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米貿易額はコロナ前を回復、貿易収支は過去2番めの大幅赤字
更新日:2021年01月08日(金)
米貿易収支 2020年11月米商務省が発表した11月の貿易統計で、貿易赤字は681.4億ドル。市場予想の673億ドル程度を上回り、赤字額は10月から8%拡大。過去最大の貿易赤字となった2006年8月の682.77億ドル以来、14年3ヵ月ぶりで過去2番めの大幅赤字。
今年3月以降で赤字幅が縮小したのは6月(前月比-7.9%)と9月(-4.4%)のみ、ほぼ一方的に赤字拡大基調が続き、過去最大更新も時間の問題という状況となってきました。

輸入は2523.16億ドルで前月比+2.9%、1月(2526.34)以来、10ヵ月ぶりの高水準。4月の急減後、6月以降は6ヵ月連続の増加。
輸出は1841.74億ドルで前月比+1.2%、3月(1866.3)以来、8ヵ月ぶりの高水準。3-4月に急減後、6月以降は6ヵ月連続の増加。
輸出入ともにコロナ前の水準をほぼ回復した状態となっていますが、過去のピーク水準にはいずれも開きがある状態。また、回復ペースの差がそのまま貿易赤字拡大ペース加速につながっています。

主要貿易相手国とのモノの貿易額では、11月に対中国輸出が-3.7%、ドイツには-8.2%(輸入も-5.4%)、日本へも-6.8%、メキシコへも-5.9%(輸入も-9.9%)といずれも輸出が減少していることが大きく影響したようです。11月はコロナの感染が急拡大し始めた時期でもあり、世界的にも需要が減少した可能性もありそうです。

NY金・日足チャート 2020/12/2 - 1/77日のNY金相場は+5.0ドル、0.26%の反発。米議会乱入事件で中断を余儀なくされた議会は6日夜に再開し、7日朝にはバイデン次期大統領を正式認定。トランプ大統領への非難も相次ぎ、複数の政府高官が次々に辞任を表明。残り任期2週間を切ったトランプ大統領の免職や弾劾の議論も出始める一方で、自ら「秩序ある政権移行」を言明したことから市場には安心感も。結果的にNY金は時間外に1930ドル手前まで反発したところで失速、ロンドン・NY市場にかけては米10年債利回り上昇とドル高・株高の流れが重石となって軟調な展開に。それでも1910ドル付近では底堅さも見られ、NY引けにかけて1910ドル台半ばに収束。6日の急落からは1910ドル付近がサポート候補となって下げ止まりつつある状態、というところ。目先は雇用統計をトリガに反発できるか、一段安か、という展開にも。反発方向には1950ドル台が当面の抵抗水準となり、これを超えるようだと11月高値圏1970ドル前後が次の上値目標に。下方向には1900ドルの大台ラインから90日移動平均線(1894.3)辺りまでが次のサポート候補。

NYプラチナ・日足チャート 2020/12/2 - 1/7NYプラチナは+14.4ドル、1.3%の反発で2016年8月18日(1133.2)以来、ほぼ4年5ヵ月ぶりの高値。1110ドルをはさんでの保ち合いとなった時間外から、NY市場では株高の流れに連れる展開となって1120ドル台へと堅調推移、NY午後には1130ドルとの攻防にも。1120ドルの節目を突破したことにより、もう一段の上値トライへの可能性も。年初、4日の急騰でつけた今年最高値1140ドル近辺までが上値目標。下方向には1110ドルが目先のサポート、割り込んだ場合には9日移動平均線(1079.8)が推移する1080ドル付近までが下値目安にも。

ドル円・日足チャート 2020/12/3 - 1/7ドル円は78銭のドル高円安、0.76%の続伸。12月14日(104.04)以来、3週間ぶりのドル高円安水準。東京朝に102円90銭台まで下げたのがこの日の安値となり、ドル安の巻き戻しの流れにサポートされて堅調な展開に。トランプの乱の収束、バイデン政権とトリプルブルーへの期待感からのリスク選好の流れは欧州時間から強まり、NY時間には米12月ISM非製造業景況指数の予想外の好結果などもあり、103円90銭台まで上昇。節目の103円80銭を超えつつあり、雇用統計の結果がそれほど悪くなく103円80銭超を維持できるようなら、もう一段の反発局面継続への可能性も。上値目標は12月高値104円70銭台まで。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場1/7終値とチャート

8日の国内金価格は+29円、0.42%の反発。なかなか下げ止まらない90日移動平均線(6973)との攻防ではなんとか抜き返した状態。12月以降の短期上昇トレンドは加速しそうでし切れない、もどかしい状態が続く我慢の時間帯にも。それも今晩の雇用統計をきっかけに白黒つける展開となる可能性も。6940円から7020円までの保ち合いレンジを上抜けることができれば、加速方向へと一段高へ、11月高値7060円台までが短期上値目標。その先には8月最高値から11月安値までの半値戻し(7094)も意識される展開にも。下抜けてしまった場合には急失速へも、6880円台までが短期下値目安となり、上昇トレンド崩れをかけた攻防にも。
週間ベースでは+146円、2.14%高となって5週続伸。上昇率では8週ぶりの大幅上昇。5週続伸は2019年12月以来、1年ぶり。

プラチナ価格は+92円、2.34%の大幅高で7日続伸。7日続伸以上は2017年8月以来、3年5ヵ月ぶり。水準としては2016年8月10日(4035)以来、4年5ヵ月ぶりの高値。月足・一目均衡表の雲の上限(4052)、2015年秋のVWショック以降での最高値となった2016年7月高値4072円も意識される水準に。急反落となった場合の下値警戒水準としては、12月末安値(3635)からここまでの上昇幅の23.6%戻し(3934)近辺まで。NYプラチナが短期上値目標1140ドル到達なら円安との相乗効果で国内価格は4070円程度にも、との予想はあくまで偏った見方であることにも要注意。
週間ベースでは+323円、8.72%の大幅反発。昨年8月3日からの週(+328円、9.86%)以来、5ヵ月ぶりの急騰。
※参考:金プラチナ国内価格1/8とチャート

2021年01月08日(金)時点の相場
国内金:6,977 円 1/8(金) ▲29(0.42%)
国内プラチナ:4,026 円 1/8(金) ▲92(2.34%)
NY金:1,913.6 ドル 1/7(木) ▲5.0(0.26%)
NYプラチナ:1,124.6 ドル 1/7(木) ▲14.4(1.30%)
ドル円:103.81 円 1/7(木) ▲0.78(0.76%)
→1/7(木)のその他主要マーケット指標

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