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米4月製造業コア受注、前月比8ヵ月ぶり大幅増、前年比過去最大
更新日:2021年05月28日(金)
製造業コア受注(前年比) 2021年4月米4月耐久財受注は半導体不足による自動車の減少が影響し、市場予想に反して前月比-1.3%と低調となりましたが、自動車などの輸送機器を除けば+1.0%と好調を維持。
民間設備投資の先行指標とされるコア受注(非国防資本財から航空機を除いた数値)では、前月比+2.3%となって3月の+1.6%を上回り、昨年8月(+2.4%)以来8ヵ月ぶりの大幅増となり、米製造業の好調ぶりを示す結果となりました。

なお、コア受注は季節調整前の金額ベースで3月に817億300万ドルで過去最大となり、前年比では+14.8%。伸び率では2012年2月(22.99%)以来9年1ヵ月ぶりの高水準となっていました。
そして4月は金額ベースでは減少したものの、前年比では+27.1%。2012年2月(+22.96%)を上回って9年2ヵ月ぶりに前年比伸び率では過去最大を更新。
通常時であれば0%を割れるとリセッション・サインとされる前年比3ヵ月平均では+17.15%となり、1997年9月(+16.50%)を上回ってこれも過去最大の伸び率。

昨年4-5月に大きく落ち込んだこともあり、ここでもベース効果が効いています。
今夜のNY市場ではFRBの政策指針となるPCEインフレの4月分が発表され、ここでもベース効果による前年比急騰が予想されます。

NY金・日足チャート 2021/4/23 - 5/2727日のNY金相場は-5.3ドル、0.28%安で4日ぶりの反落。過熱感MAXレベルで高値圏での十字線でも下げ渋り。時間外は1900ドルの大台ラインをはさんでの保ち合い、1906ドルまで上昇してロンドン時間にかけては米10年債利回りが1.6%台回復へと上昇した流れにも連れて戻り売り。しかし安値もNY朝の1890ドルまでと限定的、NY午後には米10年債利回りの上昇一服とともに反発すると一時1900ドルを回復。結果的に浅めのサポート候補上限、5日移動平均線(1892.3)に支えられて大台ライン付近で上昇一服、という状態に。引き続き調整なしに上値トライ継続は想定し難い状況。5月半ばの保ち合い上限1880ドル近辺、さらには5月前半の保ち合い上限1840ドル台などがサポート候補となって調整の目安にも。

NYプラチナ・日足チャート 2021/4/23 - 5/27NYプラチナは-21.1ドル、1.76%安となって4日ぶりの反落。時間外は1190ドル台を中心に保ち合い推移となり、ロンドン市場で1200ドルまで上昇したのが高値となって戻り売り。NY朝には軟調推移となった金に追随しながら下げ幅を拡大、安値では1170ドル前後の節目付近までを何度か試しながらも下げ渋り、NY引けにかけてはサポート候補1180ドル台に戻して一服。保ち合いレンジを下方シフトする形となり、目先は1170ドル前後から1200ドルまでが主要レンジに。下限を割れると1150ドル近辺までが下値目安に、上限を突破すると1220ドル台までが反発の目安に。

ドル円・日足チャート 2021/4/23 - 5/27ドル円は68銭のドル高円安、0.62%高となって3日続伸。4月7日(109.85)以来、1ヵ月半ぶりの高値。109円10銭をはさんでの小幅揉み合い推移が続いた後、NY朝にはバイデン大統領の予算案で6兆ドルの歳出拡大などの報道を受けて米10年債利回り上昇とともにドル高円安の流れへ。失業保険申請件数の好結果などもあり、NY午後には一時109円90銭台まで上昇。小幅保ち合い上抜けに伴う短期上値目標109円60銭近辺に到達してさらに一段高の展開に。5月高値をしっかり上回る形となり、さらなる上値トライへの可能性も。110円ラインが抵抗線とならなければ、今年高値更新トライへ、さらには112円近辺までが短中期の上値目標にも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場5/27終値とチャート

28日の国内金価格は+53円、0.73%高となって3日続伸。3日連続の今年高値更新で昨年9月2日(7333)以来、ほぼ9ヵ月ぶりの高値。NY金の上昇一服後の円安サポートで調整レス状態となり、昨年8月の急騰局面前後の保ち合い上限7270円近辺も上抜け。次の節目としては昨年9月高値7330円台、8月後半高値7410円台など。短期的なサポート候補は7180円から7200円近辺。
週間ベースでは+155円、2.17%高で3月末から9週続伸。2019年7月、2016年2月、2012年2月の8週続伸を上回り、少なくとも10年余りで最長。

プラチナ価格は-13円、0.29%の続落。下降を続ける9日移動平均線(4568)に上値を押さえられる形で保ち合いレンジを下方圧縮。9日線と4570円の節目を上抜けることができれば反発基調再開となって4630円近辺までが短期上値目安に。下値は上昇基調の90日移動平均線(4454)から4460円がサポート水準。金との価格差は2761円、2月3日(2772)以来ほぼ4ヵ月ぶりの水準まで拡大。
週間では-27円、0.59%安となって3週続落。3週続落は今年初、昨年8月以来9ヵ月ぶり。
※参考:金プラチナ国内価格5/28とチャート

2021年05月28日(金)時点の相場
国内金:7,299 円 5/28(金) ▲53(0.73%)
国内プラチナ:4,538 円 5/28(金) ▼13(0.29%)
NY金:1,898.5 ドル 5/27(木) ▼5.3(0.28%)
NYプラチナ:1,179.1 ドル 5/27(木) ▼21.1(1.76%)
ドル円:109.82 円 5/27(木) ▲0.68(0.62%)
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