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★金プラチナ短期相場観★

過熱するユーロ圏製造業PMI、3月はドイツとオランダで過去最高
更新日:2021年04月02日(金)
ユーロ圏製造業PMI 2021年3月3月のユーロ圏製造業PMIは62.5。速報値から+0.1、2月からは+4.6ポイントの急騰。続伸で9ヵ月連続の節目50超、調査開始の1997年6月以降で過去最高。
フランスやドイツで新規感染者数が加速度的に再拡大している状況下で、ユーロ圏の製造業PMIも加速状態が止まらない状況にもなってきました。
過去最高値更新が続くドイツDAXや米株指数、米ISM製造業景況指数などとともに、ユーロ圏製造業PMIも加速状態から、過熱状態の様相にも。

<ユーロ圏製造業PMIランキング-2021年3月>
1:ドイツ=66.6=前月比+5.9で過去最高、9ヵ月連続50超。7ヵ月で6度目、2ヵ月連続1位。
2:オランダ=64.7=前月比+5.1、8ヵ月連続50超、5ヵ月続伸で過去最高。11月から2-2-1-2-2位。
3:オーストリア=63.4=前月比+5.1、4ヵ月続伸で3年3ヵ月ぶり高水準、9ヵ月連続50超。3ヵ月連続4位から2ヵ月連続3位。
4:イタリア=59.8=4ヵ月続伸で21年ぶり高水準、9ヵ月連続50超。3ヵ月連続5位から今年3-4-4位。
5:フランス=59.3=4ヵ月続伸で4ヵ月連続50超、20年半ぶり高水準。11月から7-6-6-5-5位。
6:アイルランド=57.1=10ヵ月連続50以上で前月比+5.1、8ヵ月ぶり高水準。11月から3-3-5-7-6位。
7:スペイン=56.9=前月比+4.0で2ヵ月連続50超、14年3ヵ月ぶり高水準。11月から6-7-8-6-7位。
8:ギリシャ=51.8=前月比+2.4で2ヵ月ぶり、半年で2度めの50以上。半年で5度め、2ヵ月連続最下位。

ドイツ・オランダの2トップ独占は5ヵ月連続となり、ユーロ圏の数値を上回る牽引役も直近5ヵ月連続でほぼこの2カ国のみ。共に過去最高を更新し、そろそろピークアウトも警戒されそうな状況にも。
特に海外需要、とりわけ中国の需要拡大に伴う輸出増がここまでのPMI急騰の牽引役となってきたドイツにとって、中国の製造業PMIが足下で減速していることも今後の懸念材料にもなりそうです。

NY金・日足チャート 2021/2/26 - 4/11日のNY金相場は+12.8ドル、0.75%の続伸。3月26日(1732.3)以来、1週間ぶりの高値。米10年債利回りが1年2ヵ月ぶり高水準1.74%台から調整の展開となり、呼応するようにドル高の流れも調整となったことにもサポートされ、二番底からの反発局面が継続。時間外序盤の1706.4ドルが安値となってNY朝までに1720ドル台へと上昇。米失業保険申請件数は新規も継続受給も予想に反して増加、3月のISM製造業景況指数は37年ぶり高水準となったものの、2月に急騰した価格指数が3月には低下したこともありインフレ懸念は緩和、米長期金利は1.7%割れへと一段と急低下、NY金は1730ドルへと一段高。上方向への節目1730ドル台でいったん上値を押さえられた形となって3連休入り。雇用統計後の反応は為替動向と米長期金利の動向を踏まえて週明け時間外に大きく動き出す可能性も。上方向には1730ドル台の節目からダブルボトムのネックラインとなる1740ドル近辺まではやや強めの抵抗水準、これを上抜けるようならダブルボトムの値幅60ドル程度を考慮すると2月初旬安値1790ドル付近から1800ドルの大台辺りまでが当面の上値目標に。下方向には今年安値圏でダブルボトムの底値1680ドル近辺が堅めのサポート、これを下抜けるようなら大きく水準を切り下げる可能性も。ダブルボトムの値幅60ドル程度下げた場合の水準1620ドル近辺が当面の下値目安に。
週間ベースでは-3.9ドル、0.23%の小幅続落。

NYプラチナ・日足チャート 2021/2/26 - 4/1NYプラチナは+17.1ドル、1.44%の続伸。3月18日(1217.5)以来、2週間ぶりの高値。1190ドル近辺での保ち合い推移の展開から、ロンドン時間に1170ドル台の安値をつけて切り返し、NY市場にかけて金の上昇局面に猛追、1210ドル台まで40ドル程の急騰、NY引け後につけた高値は1217.5ドル。1180ドル台の節目上抜けに伴う短期上値目標1220ドル近辺にほぼ到達。週明けに金が上値トライへと向かうようなら、追随する展開で一段高となって3月高値1240ドル近辺が短期的な行き過ぎ目安に。下方向へは1160ドルがサポート、これを割れると一段安へ、3月安値圏1110ドル台が下値目安に。
週間ベースでは+30.7ドル、2.61%高となって3週ぶりの反発。

ドル円・日足チャート 2021/2/26 - 4/1ドル円は16銭のドル安円高、0.14%の小幅安で7日ぶりの反落。東京時間は110円台後半での上下動、欧州時間につけた110円80銭台がこの日の高値となり、NY時間にかけては米長期金利低下に連れてドル安の流れとなって軟調推移。ただし円安の流れもあって110円50銭台では下値も堅く、振れ幅も縮小。今朝の東京市場にかけても110円60銭をはさんでの小幅揉み合い状態が続き、グッドフライデーで欧州・NYの株式市場などが休場となって閑散状態の中で迎える米雇用統計。極端な結果となれば月曜朝には値が飛ぶような展開にも。110円80銭が目先の抵抗水準にもなりつつあり、これを超えると111円トライ、昨年3月高値111円70銭台辺りまでが次の上値目標となる可能性。下方向には5日移動平均線(110.23)辺りがサポート候補。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場4/1終値とチャート

2日の国内金価格は+51円、0.77%の続伸で3月18日(6679)以来、2週間ぶりの高値。6640円台の節目を上抜けたことで一段高の可能性、年初以来3ヵ月ぶりとなる90日移動平均線(6700)超えを経て2月半ば高値6750円近辺が短期上値目標に。脱・中期下落トレンドへと昨年8月来の抵抗線も上抜けた状態ながら、タイミング的には微妙。これを維持できるかどうかも雇用統計後の週明け月曜朝の状況次第。一段高か急反落か、荒い値動きも警戒されるところ。確率的にはそれほど高くはないと思われるものの、下方向に3月末安値6510円台を割り込むような展開となった場合には一段安も見込まれ、今年安値(6413)更新トライへ、6400円前後までが下値目安に。
週間では+65円、0.98%の反発。

プラチナ価格は+61円、1.33%の続伸で2月25日(4673)以来、5週間ぶりの高値。4520円台の節目上抜けに伴う短期上値目安4570円程度を突き抜けての一段高となり、今年高値圏もチラつきながら、11月来の中期上昇トレンド5ヵ月超をかけた攻防を有利に進める状態にも。ただし、雇用統計前に既に乱高下気味の展開となりつつあり、下方向へ4470円の節目を割れるようだと上昇トレンド崩れへ、4400円の大台前後までの下値目安で下げ止まるかどうか、といったレアケースにも要警戒か。
週間では+233円、5.29%の反発。
※参考:金プラチナ国内価格4/2とチャート

2021年04月02日(金)時点の相場
国内金:6,673 円 4/2(金) ▲51(0.77%)
国内プラチナ:4,640 円 4/2(金) ▲61(1.33%)
NY金:1,728.4 ドル 4/1(木) ▲12.8(0.75%)
NYプラチナ:1,208.6 ドル 4/1(木) ▲17.1(1.44%)
ドル円:110.58 円 4/1(木) ▼0.16(0.14%)
→4/1(木)のその他主要マーケット指標

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