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ドイツIFO不確実性指数は下げ渋り、建設業以外は減速基調
更新日:2021年08月26日(木)
ドイツIFOビジネス不確実性指数 2021年8月ドイツIFO企業景況感指数は6月時点で101.8となって2015年平均の100を超え、2020年2月の96.1も大きく上回って2018年末以来、2年半ぶり高水準。コロナ前の水準を回復してさらに少し前の好調期以来の好況を取り戻す状態となりました。ただしこれがピークとなってその後は続落で8月には99.4、5月(99.3)以来3ヵ月ぶり低水準となり、失速気味となっています。
ただし、現況指数は8月に101.4となって7ヵ月続伸、2019年5月(101.9)以来2年3ヵ月ぶり高水準となってピーク水準を更新中。これに対して期待指数は97.5となり、10年半ぶり高水準となった6月(103.8)から続落、2月(94.8)以来、半年ぶりの低水準へと落ち込みました。
特にホスピタリティと観光分野での懸念が高まり、製造業における中間製品の供給ボトルネックと感染再拡大への懸念が引き続き経済への負担要因となり、期待指数を押し下げ、景況感指数の失速につながりました。

業種別では、建設業が8月には7.8となって4ヵ月続伸、昨年2月(13.9)以来、1年半ぶり高水準。コロナ後の最高水準も、コロナ前の水準にはまだ届かず。
建設業以外は全て低調。製造業は前月比-3.3となってコロナショック時の昨年4月(-24.5)以来の落ち込みで3月以来、5ヵ月ぶりの低水準。サービス、貿易、卸売、小売業はいずれも3ヵ月ぶり低水準へと失速し、サービス業以外は年初以来、7ヵ月ぶりの急低下。
建設業以外は6-7月にコロナ前の高水準以上を既に一度は回復してピークアウト、8月にかけて急失速となっています。

景況感指数と期待指数、そしてほとんどの業種が6月にピークアウトしたのと同様に、IFOビジネス不確実性指数も6月に下げ止まり、ボトムアウトの兆しとなっています。
昨年4月に不確実性指数は74.2まで急騰してピークアウトし、その後の低下基調では今年6月の59.9が最低で昨年2月(55.3)以来、1年4ヵ月ぶり低水準。しかし、コロナ前の水準とはまだ開きがある状態で7-8月は60.9、61.1へと上昇。

期待指数の急低下と不確実性指数の下げ止まりにより、今後は現況指数のピークアウトも警戒されそうです。

NY金・日足チャート 2021/7/22 - 8/2525日のNY金相場は-17.5ドル、0.97%安となって4日ぶりの反落。短期上値目標1810ドル台到達に伴う調整の日は、時間外スタート時点の1805ドル近辺が高値となり、ドル高の流れに連れての軟調推移で1800ドルの大台割れ、1790ドル台ではいったん下げ渋ってロンドンからNY朝にかけては小幅保ち合い推移。NY市場では米10年債利回りが1.30%近辺から1.34%台へと急騰した流れに連れて1790ドル割れへと一段安。それでも下値サポート1780ドル近辺が意識され、20日移動平均線(1787.6)にもサポートされる形となってNY午後には1790ドル台を回復。目先は1780ドルから1810ドルまでのレンジで保ち合いを形成、上方向へと抜け出すようなら7月末高値付近1830ドル近辺までが上値目標に、下方ブレイクなら6月安値1750ドル近辺までを目安に調整幅拡大へ。

NYプラチナ・日足チャート 2021/7/22 - 8/25NYプラチナは-16.6ドル、1.64%の続落で8月19日(971.2)以来、1週間ぶりの安値。下落基調の20日移動平均線(1011.5)にしっかり上値を押さえられ、1010ドル付近の高値から金の軟調推移に追随、1000ドルの大台をあっさり割れるとロンドン時間には一時990ドル割れ。NY市場での乱高下気味の保ち合いでつけた安値は980ドル台半ば、上値は1000ドルの大台が抵抗水準に切り替わる形となり、990ドル台前半に収束。8月安値950ドル台を二度つけてのダブルボトム形成トライに失敗し、目先は970ドルから1020ドルまでのレンジで保ち合いを形成。上値は大台ラインへの抵抗感も気になる状態にも。大台を回復して上方ブレイクとなれば上値目標は1040ドル近辺まで、下方ブレイクの場合には今年安値更新、940ドル近辺までが下値目標に。

ドル円・日足チャート 2021/7/22 - 8/25ドル円は31銭のドル高円安、0.28%の上昇で8月12日(110.43)以来、2週間ぶり高値となって110円近辺へと再浮上。週末イベントを前に、90日移動平均線(109.74)を挟んでの保ち合い状態から上方向へと抜け出した可能性を示す格好にも。東京朝には109円80銭台まで買われて午後には60銭台へと押し目を形成、欧州時間にこの日の高値を更新して保ち合い上抜けへ、NY時間には米10年債利回り上昇の流れにも追随する形で110円10銭台まで上昇。直近1週間余りの保ち合いでは上ヒゲで何度も上値を押さえられた110円20銭前後の水準が目先、上方向への攻防ライン。これを超える為には週末の7月PCEインフレ高止まり、パウエルFRB議長のタカ派傾斜などの材料が必要にも。一段高の流れとなって110円60銭の節目を突破することになれば、さらなるドル高円安トレンド形成へ、今年高値111円50銭近辺までが短期上値目標に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場8/25終値とチャート

26日の国内金価格は-28円、0.4%の続落。6900円の節目上抜けに伴う短期上値目標6960円台に対しては6957円までと、わずかに届かなかったもののNY金の目標到達からの調整の動きに追随せざるを得ず。右肩上がりの90日移動平均線(6980)にも惜しくも届かず、中期的な地合い好転に向けての勢いも少し足りなかった状況もNY金に同調。目先は6860円から6960円までのレンジで保ち合いを形成し、上抜けできれば7000円の大台再トライへ、下抜けの場合には6780円程度までを目安に下値再トライへ。

プラチナ価格は-51円、1.31%の続落。下落基調の90日移動平均線(4314)を9%下回る水準で下降する21日移動平均線(3931)に上値を押さえられての反落で、ゆるやかに低下する9日移動平均線(3868)も下抜け。再び弱気のパーフェクトオーダーを完成し、短期的には反発基調優勢へと傾斜しつつあった流れとの押し合い状態に。3920円台の節目上抜けなら4000円の大台回復を目指す流れとなって局面打開への可能性、も徐々に後退、今年安値更新からの一段安への警戒感も意識される状況にも。
※参考:金プラチナ国内価格8/26とチャート

2021年08月26日(木)時点の相場
国内金:6,919 円 8/26(木) ▼28(0.40%)
国内プラチナ:3,845 円 8/26(木) ▼51(1.31%)
NY金:1,791.0 ドル 8/25(水) ▼17.5(0.97%)
NYプラチナ:993.5 ドル 8/25(水) ▼16.6(1.64%)
ドル円:109.99 円 8/25(水) ▲0.31(0.28%)
→8/25(水)のその他主要マーケット指標

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