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小売売上高・米中対決、回復基調で先行した米国を中国が逆転
更新日:2021年01月19日(火)
小売売上高(前年比)米国vs中国 2020年12月中国国家統計局が発表した10-12月期のGDPは前年同期比+6.5%となり、市場予想の+6.2%を上回る好結果。2018年第4四半期(+6.5%)以来、2年ぶりの高水準となっています。また、2020年通年では市場予想の+2.1%を上回る+2.3%となり、主要国ではおそらく唯一のプラス成長に。
世界経済の回復基調を牽引する中国経済は2020年第1四半期のマイナス成長(-6.8%)から急回復し、コロナ以前の状態に戻ってきた様子です。

同時に発表された12月の小売売上高は前年同月比+4.6%となり、こちらは市場予想の+5.5%を下回り、やや伸び悩み。コロナ前の水準、前年比+8.0%程度にはまだ及ばず、消費については完全回復とはなっていないようです。
年前半からの回復基調でも、米国に先行されていました。
中国でのコロナ後のボトムは2月の-20.5%(※春節休暇の関係で1-2月分をまとめて発表)で、プラス圏回復は6ヵ月後の8月(+0.5%)。これに対し、米国のボトムは4月(-19.9%)。落ち込みの時期こそずれたものの、前年比での落ち込み度合いはほぼ同レベル。しかし、ここからの回復ペースは米国のほうが早く、2ヵ月後の6月(+2.2%)にはプラス圏を回復。9月には+6.1%となって2018年5月(+6.2%)以来、2年4ヵ月ぶり高水準。コロナ前の状態を回復し、それ以上の伸びを示しました。
消費大国である米国の力強さが垣間見えたような結果とも言えそうです。

ただし、11月には中国の前年比+5.0%に対して米国は+3.7%。12月は中国の+4.6%に対して米国は+2.9%。
回復基調序盤に先行していた米国を年末にかけて中国が逆転。新型コロナの感染拡大に苦しむ米国の弱点も晒してしまったような状況にもなっています。

ドル円・日足チャート 2020/12/14 - 1/1818日はキング牧師誕生日の祝日でNYは休場。週明け時間外のNY金はユーロ安ドル高の流れを受けて1830ドル付近から1800ドルちょうど付近まで30ドル程の急落でスタート。ただし、流れは続かず程なく元の水準に戻すと今度はユーロドルの巻き戻しにも連れて一時1840ドル近辺まで上昇、と不安定な状態。今朝の時間帯は1830ドル台後半。NYプラチナも金に連れて小幅に乱高下、下は1070ドル台前半まで下げて反発局面では1090ドル台半ばまで上昇。今朝の時間帯には1100ドルトライの動きも。
ドル円は20銭のドル安円高、0.19%の反落で1月6日(103.03)以来、2週間ぶり安値。東京朝のユーロドル急落に連れて103円80銭近辺から90銭台へと小幅に急騰したのがこの日の高値となり、巻き戻しの場面では株安の流れにも連れて103円70銭割れへと急反落。欧州時間にかけては再度ユーロ安ドル高の流れに連れて103円80銭台へと反発も、休場となったNY時間にかけては103円60銭台まで戻して小康状態に。この日の変動値幅は30銭に満たず、今年ここまでの平均55銭の半分程度にとどまって今年最小。引き続き103円半ばにサポートを形成しつつあり、これを割り込むようだと102円70銭のサポートまでが意識され、上方向には104円30銭の抵抗線を超えると105円トライが意識される展開にも。

国内金価格・日足一目均衡表 2021年1月19日19日の国内金価格は+69円、1.04%高で4日ぶりの反発。直近の下値目安6700円前後の水準となり、若干の行き過ぎからの回復。しかし、流れとしては下落局面が続きやすく、急降下し始めた9日移動平均線(6806)がゆるやかに下落する21日移動平均線(6800)をデッドクロスとなればもう一段の下押し圧力を象徴する構図にも。ただし、NY金の短期下落局面には一服感も生じ始めており、6620円台から6770円台までのレンジで方向感が定まりにくい展開にも。レンジ下方ブレイクとなれば6580円前後までが下値目安に、上方ブレイクとなった場合には12月前半高値圏6830円台辺りまでが上値目標に。

日足一目均衡表では三役逆転の弱気相場。現在の価格は基準線と転換線が重なる水準を(6821)を大きく下回るも、雲の下限(6718)との差は限定的、遅行線は26日前の価格水準(6704)をわずかに下回る状態。昨年3月安値から8月最高値までの半値戻し(6662)で支えられ、8月最高値を起点とした右肩下がりの抵抗線がサポートラインとなった格好にもなり、三役逆転からの脱出をかけた攻防へ。

国内プラチナ価格・日足一目均衡表 2021年1月19日プラチナ価格は+50円、1.28%の大幅反発。しかし、前日の下げ幅の半分以下。今年ここまで10営業日中、7日(+3円)を除く9日間の騰落値幅では最小となる小動き。今年ここまでの平均騰落値幅は絶対値で92円、2.33%。年初からの乱高下で水準を切り上げた後、下げ渋る格好で落ち着き始めた可能性も。3910円から4040円までが目先の主要レンジとなり、下抜けてしまった場合には乱高下の下限、3820円前後までが下値目安に。逆に上方ブレイクとなれば2016年以降の最高値(4072)更新と4100円の大台トライへ。
※参考:金プラチナ国内価格1/19とチャート

日足一目均衡表では、前日に転換線(3929)をわずかに下回って三役好転崩れとなっていた状態から切り返し、三役好転の強気相場を回復。11月2日安値(3096)を起点とする上昇チャネル内での堅調推移が2ヵ月余り継続中。

2021年01月19日(火)時点の相場
国内金:6,694 円 1/19(火) ▲69(1.04%)
国内プラチナ:3,962 円 1/19(火) ▲50(1.28%)
NY金:1,829.9 ドル 1/15(金) ▼21.5(1.16%)
NYプラチナ:1,089.9 ドル 1/15(金) ▼36.5(3.24%)
ドル円:103.69 円 1/15(金) ▼0.20(0.19%)
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