) ▲0.02(0.02%)
→12/21(月)のその他主要マーケット指標

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